怒ると叱る
怒ると叱るの違いががわかりません。
子育てに正解はないのかもしれませんが自分はただ怒鳴ってるだけです。
子供が悪い事や約束を破ったりした時どうやって接するのがいいのでしょうか?
子供は11歳です。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
怒るは煩悩、叱るは慈悲心
おおすけ1980さん、こんにちは。
子育てで、注意の仕方で悩んでいるのですね。
いわれた通り、怒ると叱るは違うのです。
怒るのは、感情に任せたまま吐き出す行為です。そこには相手に対する思いがないのです。自分の欲求でいっているだけなのです。
叱るのは、相手に対する思いやりがつきます。思いやりが第一なのです。しかし叱っているとだんだん怒ってしまうようになってしまいます。感情が引きずられていくからです。
故に叱ることは難しいのです。
仏様には憤怒系と呼ばれる仏像があります。有名なのはお不動さんです。お不動さんの顔は怒っています。人を教化するには観音さまのように優しいだけでは救えないからです。でも怒っているのに心は地底湖の水面のように人並みもなく落ち着いている。それがお不動さんのお心です。
子供はいろんな問題を起こします。それは子供には悪いと思ってやっているのではないのです。自分の興味で動いてしまいます。善悪の判断がまだ弱いので当然です。
だから小さい時から、親に叱られながら少しずつ、善悪の判断をつけていきます。だから子供に完璧を求めてはいけません。問題を起して当然という気持ちから、何回も何回も繰り返し怒らずに淡々と冷静に説明しながら注意をしましょう。でもすぐに直そうとの結果はでませんから、気にしてはいけません。繰り返し同じことを注意することが親の修行です。そこをイライラせずにできるかが、怒ると叱るの違いです。そしてそれが中学生になってくると理性が出てくるから心のブレーキになるのです。
お互い子育て、がんばりましょう!合掌
自分も未熟だと伝える
おおすけさん初めまして。
11歳であれば、口も達者で無視や背伸びもあり、冷静でいたくても難しいものだとお察しします。
うちは3才男と1才女なので、聞き分けが出来ない段階で苦労しております(笑)
染川様も仰るように、怒るは自分の感情・叱るは相手の為だと思います。
でも、やっぱり叱っていても感情が勝つ。
淡々と話せばいいのに「分かってよ!あなたの為だと思って言ってるの」と、自分は叱っているつもりでも、子供や周りは怒っているようにしか見えない。
だから、私は正直に言います。
私だって怒りたくない。嫌なことだって分かるけど、伝えなきゃもっと苦労する。
私が嫌われても、あなたがお友だちに嫌われないならそれでいい。
大好きだから辛いけど言う…って言ってます。
保育園児に!?と思いますが、「親だから」という建前だけじゃ子供に伝える限界があると感じたので、本音で叱るようにしています。
ママが叱っている時はパパ、パパが叱っている時はママがフォローし、強弱をつける。
命に関わることや何度も繰り返すことは大きな声を出しながらでも伝えるようにしています。
子供に怒っていることを子供にして「嫌な気分でしょ」と言うようなことをやったりもします。
大人と同じで「なぜ?」が伝わらないと、子供も「ストレス発散で怒っている」と思うので、子供時代を思いだし、気持ちは分かるけど…という姿勢を持ってみたらいかがでしょうか。
人に寄り添うというのは仏教でも大切で、難しい行為の一つです。
子育ての先輩にいうのも恐縮ですが、ご参考になればと思います。
褒めることも忘れずに
怒ってばかりだったら子供は怒られることが当たり前と思ってしまい悪いことは止まりません。
褒める事も大切です。
良い事や、当たり前の事ができたらしっかり褒める。
その代わり悪い事をしたら怒る。
そうする事で何が良い事で何が悪い事か覚えていくのです。
怒る時は子供の将来の為を思って怒ってください。
決して自分の都合で怒ってはいけません。
子供の将来の為を思って怒る事が叱るという事なのです。
質問者からのお礼
返答ありがとうございます。
いつも叱るつもりで話をしていきますが言われた通り結局感情に流されただ怒鳴っているだけになってしまっていました。少しずつでも感情に流されないよう相手を思いやる気持ちをもっと意識しながらやっていきたいと思います。