社内恋愛後の結婚回答受付中
結婚生活に関する相談です。社内恋愛で付き合って即結婚しました。 年齢は一回りほど下になりますが、ずっとお互いに友人のような関係で全く意識していませんでしたが、急に私の方が彼女のことを女性として意識するようになり、とにかく夢中になって付き合うオファーをして、半年ほどで結婚に至りました。ただ、付き合う際に彼女から、同じ会社で最後までではないが、酔った流れで男女の関係のようなことになった男が何人かいて、そのうちの一名が私の上司だったと聞かされました。私と付き合うずいぶん前のことのようで、気にしないよう努めてきましたが、そのことが自分の中でいつまで経っても拭えず苦しい日々を過ごす中で、私は転職をすることとしました。ただ、彼女は職場に残り、その上司も職場におります。その事が自分の中で消化しきれず、心の整理がつかないままでおります。愚かなご相談かと思いますが、なんとかこの状況を打破できるようなお知恵をいただけますと幸いでございます。何卒、よろしくお願いいたします。
お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自信は、誰かと比べるよりも、あなたの中にある良さを誇ること。
そんなことがあったのですね。今を大切にと思っても、知っている人だけに、姿が出てきてしまって拭えませんよね。
酔った流れでという展開も、脇が甘いようにも感じますが、妻さんの人柄の良さでしょうし、隠し事をせず打ち明けてくださったことに、あなたへの誠実さを感じますよね。
妻さんに、あなたの妻である自覚、そして家庭を大切にしたいという想いがあれば、心配無用のことだろうと思うのですよ。
出来事を過去のことだと安心するためにも、夫婦が仲良く互いに尊重し合えるパートナーとなるよう努めましょう。もちろん、それは妻さんにも言えることですよね。
そして、出会った誰よりも、あなたを選んだことに幸せを感じられるように、あなた自身にも磨きをかけて。
自信は、誰かと比べるところにあるわけではなく、あなたの中にある良さを誇ることですよ。
あなたらしく、妻さんを愛していきましょう。そして、夫婦の幸せを積み重ねていきましょうね。
心に残る影と向き合う
1. 「過去」と「今」の境界
奥さまが過去に経験されたことは、確かにあなたの心に影を落としているようですね。しかもその相手が職場の上司であるがゆえに、日常の中で意識せざるを得ない苦しさもよく分かります。
しかし仏教では「すべては縁起」と説きます。つまり、奥さまの過去があったからこそ、今のご縁が結ばれ、結婚というご縁が成就しました。過去を消すことはできませんが、今の彼女は「その過去を経た今ここにいる存在」であり、あなたを選んで伴侶となった方です。
2. 執着と心の煩悩
心に繰り返し浮かぶ「消化しきれない思い」は、仏教でいう「瞋(いかり)」と「痴(とらわれ)」の働きです。それは愚かさではなく、人間なら誰もが抱く煩悩です。ただ、その煩悩に心を明け渡すと、自分の安寧も家庭の平和も損なってしまいます。
真言宗では、煩悩そのものを否定せず「煩悩即菩提(ぼんのうそくぼだい)」ととらえます。すなわち、苦しみを糧にして、心を広げ、智慧を育てる契機とするのです。
3. 実践できること
感謝を言葉にする
「過去」ではなく「今」を選んだ彼女に、日常の小さな場面で「ありがとう」を伝えることが、心の焦点を「今」へ戻す修行になります。
自分の中の嫉妬を観照する
心に浮かんだときに否定せず、「ああ、私はまだ不安を抱いているな」とただ眺めること。これを続けると、やがてその力が弱まっていきます。
4. ご縁をどう育むか
ご結婚は「二人で煩悩と向き合い、磨き合う修行の場」です。過去の影に心を奪われるのではなく、これから共に育んでいく日々にこそ力を注がれてください。奥さまも、あなたのその苦しみを知れば、より一層「今を大切にしよう」と思われるでしょう。
どうぞ、ご自身を責めずに。ご夫婦がともに「今ここ」に生きるための修行として、この影を光に変えていただきたいと願います。
合掌
お話しなってみてはいかがでしょうか
拝読させて頂きました。
なるほど…あなたが奥様のことで苦しい思いをなさっておられることを読ませて頂きました。詳細なあなたや奥様のことはわからないですけれども、あなたがそのようなお気持ちを抱えていらっしゃることはとても伝わってきます。お気持ち心よりお察しします。
ご夫婦の間のことですから他人の私があれこれとやかく申し上げるのはいかがかとは思いますが、やはりご夫婦だからこそあなたのそのお気持ちを落ち着いて心から奥様にお伝えなさってみてもいいと私は思います。
あなたの心の中であれこれと考えていると沢山の思いが膨らんでしまうように私は思います。
ですからひとまず一息ついて落ち着き、あなたのお気持ちを奥様に素直にお話しなさってみてはいかがでしょうか。
そして奥様のお考えやお気持ちを伺ってみましょう。夫婦間では色々あると思いますからお二人でじっくりとお話しなさってみて様々分かち合っていきましょう。
あなたがこれからも奥様とお互いのことを大切に思いやり、お気持ちを分かち合い仲良く幸せに生きることできますように切にお祈りさせて頂きます。至心合掌