両親を亡くし、生きていく意味を失いそう
私は、極めて粗暴な父と、病弱な母のもとで育ちました。父は十数年前に亡くなり、母も介護の末、先年他界いたしました。
結婚歴も子どももパートナーもおりません。仕事では大きな成果を上げ、自分が生活するくらいの経済的な余裕もございますが、今は人生の目標を見失っております。
母を見送り、両親の遺品を整理する中で、父の苦労や、両親が家族を守ってくれた偉大さを知りました。その一方で、自分の至らなさに幻滅しております。
「大切に育てられていたのだな」「私の未来を楽しみにしてくれていたのだな」「過去に大病をしたとき、両親はどれほど悲しんだことだろう」などと、さまざまな思いが去来いたします。
母は私が生まれる前に盲目となりましたので、そんな母の気持ちを察すると心が苦しいです。
母との最期の時、意識が朦朧とする母に向かって、私は「元気になったらまた旅行へ行こうね」と声をかけました。母は奇跡的に頷いてくれましたが、今もなお、本当は感謝の言葉を伝えるべきだったのではないかと悩み続けております。感謝を告げることは、「もう助からない」という宣告のように思えて、どうしても言えませんでした。あの場面での私の選択は、大きな過ちだったのでしょうか。
今、その後悔と喪失感、そして両親の期待への重圧に押しつぶされそうになっております。
このような私が、これからどのように自分と向き合い、生きていけばよいのか、ご教示いただければ幸いです。
お坊さんからの回答 2件
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あなたが今まで生きてこられたことも、親にとって誇り。
お母さまには、ちゃんと伝わっていますよ。親子だもの。生まれた時から、あなたのそばにいてくださったお方です。子どもが何を感じ思っているのか、届いているでしょう。
遺品には、たくさんの思い出や愛が詰まっていたのですね。あなたの存在が、お母さまには生きる支えだったことでしょう。最期まで寄り添ってくださり、ありがとうございます。
亡くなられると、そこで縁が切れるわけではないのです。あなたの身になってきた、教えも言葉も温もりも優しさも声も笑顔も、消えることはありません。これからも、あなたを支えてくださるでしょう。
私は大阪で遺族会を開催しています。死別で生まれた複雑な気持ちを語ったり分かち合う会であり、それぞれに亡き人を想いながら、あたたかい時間が流れます。
個別で聞いてもらったり、分かち合いの場で語ったり、今を乗り越えるために、「死」を一人で抱えるのではなく、まわりのサポーターを頼りながら、ご両親の面影を大切に生きていかれるのもいいんじゃないでしょうか。
自分がこう生きるのが親の希望・幸せなんだと固執せずに、あなたの縁を大切にしていかれたら良いじゃないですか。あなたが今まで生きてこられたことも、親にとって誇りなのですもの。
また、ハスノハでこうして話をしましょう。
私も、お父さま、お母さまを想い、手を合わせますね。
合掌
心からお祈り申し上げます
拝読させて頂きました。
お父様やお母様がお亡くなりになりあなたは深い悲しみや喪失感にさいなまれているのですね。お母様へ感謝の言葉を言えなかった後悔にさいなまれ、これからどう生きていけばいいのかとお悩みなさっているのですね。詳細なあなたやお父様やお母様のことはわからないですけれど、あなたがとても悩み辛い思いをなさっていること伝わって参ります。あなたのそのお気持ちを心よりお察しします。
お父様お母様が心から安らかになります様に心を込めてお祈り申し上げます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ
あなたもどうかお父様お母様が心から安らかになります様に心を込めてお祈りなさって下さいね。
そしてあなたのお父様お母様への思いを素直にお父様やお母様にお伝えなさって下さい、あなたの心から感謝の思いをありのまま手を合わせてお伝えなさって下さいね。
お父様お母様は仏様や神様に導かれ親しい方々やご先祖様に優しく迎えられ、一切の迷いや苦しみから救われ心清らかに何の憂いもなく安らかにご成仏なさいます。そしてあなたのことをいつも優しくお見守りなさって下さいます。
きっとあなたの感謝の思いもしっかりとお受け取りなさって下さるでしょう、そしてあなたと出会い共に生きてあなたが健やかにご成長なさったことを心からお喜びになり感謝なさって下さるでしょう。
お父様お母様とのご縁はこれからもずっと永遠に続いていくのです。いつでもどこでもどんな状況でもあなたのことをあたたくお見守りなさって下さいます。
いつの日かあなたが与えられた天寿を全うなさる時が来るでしょう、その時には必ず仏様や神様がお導き下さり、お父様お母様がご先祖様と一緒にあなたを優しく迎えて下さいます。そして再会を喜び合い清らかにご成仏なさっていくことでしょう。
どうかこれからもあなたが生きる姿をも見守っていて下さい、とお父様お母様にお祈りなさって下さい。
あなたがこれからもお父様お母様とのご縁を大切になさり、与えられた命を時間を大切に生き抜いていかれます様に、心から豊かに充実した人生を生き抜かれます様に切に仏様や神様やご先祖様やお父様お母様にお祈り申し上げます。
そしてあなたが天寿全うなさる時に必ず仏様や神様がお導き下さり、お父様お母様があなたをお迎えくださいます様に心からお祈りさせて頂きます。至心合掌 南無阿弥陀仏なむあみだぶつ