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本当の優しさって何ですか?

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優しい言葉をかけるだけが優しさ何でしょうか?
相手の為を思って厳しい言葉をかける事も優しさではないのでしょうか?

さっぱり分からなくなってしまいました。

私は相手の事を考えて
話したつもりですが
相手には全く通じず
すっかり自信を失ってしまいました

本当に思っていない相手なら放っておけばいい話で
私なりに相手の事を考えての行動だったのですが…

本当の優しさってなんなのでしょうか?

私はこれから周りにどう接していけばいいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相手のためになること

鬼を描きホトケを描くも同じ筆。
あなたの持っている筆(言動、配慮、気遣い)を用い得てこそ仏道でござる。
火も相手を温めますが、用い方次第で互いの身を焼きます。
相手を温めるやさしい火のような言葉もあれば、自分も相手の身も焼く言葉の火もあるものにて、薬が毒になり、毒が薬になる場合もあります。
相手に良かれと思ってもやさしさビームを送っても、相手にとってはメーワクビームになってしまうこともあります。
車でハイビームで照らしているつもりでもまぶしかったり、車に乗っている人は快適であっても外の人はエンジン音がウルサイとか、排気ガスでメイワクということもあります。
適材適所、応病与薬、対機説法。
押し売りにならず、相手の求めに応じて差し上げるのが何よりですね。
ですが、_(._.)_善意、(^_-)-☆好意、(^^♡愛情だと映っていないのではないでしょうか。
いくらイイことであっても強く言われたり、相手が望まない言い方であると受け入れてもらえないことはあります。
やさしさ、それは相手が相手らしく成長していくことを見守る姿勢。過干渉にならず、その人がその人らしく、幸せになっていける道を歩んでいけるようサポートすることで、こちらが良かれと思った道が必ずしもその人の幸せの道であるとは限りません。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

丹下覚元様

お返事有難うございました。

仰られる通り、自分も相手も火傷する様な言葉だったのかもしれません
その点はおおいに反省しようと思います。

これからは私も相手を温められる火を目指して生きていきたいと思います。

ありがとうございました!

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