読経無しの火葬式ってダメなんでしょうか?
親戚に国際的に有名な企業の副社長を務めた方がいました。
超が付く程の大金持ちで、自宅・別荘ともに超高級住宅街に構えていて、交友関係も非常に広い方でした。
持病が原因で先日亡くなりました。
超が付く程の大金持ちだし交友関係が広いから、大金を投じた葬儀を執り行うのだろうと想像していましたが、読経無しの病院から火葬場へ直行の火葬式でした。
参列者は妻・親戚数名で、絶縁状態の兄弟・実子は参列していませんでした。
自分自身の考えとして、死後に迷惑を掛けたくないというのがあり、火葬式という事を実際に経験して興味が湧いてきました。
仮に自分の家族が亡くなったら手厚く葬りたいと思っていますが、自分自身は火葬費用という最低限の出費に留め、生きている人間の為に使って欲しいと思っています。
得度を受けて修行中の身でありながら、死後に葬儀を執り行わないとなると相当驚かれると思いますが、得度を受けている者が亡くなった場合にはこうしなければならないみたいなのはあるのでしょうか?
重度重複障害者の支援団体で働いています。 ターミナルケア・グリーフケアに関わる事が多く、仏教的な視点からのケアをを提供したいと模索中です。
社会的に必要性が高く、やりがいがある仕事だが、収入がそれに見合っていない事。 それによって、家族に経済的な負担を強いているという負い目がある事が悩み。
お坊さんからの回答 4件
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僧侶なら葬儀の形や金額だけで決めつけることなく寄り添い傾聴を
真意は、ご家族にしかわからないと思いますよ。いろんなご事情があるのですから。
私も僧侶として、直葬を勤めたことがあります。「理由を聞かせてもらっても?」とお尋ねしますと、人間関係や死因のこと、ここに至るまでのご遺族関係者の心境や精神状態など、経済事情だけでない理由があるものなのですよ。
それでも、仏法を聞く法縁をお伝えしますと、手を合わせる御縁を大事にしていかれます。葬儀だけが一番大事とせずとも、伝える伝道も、仏様に出遇っていく繋がりも、亡き人を想う在り方が縁になっていかれます。
僧侶は、葬儀の形や金額だけで、お相手を決めつけることなく、心に寄り添って耳を傾けていける人であっていただきたいです。人を亡くす。グリーフの反応も起きていく。そこをきちんと、理解していけるように。
また、直葬で執り行ったものの、あれでよかったのかと悩まれる人も多い。実際に、相談があります。このときにも、なぜ直葬などをしたのかと問うよりも、「よくお訪ねくださいましたね」と、仏様のいてくださるお寺はいつでも迷える人々をお迎えする場所でありたいですね。
「遺されたご親族」が死を受容し、心を整理するための大切な時間
大富豪であったご親戚が直葬を選ばれたこと、そしてご自身の死後は生きている人のために費用を残したいというお考え、拝読いたしました。遺される他者を思いやる、ご立派な志だと思います。
まず「得度を受けている者」の葬儀についてですが、僧侶や仏道にある者であれば、基本的にはご自身の宗旨・宗派の作法に従って勤行・勤式を行うことになります。地域差はありますが、通夜・葬儀と2日間で行うのが一般的です。得度を受け、仏の道を歩む者にとって「読経」は欠かせないものです。宗旨によってその意味合いは異なりますが、単なる儀式以上の重要な意義が含まれています。
昨今、一般の方々の間でも経済的事情などから、1日葬や火屋勤行(炉前での読経)のみ、あるいは読経なしの直葬が増えているのは事実です。仏教に全くご縁のなかった方に読経が絶対不可欠かと問われれば、そうとは言い切れない部分もあります。
しかし、私は一般の方に対しても「直葬」はあまりおすすめしていません。なぜなら、葬儀は「故人様の意向」に沿うものであるべきと同時に、「遺されたご親族」が死を受容し、心を整理するための大切な時間だからです。喪主様が独断で直葬を決めて親類間でトラブルになるケースは少なくありません。また、その時は無事に終えられたとしても、半年や1年経ってから「やはり普通のお葬式を行っておけばよかった」と深く後悔される方が結構いらっしゃるのです。お葬式は、やり直しのきかない一度限りの儀式です。
ご自身の葬儀費用を最小限にというお気持ちは尊いですが、残されるご家族やご親族が後悔なく、心穏やかにお見送りできる形を、今一度ご検討されてみてはいかがでしょうか。
拝
縁起寺 釋聴法
お悔やみ申し上げます。
お金の問題ではなく、その親戚の方の兄弟や実子が絶縁状態で参列していないことから葬儀ができないくらい家族関係が良くなかっただけかもしれませんね。あるいはその親戚の方が仏教の信者ではなかったというだけかもしれませんね。
