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悪縁を断ち切りたい

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有り難し有り難し 28

流産や不妊について、以前こちらで相談させていただいた者です。その後少しずつ立ち直りかけたところで、父が末期癌であることが分かりました。
父は健康こそが「趣味」のような人でしたので、癌であること、ある程度進行していることが分かると、精神的な苦しみは大変なものでした。絶望と怒り、痛みを訴えつつ10か月間闘病し、去年他界しました。そういう父でしたので最後まで末期であることは言えませんでした。余命はそれほど長くないということを隠しながら、母と共に父を励まし、付き添い、看病し、とてもつらかったです。
このため、私は昨年ようやく再就職した会社を再び辞めざるを得ませんでした。今は、夫の仕事もあまりうまく行っておらず、近いうちに会社を辞めることになるかもしれません。母は広い家に一人で寂しく暮らしています。

流産、家族の死、失業など、悲しいことや苦しいことが続いて、心が折れてしまいそうになります。このまま歩いていてもこの先は真っ暗な淵なのではないかという気持ちに襲われることもあります。

こういう悪循環というか、悪運みたいなものは断ち切ってしまうことなどできないのでしょうか?
ご助言いただければうれしいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悪縁とは思わず学びと思いましょう

こんにちは。真言宗の尼僧である悟東あすかと申します。

お辛い事がつづき本当に御苦労されておられますね。
よくぞ耐えて生きて下さいました。
本当に偉いと思います。

あなたは、辛さを耐え抜いて今までよりかなり多くの事を学んでおいでだと思います。
人としてかなり深みと幅が出来たのではないでしょうか?

人生の困難は、自然界の天災と同じように時と場所を選びません。

いつ、どんな事が起こるかが解らないのが私たちの人生です。
起こる事に対し逃げる事は出来ないのが人間です。

ただし、その「起こる事」または「起こった事」に対して
どう受けとって行くかは人それぞれ違います。

言ってみれば「受けとり方」で心の苦しさが違うと言う事なのです。

まず、まだ来ない困難を不要に恐れるのはやめましょう。

大変な事が起こってしまった場合は、まずその事を心から受け入れましょう。
嫌だと思う心は、事態をよけい困難にしてしまう事が多いからです。
そして出来うる事を考えて一つ一つこなして行きましょう。

そして、何よりどんな時も仏が共にあり助けて下さっていることを強く信じ深く感じましょう。

そうしていると、不思議な事に嫌に思える事はどんどんと少なくなって行きます。

昔、良寛さんが災難を防ぐ方法として
『災難に遭うときは遭えばよろしい。死ぬときは死ねばよろしい。これ災難を防ぐ妙法なり』と仰られましたが、それはどんなことも心で受け入れて心で良い方向に受けとって行く事が災難を防ぐと言われているのではないかと私には思えます。

心の受けとり方次第で、行動も変わります。
悪縁と思わず起こった事を素直に受け入れて、学んで行きましょう。

もし、それでも気になってしまうのであれば、厄除を銘打つお寺にお参りしてみましょう。

まず、あなたが気持ちを楽にする事も大事だと思います。

あなたの人生はまだまだこれからです。
この先恐らくあなたを必要とする方がいっぱいおられるかもしれません。

この世は捨てたものでは有りません。
それを掴み取って、どうぞ多くの方にお伝えください。

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仏道に入門して40年が経ちました。 死ぬまで修行を続けるのがお坊さん...
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悪縁、悪運は断ち切れませんが・・

めんたいこ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

前回のご質問からこの一年余りの間に、お父様のご病気にて誠に大変なことで、つらい思いをされておられたのですね。何もお力になれませずにて誠に申し訳ありませんでした・・

改めまして、前回、前々回のご質問と拙回答も読み返させて頂きました・・前々回では「縁」について、前回では「空と縁起」について少し触れさせて頂いておりましたが、つらいこと、悲しく苦しいことがこうも続きますと、どうしても悲観的に、虚無的になってしまうのは、ある程度仕方のないことであるかと存じます・・

どうか、お父様の御供養と共に、少しずつでもまずはお母様と闘病の疲れをねぎらって頂けましたらと存じます。

もし可能でありましたら、もう少し暖かくなり、春になったら、お母様と共に親子水入らずにて少し慰霊の旅行にでもお出掛けなされて下さいませ。巡るところは、お父様との想い出の場所でも構いませんし、桜の綺麗なお寺などでもいかがでしょうか、また、温泉に入られたり、マッサージも受けられるなどされて、心も身体も少し癒されてみられて下さいませ。これからのことは、その旅行後にでも焦らず少しずつでございます。

拙生は、めんたいこ様の悪縁や悪運を断ち切るということはできません(分かりにくいかもしれませんが、そもそも過去に過ぎ去ってしまっている何か、あるいは概念的な何かを切るということは本来できないものの類となります。一休さんの頓智話の「屏風の虎」と同じようなこととお考え下さい)が、何とかこれから先のより善い結果へと向けては、善い「縁」をできるだけ努力して調えていくことで、その結果を変えていくことができるのではないかと考えております。そのきっかけや気づきとなることは私たちでも何かお手伝いできることがあるかとは存じます。

お父様のことでも、ご闘病の間のつらく苦しい気持ちを少しなりともこのhasunohaでお出し頂けておりましたら、何か少しでもお答えができていたかもしれないかなと存じております。拙生もすぐには回答はできないかもしれませんが、どうかご遠慮なされずに、hasunohaを頼って頂けましたら有り難くに存じます。

川口英俊 合掌

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Eishun Kawaguchi
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質問者からのお礼

悟東 あすかさま
ご回答本当にありがとうございます。何度も何度も読ませていただきました。
また、お礼が遅くなったこと大変申し訳ありません。ここのところ落ち込みすぎて何もする気になれず、きちんとしたお礼を書く自信もありませんでした。
「悪縁と思わず学んで行く」境地に早くなれればいいのですが、やはり希望が持てません。
心の中のけじめをつけていきたいです。

川口 英俊さま
前回、前々回に続きご回答いただき、ありがとうございました。
読ませていただき涙が出ました。そうですね、悪縁や悪運といえども過去のことなんですよね。少し救われた気がしました。
父のことは自分の心の整理もついておらず、闘病の1年があまりに過酷だったため、いまは誰にも話せていない(話すと思い出してつらいのです)状態です。でも、そのせいで心にしこっているのかもしれません。
考えを変えるきっかけをくださってどうもありがとうございました。

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