自分の気持ちがわからない。
前回自分の将来について相談し、回答いただき考えました。
わたしは福祉の道に進もうとおもいます。しかし、現在就職活動中でなかなか納得のいく就職先がみつかりません。
福祉職は募集人数が多いところと少ないところが極端にあります。
働くのに同期がいた方がいいけど、過去に人間関係で問題を起こしているので、同期がいない方がいいのかもなどクヨクヨ悩んでしまいます。
また、わたしは物事に対し、不安になることが多く些細なことでもずっと引きずるくらい不安になります。例えば、注意されたことでもずっと引きずります。
こんなのでこの先やっていけるのかも不安です。
現在、障害者施設でボランティアをさせてもらってます。2ヶ月たちます。利用者の方は大好きですが、職員の方とまだうまく話せないですし、以前怒られた職員がいることが気になり、ボランティア前になるとブルーな気持ちになります。時に吐き気も起こります。
最近、ほんの少し慣れ少しずつたのしく思えるようになりました。
しかし、その施設の方からうちに入りなよって言われるとはっきり答えられないです。
就職して、車の運転をするのが嫌なのもそうですが、自分にはそれができるのかという不安が大きいです。
ボランティア自体やっているのも自分の成長のためにやっています。
嫌になると逃げてしまう自分を強くするためにやっていますが、辛いことのほうが多いです。
こんなので、就職が決まるか不安です。また、こんな気持ちでいるのが辛いです。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
自分探しと自己犠牲
拝読しました。福祉職の方に道を定めて、ボラ活動をしながら頑張っていらっしゃるのですね。
私は、医療(リハビリ)と福祉の両方の現場を経験しているのですが、初めて老人福祉施設で勤務した時の担当は機能訓練関係でした。基本的に仕事内容は病院と変わらなかったものの、「介護サービス」としての意識付けを徹底されましたし、ケアスタッフさんの業務内容の多様性や、そして待遇などなど…様々な面で目から鱗状態でした。
お寺に戻る直前の5年間ほどお世話になり、スタッフさんとも交流がありました。本当に人が好きで、お年寄りが好きでなければ続かないなあと感じました。そして、少なくとも採用された方の多くは、自分をそう思って志望されたのでしょうけれど、入居者(利用者)さんのことよりだんだん他のこと(待遇面や人間関係、感染症等々)が気になりだして去って行かれる方もまた多いのです。
国も介護職員やケアマネの待遇改善のために、保険点数改正などに取り組んでいますが、一時はコンビニで働く方が収入が高い時期もあったというのですから、まさに介護職員真冬の時代でした。
一方で長くお勤めの方は、就職時の信念を持続させ、お仕事に対してそれなりの矜持を持っていらっしゃる。教えても教えても辞めていく失望感を何度も味わっているからこそ、新人さんにとって「取っ付き難い」とか「強面」の印象があるのかもしれませんね。
こけしさんは四大の福祉課程を修了されるのですから、ヘルパーなどのケアスタッフに指示するポストに就かれるのでしょうが、「私はこの施設をこうしたい!」くらいの気構えを持って就活に勤しんで下さい。
人を介護するということは、ある意味「自己犠牲」だと思うんですよ。今のボラ活動のように、「自分の成長のため…」的な思考では、決して長くは勤まらないというのはお分かりでしょう。
自分探しは、大学の4年間でおしまい。これからは培ったものを如何に昇華させ、世の中に還元していくか。貴方の専門的な深い知識と技術を、どうぞ存分に活かして下さい。それによって多くの高齢者とその家族に、また一筋光明が差すのですから。