葬儀ができるように普段から家族の関係を保てたらいいですね。またそうなるようにお坊さんとしても人に接してあげられたらいいですね。
仏教に触れる機会は何よりの宝
お葬式に過度にお金をかける必要はありませんが、お葬式や七七日(満中陰)までの毎週のお勤めを通して遺族に仏教に触れてもらうことは何よりの宝物です。
お葬式でお寺との縁を結ぶことは人類にとって貴重な習慣です。
あなたが仏教の価値を認めておられるのであれば、葬儀は是非行ってください。
また、できれば、あなたは僧侶として多くの信者から慕われ、あなたの葬儀に是非参列したいと拝まれるような僧侶になってください。
葬儀に僧侶が関わるなら、例えば納骨の際にも短い説法だったり、仏教に関する解説を一言二言付け加えたりできます。
また、読経の一部を和文で読むことで、仏教を少しでも伝えることができます。
僧侶側からすれば、葬儀でお布施をもらえなくても良いのです。
近親者の死に際して仏教に触れていただくこと、特に若い人や子供達にもわかるような教えをワンフレーズでもお伝えすることが、僧侶としての役目ではないでしょうか。
追記
私の地域は田舎なので、初七日から七七日まで毎週夕方にご自宅の仏壇にお参りさせてもらえます。(省略される家もありますが。)
中高生のお孫さんとかも、意外と興味深そうに法話を聞いてくれたり、幼児もお線香の香り漂う中でお花と灯火を供えた仏壇の前で一緒に座ってくれる、そのような体験も大切だと思います。
質問者からのお礼
釋聴法様
ご回答ありがとうございます。
確かに、御遺体が届いて数分程度の対面で火葬という感じだったので、お別れというよりは慌ただしく流れ作業で終わる感じでした。
一方で、社会人として忙しく働いている身としては「2時間程度の拘束で済んで助かった」という気持ちもありました。
葬儀は無くとも成仏するとは言っても、残された側の気持ちの整理の事を考えると複雑ですね。
周囲への配慮で火葬式にした結果、残された家族が余計に悲しんだり、親族から「なぜ葬儀を執り行わなかったのか?」と責められるのでは本末転倒。
家族や両親とも話し合ってみます。
願誉浄史様
ご回答ありがとうございます。
普段縁の少ない仏教に触れる機会と捉えると、葬儀と言うのは重要ですね。
最近は家族葬+派遣僧侶という葬儀にばかり参列していて、僧侶の方の話を聞いていても「浅いなぁ…」と思う事が少なくなかったですが、祖父母の葬儀の際にして頂いたお話は、当時中高生だった自分でも「ありがたいな」と思った記憶が蘇ってきました。
僧侶の役目という原点に立ち返ると、人に広めるという視点は大事ですね。
聖章様
御礼が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
私の方では親戚筋の背景は分かりかねないのですが、もしかしたらそういう要因もあるかもしれませんね。
家族間の縁を持てる様に動けなかった事が悔やまれます。
願誉浄史様
追記ありがとうございます。
最近だと「葬儀1回で全部の供養済ませてくれ!」なんていう、恐ろしいお願いをされる事も増えて来ています。
葬儀を面倒なモノと捉えられる事が残念でなりません。
有難い法話を頂ければ、年を重ねてからも記憶に残ると思います。
そういう機会を提供出来る様に精進していきます。
中田 三恵様
御礼が遅くなってしまい申し訳ございませんでした。
兄弟・子と絶縁した理由は知っていたのですが、幅広い交友関係を一切呼ばずに直葬をした事については、火葬式に参加した人間全員が「?」という感じでした。
直葬だと火葬場でお経を唱える場もあるので、そこに至るまでの間にワンクッションあったのかもしれませんが、病院→火葬という感じで火葬のみの手配だったので僧侶の方が理由を聞くという場が無かったのだと思います。
悩まれた人が相談しに来てくれる様な僧侶になれる様に、精進していきます。



午後から夜の時間帯は都合がつきやすいです。
◆こちらから、無理に聞き出すことは致しません。
言いにくいこと、言えない気持ちも大切にします。あなたのお気持ちのままに、ゆっくり待ちながら、その気持ちを大切に受け止めたいと思っています。
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◆出来るだけ希望時間にお応えしたいと思いますが、午前中は毎日 法務があります。
(相談は、hasunohaオンライン相談より受付下さい。お寺へのいきなりの電話相談は受けていません。法務が優先なので)
◆一人で悩まないで。待っていますね(﹡´◡`﹡ )