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御礼の仕方

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有り難し有り難し 9

今の生活において、悩みや苦しみがまったくないわけでもなく、
体のあちこちに不調があり、贅沢ができるわけでもありません。
それでも、日々の衣食住に事欠くことなく、働くこともできてきます。
それは、家族や周りの方々の援助、今まで出会ってきた方々のお蔭様と、
最近、しみじみと感じ入る瞬間が多くなってきました。

それと同時に、何故だか、今までかわいがってきた犬や猫、鳥などのことが
ふわっと心に浮かぶことが多くなりました。
本当に彼らには、辛かったときには慰められ、楽しい時間をもらってきました。
温かな手触り、優しい眼差し、ただただそっと寄り添ってくれていた時間。
今ではそのすべてを看取り、思い出だけが胸の中にあります。

彼らの死後、実家の庭先に埋葬し、お線香など上げていましたが、
残念ながらその実家も引き払ってしまい、今はありません。
このような場合、かわいがっていた動物への感謝の気持ちは、どのように表したらよいでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

馬頭観音さまをお参りください

日々の生活に感謝を観じるのは、とても素晴らしいと思います。

馬頭観音さまが、そういった動物達への感謝の思いを取り次いで下さいます。

馬頭観音さまをお祀りされているお寺を調べてお参りなさって今までペットとして身近にいてくれた動物達への感謝をお伝えしてはいかがでしょうか?

ペットに感謝するのはとても素敵なのですが、馬頭観音さまにもう後はお願いする方が良いと思います。

ペットをいつまでも動物として扱ってしまう事になるので、あまり後々まで引きづらない方が良いように私は思います。
これは老僧などからも聞く話しですが、動物としてあなたがずっと思っている事で、もしかしたら人に生まれ変われないのではと思います。

きっと馬頭観音さまがあなたがペットとして飼っておられた動物の素晴らしい後生をお導きくださると思います。

ペット達が生きている間あなたに寄り添ってあなたを助けてくれた事に感謝して、あなたはさらにご自分を充実させるべくご精進くださればと思います。
おそらくペット達もそれを一番望んでいると思いますので、一番の供養になるかもしれませんね。

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有り難し
おきもち

仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
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犬猫鳥も精神衛生上 お位牌 お墓の時代 

ペット用のお位牌を買われては如何でしょうか?
費用はお位牌と開眼供養で合計で1~2年間の餌代だと思ってください。
今までお世話になったのですからそのくらいしてあげては?
以下は、参考までに。読まなくてもいいです。
人間の場合にはそこのお墓の土を新しお墓に移す、遷位ということを致します。
今は新しい家も立っているかもしれませんので難しいと思います。
ちょっと深い話をいたしますと、勿論そこのお墓や土に霊魂が宿っているか、と言えば❝外的❞にはそうではありません。ですが、内的にはお骨やお墓に魂を見だし、拝む対象として祀っていくのががわれわれ日本人の昔からの王道的な宗教的なやすらいの❝和❞の精神です。
(現代ではそれが薄れているために人の心が乱れている)
だから我々人間は、同じ自然界に存在する霊的存在である樹木や鉱物を、位牌や墓石として長く供養してきたのです。それは深い意味では精神衛生のためでもあります。(ヒソヒソ…していない人は他の存在との関係が壊れていると思いませんか?)
霊魂はあるのか?と言えばあります。あるというより❝起こる❞ものです。
どういうことかというと、生命に対する沸き起こる内なる思いをこそ、そもそも霊魂というからです。←ここ重要
さらに深い話をすれば、内なる他の生命を思い遣る精神を無いがしろにするということは、同じ生命である自分自身をも間接的に自己否定することにもつながります。
ちなみに新しくしたためた位牌、墓石(樹木・鉱石)では、まだ、ただ自然から失敬してきただけの状態。
そこにアーティストである職人さんのデザインが込められ、さらに第三者であり、私的な感情を差し挟まない宗教者を司祭として開眼供養を行うのです。(伐採した木の精霊や神様
供養や厄払いも兼ねている)
最近はお墓を維持するのが面倒だとかお金がもったいないとかで私的な散骨等が流行ってますが、怪しからん事でしゅ!これからどんどん人の心は荒廃していくことであろうと思います。
散骨はクルーザー代だとか定期参りとかで年間維持費以上の交通費もかかるところがあります。
あれ?なんだか、供養のお話しになってしまいましたね。
費用をかけたくなければそれを思い出す写真や、置物を購入されてお手合わせをされてはいかがでしょうか。

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おきもち

質問者からのお礼

悟東あすか様
お忙しい中、早々にお気持ちとご回答をお寄せいただき、ありがとうございました。
馬頭観音さま、早速調べてみました。
昔の人は、この観音さまに旅路で倒れた馬たちの後生を願い、手を合わせてきたのですね。
草木国土悉皆成仏とはいえ、このような観音様がいらっしゃり、
ペットたちの後生お委ねできますことがわかり、ぽっと心温かくなりました。
この先、日々自分を大事に生活することはもちろんですが、
機会ありましたら、馬頭観音さまにお取り次ぎを願い、お参りしたく存じます。
ありがとうございました。

丹下覚元様
お忙しい中、お気持ちとたくさんのお言葉をありがとうございます。
拝読していて、「亡骸はすでに土に還り、御霊も彼岸に渡っていることと十分理解していながら、
なぜ自分は今、気になってしまっていたのだろう」と考えました。
おそらく自分たちが実家の土地を手放すことで、
その地に「ペットの御霊を残していってしまうのでは」という感覚になっていたのだと思い至りました。
まずは静かに手を合わせたいと存じます。
ありがとうございました。

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