他人の悪口にうんざり
販売関係の仕事をしているのですが、上司(女性)が悪口ばかりいう人でお客さんのセンスがないとか取引先の愚痴とかばかり言います。
先輩も同じようにその悪口で盛り上がったりして、私も嫌われるのがいやだから適当に相手していますが、本当は悪口や愚痴ばかり聞かされるのにうんざりしていています。どうしたらいいでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
言葉に毒を入れるのは自分です
前のお二人が立派な解答をされておりますが、私なりの答えをあやさんへお伝えしたいと思います。
自分の思い込みが、自分の価値観が、自分の善悪観が経験する世界を作ります。つまり人生で経験する苦楽はすべて、自分が決めていたんだと悟ることが、まず「悟りの第一歩」です。
毒舌といいますが、どんな悪口、非難にも毒はありません。この悪口が毒舌になるのは、それを聞いた人が自分でその言葉に毒を入れるんです。言葉に毒はありません。聞いた人がその悪口に毒を盛っており、その人の価値観が毒を作ります。
問題が起きたときに、一番大切にしなくてはいけないのは、自分はどんな信念体系をもっているかということに気付く事と、自分は相手の言動に苦しんだのでなく、自分の信念体系によって喚起された感情によって自分は苦しめられていることに気付く事です。
あやさんの信念が時にはあなたを喜ばせ、時にあなたを苦しめます。
どうか明日から良いお仕事ができますように。
長文、失礼いたしました。
ため込まないで!
あやさん。
ただでさえお仕事は大変ですのに、うんざりしながらでは余計に気が重いですね。
以前私は「悪口を言うのを止めよう。それを最初に聞くのは自分の耳なのだから」という言葉を聞き、感銘を受けました。
感銘を受けたのですが、しかし私の口から不平不満や人の批判や悪口が、消えてなくなることはありません。
口にした後「ああ、また私の耳に嫌な話を聞かせてしまった」と後悔するのです。
人間は多かれ少なかれ、他人の批判をして楽しむ性質を持っているように思います。
その相手に正面から言えればアドバイスや忠告になるのですが、影で言えば陰口です。自分は安全な場所にいて、人を責めるのは浅ましいことです。
あやさん。
上司が悪口を言い先輩が乗っているのでは、何も口出し出来ませんね。今までのように適当に相手をして、そういう話になったら場を離れるとか、なるべくあやさんの耳に嫌な話を聞かせないで下さい。
また、あやさんの不満を受けとめてくれる人も必要です。自分一人で抱えていては、あなたの堪忍袋が満杯になってしまいます。
良いカウンセラーは、自分の話を聞いてくれるカウンセラーをもっているそうです。
そしていつか「あやさんは人の悪口を言わない人だ!」と尊敬を受けるような上司になって下さい。
元気がないと出来ないことってあると思います。
あやさん、こんにちは。
とても分かりやすい文章、ありがとうございます。そのシチュエーションがぱっと頭に浮かぶほどです。
店長(女性)や、先輩が、お客様や業者さん悪口で盛り上がっている様子。
想像しただけで、ちょっと・・というか、だいぶ”こわい”です。
自分が買い物したあと、そのお店の店員さんが「あの人、センスないよねー」・・・だなんて。”こわい”ですね、ぼくだったらもう行こうとは思わないです。店長や先輩は聞かれるかもしれない、とか思わないんでしょうかね?そのあたりは用意周到なのでしょうか。
そんな言葉を口にする同僚。その同僚が接客しているのを横目に(あーダサいとか思ってんだろうな)という考えが頭をよぎる。それも”こわい”です。
あやさんに仲間はいないのですか?先輩だって、合わせている部分があるかもしれません。店長だって、本心では言いたくないのかもしれない。だれかに助けてほしくて。
先輩も店長も敵ではない。仲間です。
そして、お客さんも業者さんも仲間です。
お客さんがいるから、取引先がいるから、いまのお店があることに気づいていないのか。
一人で何かしようとしても、大変です。でも、できることはあるでしょう。
あやさんは、「思っていても、けっして口に出してはいけない言葉」ってあると思いますか?
ぼくはあると思います。
あのお客さんセンスないよね、という言葉は口に出してはいけない言葉だと思います(聞かれていなければOK、思っているだけならばOK・・ということでもありませんね)。顔に出ますし、身心に悪いです。
そして、店長それお客さん聞いてたらやばくないですか?、という言葉は口に出していい言葉だと思います。
『その場で』『まじめな顔で』『具体的に』いってみると効果的だ、とどこかで読みました。
ただ、うんざりして、離れたくなったら離れていいでしょう。休みも必要です。元気がないと出来ないことってあると思いますから。