人の心をたくさん傷つけてしまいました。
すべては、私のいたらなさ、未熟で稚拙な心に原因があったと思います。
お詫びをしようにも、遠く離れ今更、言葉や気持ちを届ける事のできない相手もいますし、あやまちは消せません。
私はこれから、日々をどのような心持ちで生きて行けばいいのでしょうか?
どうすれば、償えるのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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自らの過ちに気づく大切さ
ryoko02683さん
初めまして、浦上哲也と申します。
よく「後悔と反省は違う」と言います。
後悔は「こうすればよかった、ああすればよかった」と、自分の責任に向きあわない姿を指すようです。
対して反省は、自分の責任を感じ、真摯に向き合う姿です。
ryoko02683さんがお記し頂いたことからは細かい状況は知りえませんが、それでも深く反省をなさっている様子が感じられました。
仏教では、罪と知って犯した罪より、知らずに犯した罪の方が重いとしています。
なぜなら、知らずに犯した罪からは、反省が生じにくいからです。
(ちなみに通常の刑法では逆で、意図した犯罪より知らずに犯した罪の方が軽いとされます)
また仏教の言葉で、自らの過ちを見つめ反省することを「慚愧(ざんき)」と言います。
経典には「慚愧が無い者は人とは言えない」と書かれています。
ryoko02683さんが何をしてしまったのか、わかりません。
そしておっしゃる通り、過ちは消せません。
けれど真摯に慚愧をし、今後どのように生きていけばよいか、どう償えばいいかと問われています。その問いこそが尊いのだと、私は思います。
直接相手に詫びることが出来なくても、そのお気持ちを持ち続けるのが大切なのではないでしょうか。
ryoko02683様。
川口 英俊 師や、浦上 哲也 師の仰る様に、無明(根本的な無知)や煩悩によって行ってしまった悪い行いについて「慚・愧」することは、非常に大切なことであります。
此処を確りと心に納めて、謝罪や反省の言葉や気持ちを届けるお相手様方が存命ならば、何らかの方法でその想いを伝えることも一つの方法でしょう。
また、もう存命でないならお近くのお寺様に赴き、み仏にその旨お話しに成られる事も良かろうと存じます。
先ずは此れ等を為されては如何でしょうか。
「思いは、伝えなければ決して伝わらない」
ryoko02683様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えとなります。
浦上哲也様のおっしゃられるように、無明(根本的な無知)や煩悩によって行ってしまった悪い行いについて「慚・愧」することは、非常に大切なことであると存じます。
下記ウィキペディアの説明にもありますように、仏教において「慚・愧」は善い行いとして分類されております。
http://ja.wikipedia.org/wiki/慚
http://ja.wikipedia.org/wiki/愧
そして、「慚・愧」による反省を通じて、更に善い行いに精進していくことができれば、更に善いことにもなって参ります。
もし、まだこの度の謝罪や反省について、言葉や気持ちを届けるお相手たちがこの世にいらっしゃられるのであれば、手紙ででも一度その想いをお伝えになられることも一つではないだろうかとは存じております。
「思いは、伝えなければ決して伝わらない」・・人間は結構、(誇大)妄想において苦しむことがあります。このことは拙経験からも色々と思うところでございます。
ryoko02683様のお相手たちへの気持ちをしっかりとお伝えしてみることで、お相手の方のryoko02683様への真意も色々と分かることがあるのではないかとも存じます。既に全く気にしていない場合や勘違い等もあるかもしれません。また、更にそこから現実的に対応できてくることもあるのではないだろうかとも存じます。いつまでも妄想や勘違いの中で苦しむことから離れられるかもしれませんので、少しご一考を頂けましたら幸いでございます。
もし、既にお相手たちがこの世にいらっしゃられないであれば・・この度の反省を通じて、お相手たちから頂いたこの度の「慚・愧」という善い行いを起こせたことに対して感謝を致し、報恩を思い、更に善い行いに励まれることをお薦め申し上げる次第でございます。
ryoko02683様の今の苦しみの心が少しでも和らいで参りますことを祈念申し上げます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
回答を頂きありがとうございました。
繰り返し繰り返し、何度も拝見しました。
まったくもって、至らない私、情けない私。それでもこうして導いてくださる方々が居るのだと思うと、たまらず涙がこぼれました。
これから、自らの過ちとしかと向き合いながら、謝罪と、感謝の気持ちを忘れる事なく日々を送っていきたいとおもいます。
本当にありがとうございました。