嫉妬
こんばんは。
私は嫉妬心が強すぎるようです。
中学生の息子のサッカーの試合では、息子の活躍しか応援出来ません。
選ばれた子しか遠征にも呼ばれないので、いつも必死です。
息子の出ていない試合は負けてほしい、誰かに活躍されては落ち込む…
腹の中、ドス黒いです。
そんな中、同じチームでサッカー一筋で塾にも行っていない子がいます。
うちは勉強も大事、サッカーも頑張るけど両立目指しやっています。
それなのに、全然勉強していないその子に勉強もサッカーも負けて。
うちは必死でテスト前、その子がサッカーしている時勉強だけに取り組んだのに。
よくないと頭で分かりつつも、つい比べてしまいます。
そして嫉妬の塊となり、自己嫌悪に陥ります。
どうしたら、もっと大らかになれるのでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分自身気をつける
まあ、自分に正直過ぎるんでしょうね。自分の子が可愛くて仕方ない。分かります。でも、それは他の人も一緒です。私は、あからさまに、特に自分の子供だけを可愛がる人を、内心でこっそり「きしぼ」とキャラクタライズすることがあります。
「きしぼ」とは、「鬼子母神」という夜叉、又は女神の一種で、密教では仏法守護の尊神ですが、そのような尊い存在になる前は、極悪な存在で、500人程いた自分の子供を育てるため、人間の子供を餌にしていました。やっとのことで生まれた子供をとられた人間の親はたまったものではありません。ある日お釈迦様が、その悪行を知り、鬼子母神の子供を一人隠しました。すると、その一人を探して鬼子母神が騒ぎ出し、お釈迦様に助けを求めたところ、お釈迦様は、「お前は500人も子供がいるのに、自分の子どもとなれば一人いないようになって、そんなに騒いでいるが、お前に子供を食われた人間の親はどう思うか考えたことがあるか。」と言われ、深く反省し、お釈迦様に戒を守るように言われ、「五戒」を守るようになり、それを見てお釈迦様は鬼子母神に子供を返しました。その後、改心した鬼子母神は、仏教を守護する神様になったということです。縮めて言えば、昔は極道だった鬼子母神が改心し、仏教を守る存在になったという話です。
貴方様の気持ちは分かります。また、貴方様は自ら「腹の中、ドス黒いです。」(ここは笑わせてもらいました。)と書いているので、よく理解していますよね。これは貴方様が生まれながらに持つ仏性の判断です。しかしながら生活していくうちに、生きるために、「貪瞋痴」というほこりが、仏性に覆いかぶさり、仏性が出しにくくなるんです。可愛い子どもを育てるのに視界が狭まり、余計なことを考え、子供の名声までも心配し始め、他人の子供に邪心を抱き、余計に埃をかぶっているのです。
私の信仰する真言宗では身口意(しんくい)という身の行い、口での言葉遣い、意は心の持ち方、それら三つの正しい行いをすることが修行で最も大事と考え、それを三密行といいます。
もっと簡単に言えば気をつけるということです。小さい時、よく自問自答した言葉、自分自身気をつける。これが大らかになるコツだと思います。くれぐれも「きしぼ」にならないよう、気をつけて下さい。
息子さんとは別々の存在
さくらさま
まず、そのあなたの息子さんに対する思いが息子さんの重荷になっている可能性があります。あくまで可能性です。
息子さんのことを我が事のように捉え、応援する姿はどこのご家庭も同じようなものでしょう。
しかし、さくらさまは、息子さんのをご自分の所有物として見ていませんか。あなたと息子さんは親子であっても、別々の人間です。あなたの価値観で息子さんを見ないであげてください。友達と比べないであげてください。
あなたと息子さんは別々の人間です。人生も別々です。あなたは、息子さんが困った時のサポートしかできないのです。それ以上は行き過ぎですよね。やり過ぎです。
いつか、息子さんも嫌になってしまいます。
一歩引いたところから冷静にしかし愛情を持って応援してあげてください。ゆとりができたら他の子のこともうけいれられるのではないでしょうか。
質問者からのお礼
卓阿様
ありがとうございました。
私は完全に「きしぼ」です。
分かりやすい良いお話をありがとうございました。
時間はかなりかかると思いますが、少しずつ改心していけるよう努力したいです!
邦元様
ありがとうございました。
おっしゃる通りです。
息子から疎まれはじめています。
かなりプレッシャーを感じていると思います。
そうですね、私の所有物ではないですね。
私は自分の為に、彼を応援しているようです。
一歩引けるように意識していきたいと思います!