hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

カロートに納められるもの

回答数回答 1
有り難し有り難し 11

お世話になります。

今年の11月の一周忌に納骨を行います。
その際にカロートに写真(頂いた賞状や勲章の)や、
生前に愛用していたお数珠は、お骨と共に入れてあげられますか?

寂しくないように家族や孫、ひ孫の写真も考えましたが、
生きている者の写真は入れるべきではないのでしょうか?

墓地の管理者によりますか?
大丈夫ならばそれは骨壺でなく、カロート内ですか?
埋葬は骨壺のままだそうです。

よろしくお願いします。


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

法律は焼骨の埋蔵だけを想定してますが、

 墓地に遺体を埋葬したり火葬した遺骨を埋蔵することに関する基本法例は「墓地、埋葬等に関する法律」(通称 墓埋法)です。墓埋法第4条は「埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行つてはならない。」と定めており、墓地には遺体を埋葬する(土葬)場合と火葬した遺骨(焼骨)を埋蔵する場合のみを想定しております。つまり、墓埋法は副葬品について規定しておりません。

 となると、個々の霊園や墓地の管理条例や管理規則を参照していくしかないと思います。私の寺の「墓苑管理規則」では副葬品については特に明文規定がありません。一般的な寺院墓地については、ほぼ同様だと思います。公共の墓地や宗派を問わない霊園の場合でも、副葬品について具体的に定めた例はあまりないようです。近年、永代供養のための合祀墓が建立される例が増えてきていますが、遺骨を埋蔵するスペースを考慮して「副葬品の禁止」を明示している場合が多いようです。

 上記の「副葬品の禁止」を明示した既定の反対解釈として、「個々の墓地区画の永代使用を許可されている場合は、副葬品を墓地区画内に埋蔵することは許される」と解釈できると思います。但し、許されると言っても、「社会通念上公序良俗に則った範囲で」と考えるべきでしょう。無条件に無制限に何でも許されるという訳ではありません。私の考える範囲では、「臭いのでるもの」「腐敗するもの」「溶けるもの」「錆びるもの」「かさばるもの」は副葬すべきでは無いでしょう。

 ご質問のうち、あまり大量でなければ、写真は差支えないと思います。数珠に関しては、おそらく見解が別れるかもしれません。念仏を唱える御宗旨の方なら、お墓の中に入れてあげたくなると思います。但し、数珠の場合、年数が経てば、数珠の紐が切れてばらばらになることが懸念されます。私の地域では、お骨壺から骨を取り出してカロートに入れますので、そういう場合は、数珠を入れることはお勧めできません。次女さんのところの墓地の場合、お骨壺のまま埋葬するので、数珠がばらばらになっても支障は無いので、多分大丈夫だと思います。「多分」と書いたのは、管理規則に明示していなくても、管理者が実際の管理上規制している場合もありうるからです。

 やはり、墓地の管理者に確認することは必要だ、ということです。

{{count}}
有り難し
おきもち

 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
このお坊さんを応援する

質問者からのお礼

ご丁寧なご回答、有り難うございます。
まずは霊園の契約書の確認をしてみます。
そして家族と相談します。

してやりたい事と、してはいけない事の判断が、本当に難しく悩みも多くなります。
なかなか疑問が出る度にお寺さんに電話も躊躇しますので、非常に有り難い事です。

お忙しい中、有り難うございました。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