お坊さんからの回答 3件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
一冊の本をおすすめします
あなたが求めているものは、まさに仏教の教えだと思われます。
といって、この場で仏教や特定の宗派への勧誘を行うのは適当ではないでしょう。
そこで、僧侶である私自身が座右の書として何度も読み返している一冊の本をおすすめします。
「ダンマパダ」(漢訳仏典の名前は「法句経」)です。
紀元前3~2世紀に成立したと推定される「ダンマパダ」は「スッタニパータ」とともに、文献学的に遡りうる最古の仏典であり、お釈迦様自身の言葉、考えを最も忠実に伝えるものとされます。
欧米でも数多くの翻訳が出版され、実は日本以上に親しまれています。
邦訳本としては「真理のことば・感興のことば」(中村元訳、岩波文庫)、「ダンマパダ ブッダ 真理の言葉」(今枝由郎訳、光文社古典新訳文庫)のどちらかを購入すればよいでしょう。
短い詩の集まりで、通読するのに半日もかかりませんが、人間そのもののへの深い反省や生活の指針が散りばめられ、まさに「人生の教科書」といって良い内容です(人によっては、これが仏教本来の教えなのかと驚かれるかもしれません)。
今から約2500年前に生きたお釈迦様ことゴータマ・シッダッタが、いかに実践的な思想家だったかがわかるでしょう。
「ダンマパダ」から何句が抜き出してみます。
「ものごとは心にもとづき、心を主とし、心によってつくり出される。もしも汚れた心で話したり行ったりするならば、苦しみはその人につき従う」
「実にこの世においては、怨みに報いるに怨みを以てしたならば、ついに怨みのやむことがない。怨みをすててこそやむ。これは永遠の真理である」
「他人の過失を見るなかれ。他人のしたこととしなかったことを見るな。ただ自分のしたこととしなかったこととだけを見よ」
「人がもし悪いことをしたならば、それを繰り返すな。悪事を心がけるな。悪がつみ重なるのは苦しみである」
「以前には悪い行いをした人でも、のちに善によってつぐなうならば、その人はこの世の中を照らす。―あたかも雲を離れた月のように」
「怒らないことによって怒りにうち勝て。善いことによって悪いことにうち勝て。わかち合うことに物惜しみにうち勝て。真実によって虚言の人にうち勝て」
どうか騙されたと思って手に取ってみてください。
苦は無くならない。苦の形が変わるだけ
お釈迦様は一切皆苦と説かれました。
生き物から苦しみが無くなることはなく、瞬間瞬間の苦しみへの対処(瞬間ごとの宿題)も無くなることはないのです。
苦は無くならない。ただ、その形が変わっていくだけ。
だとするなら、苦しみ(宿題)の大小に関わらず、ただ目の前の苦しみ(宿題)に対処し続ければ良いだけ。
どうせできることしかできない人生なので、今できることをできる範囲でやれば合格人生だと安心しましょう。
お葬式会場に向かって歩く1歩も、コンビに向かう1歩も、足を動かすという1歩の宿題には大差ない。
目の前の1秒間だけの人生を切り取るなら、どんな複雑そうな宿題でも、この1秒間にやることは意外と単純な作業にすぎない。
そう思ってみてはどうでしょうか。
とりあえず、質問もお坊さんにだけ公開に設定して、これまでの過ちを告白して反省することをお勧めします。個人が特定されない範囲でね。
人は過ちを犯して反省して、同じ過ちを繰り返さないようにして成長していきます。
その成長の積み重ねが生きる知恵や心構えの一つになりますからね。
また、これから起こることに対しては、あなたが理想とする人物ならどうするかな、ハスノハのお坊さんならどうするかな、そんなことを想像してあなたの判断の参考にしてくださいね。
質問者からのお礼
参考にさせていただきます🙂↕️
回答していただきありがとうございました


