疎遠だった父の孤独死
先日父方の叔母から連絡を受け、母との離婚から10年近く連絡を取っていなかった父の死を知りました。
仕事をしていたわけではなかったようで、叔母が家に確認しに行った時には死後数ヶ月経ってしまっていました。
一緒に暮らしていた猫も亡くなってしまっていました。
父が母と離婚してから数年は連絡を取りたまに会ったりしていたのですが、私の誕生日に連絡をくれなくなってから「娘の誕生日も連絡をくれないなんて」と思い、疎遠になりました。
それから成人式を迎え、地元を離れて就職、結婚をしましたが一度も連絡をしませんでした。
連絡しようと思ったこともありましたが、無視されたり拒絶されるのが怖くてできませんでした。
葬儀も行わず火葬のみでしたが、その当日も、数日経った今でも後悔と悲しみで涙が止まりません。
死後数ヶ月経っていたこともあり、最後の顔すら見ることが出来ませんでした。
「結婚したことすら連絡しないで親不孝な娘でごめん」
「私がもっとちゃんと連絡を取っていれば何ヶ月も一人にせずもっと早く見つけてあげられたのに」
「父が亡くなったあと、猫はどんな気持ちだったろう」
そんなことをずっと考えてしまいます。
叔母や叔父には「◯◯ちゃんが来てくれて喜んでると思う」と言われましたが、こんな親不孝だった自分を愛してくれていただろうかと思います。
疎遠になってから、お酒好きの父への愛情はほとんどないように思っていましたがいざ亡くなってからこんなに悲しいのは心の底では愛していたからだと思います。
時間が解決してくれること、どんなに後悔しても事実は変わらないことは分かっていますが、乗り越えるための言葉がいただけたらと思い投稿します。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
縁を大切に繋いでいくことも、お父さんへの親孝行ですよ。
お父さまのご往生
謹んで哀悼の意を表します。
ご事情があって疎遠になったのですよね…。別の生き方があったのなら、悲しみもまた違っていたのかもしれませんね。誰のせいでもなく、お父さんが歩まれた生き方だったのでしょうが、それでも、もっと気にかけてあげていたら、こんな苦しい気持ちにならなかったのに と、悔やんでしまいますね。
ご両親の離婚から、父親からの支えがない中で、ここまで頑張ってきたのですよね。地元を離れ、知らない土地で仕事をして、結婚をして、あなたも懸命に生きてきたのです。みんな「自分」を生きるのに精一杯。お父さんもまた、そうだったことでしょうね。
不思議な縁が重なって、この世に誕生してきた私たちです。お父さんがいてくださったから、あなたが存在していて、夫さんに出会えました。
あなたが、その縁を大切に繋いでいくことも、お父さんへの親孝行ではないでしょうか。幸せになりましょう。お父さんが安心してくださいますよ。あなたの笑顔が、供養になるのですよ。
私もこちらから手を合わせますね。 合掌
亡くなってからできる親孝行もある。
れなさん、こんにちは。金剛座寺染川と申します。
離婚されて疎遠になっていた父が亡くなられていて、父への対応ができなかった事に後悔をされているのですね。
父が孤独死をされてしまったことは、これは父の生き方、信仰的にいえば、業であり因縁でもあったのです。れなさんが必要以上に悩むことはありません。
でもれなさんの生き方として、父親孝行をしたかったのであれば、今からでも遅くはありません。ぜひ、仏前に花を供えて供養をしてあげてください。そしてれなさんが人様のために生きる生き方を目指し、お子さんがおられるのであれば、立派にそだてあげてください。それが、最高の親孝行であり、霊界の父には巡り巡って父があなたを生んだという功徳でもあるわけです。
私も大好きな父が亡くなった時、もっと親孝行をしてあげたかった。親孝行をしたい時に親はなしの格言通り、悲しい思いをしましたが、今は、毎日の仏壇前の読経供養で亡き父母と会話し、一所懸命人様のために生きようと努力しております。
そうやって、ご先祖さまから子孫へ、生命と文化が受け継がれていくんだなと、歳をとるにつれて、感じるようになりました。
自分が亡くなるまで、親孝行です。お互い、父母から頂いた生命に感謝して、元気に強く、そして未来の子供のため、人様のために、精進していきましょう。合掌
これからもお父様とのご縁を大切になさって下さい
拝読させて頂きました。
しばらく疎遠になっておられたお父様がお亡くなりになり、あなたは深く悲しみ後悔の念にさいなまれておられるのですね。詳細なあなたやお父様のことはわからないですけれども、あなたのその辛い思いを心よりお察しします。
お父様が心から安らかに救われていきます様に心を込めて仏様や神様やご先祖様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
あなたもどうかお父様が心から安らかになります様に心を込めてお祈りなさって下さいね。
お父様は必ず仏様や神様がお導き下さり、先に往かれた親しい方やご先祖様が優しくお迎えなさって下さいます。お父様は仏様や神様のもとでご先祖様と一緒に一切の苦しみもさみしさも迷いからも救われていき何の憂いもなく清らかに円満にご成仏なさっていかれます。そしてお父様はご先祖様と一緒に穏やかに安らかにあなたや皆さんのことをお見守りなさっていて下さいます。
あなたのお父様への思いや今までの思いを心の中でお父様に手を合わせてゆっくりとお伝えなさってみて下さい。様々なことが蘇ってくるでしょうから思いつくままにゆっくりとお伝えなさって下さい。
お父様はあなたの思い一つ一つ全て優しく受け止めて下さいます、あなたのお気持ちに寄り添って下さいます。
きっとあなたや皆さんのことを大切に思っていて下さるでしょうし、あなたや皆さんのことをあたたかく守っていて下さいます。
どうかこれからもお父様のことを大切になさり心を込めてご供養なさって下さいね。
あなたや皆さんがこれからもお父様のことを大切になさり、お父様にこれからも守られ、毎日を穏やかに健やかに生きることできます様に、皆さんがお互いを大切になさり仲良く幸せに生き抜いていかれます様に切にお父様にお祈りさせて頂きます。至心合掌
質問者からのお礼
中田さま
ご回答いただきありがとうございます。
また、父のために手を合わせていただきありがとうございます。
「自分を生きるのに精一杯だった」このお言葉が心を軽くしてくれました。
私も父も自分を精一杯生きて、父は生ききったのだと思います。
幸せに生きていけるよう頑張ります。
Kousyo Kuuyo Azumaさま
ご回答いただきありがとうございます。
また、父のために祈ってくださりありがとうございます。
生きづらい性分であった父が今は苦痛や悩みから解放され、穏やかに過ごせていると信じることで気持ちが楽になりました。
供養になるかは分かりませんが、お墓参りの時には手紙を書いて行こうと思います。
最後のお別れである火葬の時には泣いてしまって伝えられなかったことを伝えます。
染川さま
ご回答いただきありがとうございます。
また、父のために手を合わせてくださりありがとうございます。
父の最期は父の生き方で、私に出来るのは人のために生きることのできる人間を目指すことで、それが父の功徳に繋がるということが、「たられば」の後悔を薄めてくれました。
自分が亡くなるまでが親孝行、このことを忘れずに前向きに生きていこうと思います。