二度の人工中絶
私は二度、人工中絶をしました。
長文になります。申し訳ございません。
一度目は23歳の時。
妊娠報告に彼のお家に挨拶に行った時に、彼のお父さんから「赤ちゃんはお金がないと産まれてこない。産めるか産めないかもう一度考えてから来なさい」と言われました。結婚してもこの家族とは暮らしていけないと思いました。
授かった命と考えましたが、一人で育てる自信がなく中絶を選んでしまいました。
二度目は28歳の時。
別れる直前に妊娠が分かりました。
別れる1年ほど前に、看護の道を進みたいと彼から相談を受け、1年の約束で受験勉強を応援しました。1年後、結果は不合格。その頃、私は昇格。
彼は「〇〇は正社員だし、昇格できる力があるし。俺はバイトだし、看護学校も落ちるし。」と言うようになりました。「アルバイトが嫌なら、正社員の試験受けたら?」とアドバイスをしましたが「〇〇と違うから。やりたいこともわからないし。でも〇〇といつか結婚したい。」と言っていました。
正直、家族を持つなら支えて欲しいと思っていた私なので、重荷に感じてしまうようになりました。私の誕生日当日に彼はプロポーズしようとしているとこに気付き、私は先に別れを告げました。
また罪を重ねる自分に自問自答していましたが、彼と相談し中絶を選択してしまいました。
二人とも付き合っている時は結婚も視野に入れてお付き合いしてるということもあり、避妊はほぼしていませんでした。
私の考えが浅はかで赤ちゃんを、自分の手で二度も殺めてしまう結果になったことに変わりはありません。
水子供養も考えましたが、それをすると、どこかで自分の中で終わったことにしてしまいそうなので、していません。
現在妊娠32週です。夫は別の方です。中絶したことは夫にも話せていません。
今、切迫早産で入院中です。低地胎盤、逆子ということもあり帝王切開の確率が高い状態です。
帝王切開でも構いませんが、元気で健康な赤ちゃんが無事に産まれてくれたらそれだけで十分なのですが、正直それすらできるか不安の毎日です。
こうなったのも私が二度も中絶してしまったからだと責めてしまいます。
だからと言って誰かに相談できることではなく、辛いです。
どうしたらよいのでしょうか。
自分勝手な悩みだとは重々承知です。
よろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
母の日に寄せて
なっちゃん様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
中絶は、誠にお辛いことでございました。
そして、今は新しい命を授かられまして、あと少し、いよいよご対面。楽しみですね。ご安産を祈念申し上げます。心身ともにできる限りリラックス。あれこれと悩まずに。過去にとらわれずに。
でも、中絶したお子は、紛れもなく、なっちゃん様のお子。
水子供養は、また少し落ち着かれてからで構いませんので、なさられて頂けましたらと存じます。
「供養」は、字の如く、「供(とも)に養う」、一緒に、悟り、仏様の世界へと向けての善き功徳、あるいは智慧を養うということになります。
どうか善きお導きがありますようにと、水子さんのご供養も宜しくお願い申し上げます。
不安なことは、中絶とは関係ないと思って下さい。貴女のお子たちは、何より貴女の幸せを願っていると思います。
今日は母の日ですね。カーネーションの代わりに、貴女のお子たちからの言葉と思って下さい。
「良いお母さんになって下さいね。」
ご安産、そしてお子様の健やかなご成長、ご家族皆様のお幸せを心から祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
これから生まれてくる赤ちゃんに愛情を注いであげて
中絶をされた事について良いか悪いかという事は誰にも決められません。しかし、もう決断し実行した後の話。過去の事となりました。
今あなたのお腹には新しい命が宿っているとの事。大変嬉しい事ですね。とにかく母子ともに健康に生まれてくる事を願うばかりです。
過去に中絶をした2人の命のことは、気になるでしょうが、その分までこれから生まれてくる赤ちゃんに愛情を注いであげてください。それでいいのです。
帝王切開になり逆子でという事と、中絶の因果関係は分かりません。そこをあなたの考えで結びつけることは、無意味です。これは人がどうにかできる事ではない命の働きです。それはそれとしてしっかりと受け入れ、生まれてくる赤ちゃんの事だけを考えて、生活してください。
なっちゃんさん
お身体ご自愛ください。いろいろ先や過去を考えすぎて今の様子を疎かにしないでくださいね。
質問者からのお礼
有難いお言葉有難うございます。
何か赤ちゃんに問題があると、自分が犯した過去の罪だとばかり考えてしまう毎日でした。
今の赤ちゃんの命を大切にして、今までわたしに宿してくれた命の分まで愛を持って接していきたいと思います。
少し気がラクになりました。
娘が無事に産まれてくれました。
毎日子育てに奮闘中です。
愛おしくてたまりません。
宿してくれた今までの赤ちゃんも勿論、今の赤ちゃんを大切に大切にしていきたいと思います。