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地震後の子育てで悩んでいます。

回答数回答 2
有り難し有り難し 21

平成28年熊本地震の経験者です。
今回、家の倒壊などは免れ、ライフラインも復旧し、だんだん普段通りに戻ってきました。
震源地そばの方々と比べると不幸中の幸いなのは理解しているつもりです。
しかしながら、やっと1歳を迎えたばかりの息子が、夜起きるようになり、疲れてます。
また、あれ以来、体をくっつけて寝るようになり、身動きが取れず、しばらく車中泊だったのも重なり、身体が痛くて、それがまたストレスになってしまいます。
余裕があればかわいいと思える行動も、今はイライラします。
また、いままで以上に親のすがたが見えないと号泣はするように…。
手を出してしまいそうになり、いっぱいいっぱいでどうしていいかわかりません。

また、火を扱う料理はどうしても怖く、料理中に地震きたらどうしよう…火を消してから子どもに駆け寄る?
どうしたら…と考えるばかりで、料理が怖いです。

食事も、箸をもつゆっくりとした食事ではなく、どうしても、手で食べれる簡単な食事の方が、地震に対応できるからか、なんとなく軽食で済ませてしまいます。

とにかく、いろんな事が悪循環で疲れています。
子どもといる時間が苦になることが多くなってきていて…

助言、お願いします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

安心材料に目を向ける

小さいお子さんは、どこで不安を感じるかといえば親の表情や態度でそれを感じています。
あなたが不安を感じイライラしていると、お子さんは不安になり離れたくなくなります。
「大丈夫だよ。」と笑顔で接する事が何より大切です。

しかし、きっと今はあなたはご自分のことで精一杯になりつつあるのでしょう。地震がおさまるまでは、備えは常に必要でしょう。しかし、必要以上に不安がる必要はありません。少しずつ落ちつき始め普段どおりの生活に戻りつつある。それが何よりの安心材料でしょう。

お子様を見ることで地震のことを忘れさせてくれるという部分もあると思います。ご家族で支え合いながら、安心材料に目を向けていってください。
お子様は何よりお母様の笑顔が嬉しいのだと思いますよ。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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親離れを促しましょう

お気持ちわかります。
阪神大震災の被災者として似たような経験をしました。
しばらくの辛抱です。
お子さんが怖がってるのは大人以上に深刻なのでしょう。
わかってあげてください。
そのうえで、いつまでも親に縋りつくのではなく、自立することの大切さを教えてあげてください。
お子さんにとっては、またとない体験です。けれどもこれからの復興に向けた取り組みも貴重な経験です。できるだけ社会参加をさせて、強い子に育てましょう。

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有り難し
おきもち

高野山真言宗権少僧正。高野山本山布教師心得。高野山大学密教文化研究所研究員...
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