完璧主義と付き合うには回答受付中
長い間見るだけでしたが、初めて相談致します。
私は転職して2ヶ月あまりの新入工員です。仕事の内容にはまだ不慣れな所もありますが精一杯取り組んでいます。しかし困っていることがあって、それは指導役の年若い上司が完璧主義者だと言うことです。
何度もやり直しを求められたりしますし、上司の言うことには「自分で見直して完璧でミスも無いくらいの出来栄えだと思ったら私にチェックの要請を入れたり、次の工程に入ってください」との事ですが、始めて2ヶ月程度の自分の仕事を完璧でミスがないとはなかなか思えず、半ば怯えながら執拗な自己チェックを繰り返してしまっています。
上司の求めるような完璧さが今はまだ持てない以上、指示を貰えば貰うだけつらくなり不安が大きくなるばかりです。
このような状態の時、どのようにすれば不安が和らぐでしょうか?拙い文章で申し訳ありません。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
「完璧主義の上司」は、頭の中にあるイメージです
仏教の考え方では、人が苦しむのはすべて自分自身の妄想によるものです。
ご質問で「完璧主義の上司」と書かれていますが、その上司は実在している人物とは関係なく、アッタさんの頭の中にあるイメージです。
人間は未経験であったり経験の少ない対象については作業量を過大に見積もるものです。また、それを自分の中で反芻することによってどんどん膨らんでいく傾向もあります。
ですから、アッタさんの頭の中にある「完璧」のイメージも、「完璧主義の上司」のイメージも放っておくとどんどん膨らんで、とうてい自分では太刀打ちできないような化け物のような姿になってしまいます。
落ち着いて考えてみれば、まだ入社数ヶ月の新人が熟練者と同じような精度を出せるはずもないですし、指導者である上司もプロフェッショナルである以上、そんなことは分かっているのです。
「だいたいで良いよ」とか「まあ、こんなもんでOK」と言ってしまえば、新人のスキルはそこで止まってしまいます。熟練者と呼ばれ得るまでの経験とスキルが身につくまでは、指導的立場の人がプレッシャーをかけて成長を促すのは自然な流れですし、むしろチャンスをもらっているのです。
どのような職場でも「注意や叱責は、されているうちがマシ」と言われます。注意も叱責もされなくなるのは、十分にスキルが身についてひとりだちできたと判断された時、あるいは「これはもうダメだ」と見放される時です。
怖い上司のイメージに振り回されるのではなく今が、経験をしっかり身につけるチャンスだとお考えになると良いのではないでしょうか。
絶対にミスってはいけない部分を最優先
あなたの担当している商品がどのようなものかわかりませんが、まずは、絶対にミスしてはいけない部分とそうではない部分に分類し、優先順位の高いところだけでも完璧にしましょう。
ただ、完璧を求めるのは職人としては当然のことです。
先輩に怒られるからとかではなく、完璧にできたときの喜びを求めて、職人として仕事を楽しむ方が良いのではないでしょうか。
また、不安があるのは、そもそもどこまでやれば合格なのか、合格ラインをあなたが理解できていない、あるいは、合格ラインに賛同できていない可能性があります。
つまり、その商品へのリスペクトが不足している可能があります。
昔、ある国がミッキーマウスもどきの着ぐるみを作っていました。
黒色のネズミでそこそこ可愛いのだから、キャラクターとしては遜色ないのかもしれない。
それでも、たとえば本物のミッキーとは明らかに顔つきやスタイルのバランスが違う。
本物の芸能人とものまね芸人みたいに。
で、お客さんは本物を求めて来ているのに、ものまね芸人が登場したらお客さんはがっかりします。
プロの職人さんも、「本物のミッキー」として恥ずかしくない仕上がりを目指す、商品へのリスペクトややりがいが必要なのかもしれません。
不安は一生なくならなくて良いのです。
不安と同時に、仕事へのやりがいや喜び、商品へのリスペクトを持ちましょう。


