私の友人についてです
私は、現在看護国試に向けて勉強中の学生です。
勉強が疎かになったらいけないと思い、県外へのお出かけなどの遊びを我慢している状況です。
私の友人も同じく国試へ向けて勉強しなきゃ!と話しているのですが、1ヶ月に2,3回はどこかへ遠出しています。
最近彼氏ができて、その頻度が上がったようにも思えます。
そんな友人が羨ましく、時に「私は頑張っているのに」と、心の中に負の感情が生まれてくることもあります。
それでも、一緒に話すと趣味も合うこともあって、この気持ちとどう向き合って良いのか分かりません。
最近は、友人のちょっとした態度でモヤモヤしてしまい、気持ちの処理が追いつきません。
何かいい方法があれば、教えていただきたく思います。
よろしくお願いします。
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人は人、自分は自分、と割り切るしかないですよ
残念ながら、人間の能力はすべて人が平等とは参りません。また、我々を取り巻く周囲の状況や環境(仏教では、「縁」といいます)もすべて平等ではありません。素晴らしい師、素晴らしい友人、素晴らしい恋人に恵まれている人もいれば、恵まれているとは思えない現状に憤っている人もいます。
私は字を下手で、字を書くのも嫌いでした。だから授業のノートを取るのも嫌で、正直手抜きしてました。しかし、そういう自分の欠点を放置していては、学業の結果は悲惨なものとなるのは必定です。幸い本を読むのは好きでしたので、本だけは結構読んでました。ノートを取ることを手抜きした。それをカバーするために、人一倍本を読んだつもりです。(まあ、上には上の方がかなりいるとは思いますが。)この方法で、国語や社会はまずまずの成績でした。(さすがに、数学ではボロがでました。)
私はそれほど理解力がある方ではなかったと思います。授業を聞いて、すべてパッと理解できません。理解力の不足をカバーすrには予習しかありません。それをカバーしたのが、やはり読書でした。国語や社会でしか通用しませんでしたが、授業で出る範囲のことを既に何らかの本で読んで予備知識を得ていれば、新たに覚え理解しなきゃいけない部分は少しですから何とかなりました。
私は不器用な人間です。手先が不器用で有り、それ故体育、技術家庭、美術、習字なんて科目は嫌で嫌でたまりませんでした。体育、技術家庭、美術のペーパーテストは本をしっかり読めば結構点数を稼げます。実技がダメな分、ペーパーテストでカバーして、5の評価はあまりとれませんでしたが、4は結構取れてた思います。
と、どうでもいいような私の体験を書きましたが、友達は友達、あなたはあなた、ということです。友達の方が優れている部分もあれば、あなたの方が優れている部分もきっとあると思います。いろんな意味でいろんな面で、差と言うものは存在します。努力で解消できる部分は必ずあります。それらは努力と工夫で解消していきましょう。
でも、努力や工夫でも、どうにもならないことは必ずあります。その時は、人は人、我は我、と現実に向き合うしかありません。
金子みすゞさんの「私と、小鳥と、鈴と」という有名な詩が有りますが、その中にある「みんな 違って みんな いい」という言葉を味わい、友を認め自分自身を認めましょう。
そんな感情は誰にも起こることです
私はいまは「オッサン」になっていますからそうでもありませんが、若い頃は彼女がほしくて仕方なく、もてる友人が羨ましかったです。みんな同じでそういう感情は誰も持つもので、そんなに気にするほどものでもありません。
ただ、看護師さんになられるということですから、これから長いこと心の病を持つ人、ターミナル期にある人およびそのご家族に接していかれるのでしょう。精神科医の多くは仏教を宗教というより心理学だとおっしゃっています。この機会に仏教を学んでみては如何でしょう。
お勧めしたいのは、天野和公著『ブッダの娘たちへ』(春秋社、2012年)です。いまのあなたに近いのはことに、37頁から46頁でしょうか。誰にもとっつきやすい視点から仏教のよさを説いてくれています。読みやすいので受験勉強の息抜きにもなるでしょう。天野さんはマンガ本も出しておられます。こちらもよい本です。
上掲書の著者紹介をみますと、臨床宗教師という資格?みたいなものを持っておられることが分かります。ホスピスなどでターミナル期の方々に関わる宗教家のために、東北の震災当時、東北大学医学部教授でもあった在宅ホスピス医、岡部健医師がおつくりになった講座を修了すると臨床宗教師になります。同医師も当時、ターミナル期にあり今はすでに亡くなっておられますが。
お友達に彼氏ができ、デートなさっているのはその方にとって幸せなことですね。それを喜んでいけるような広い心を持つことを仏教は教えています。すぐにそうなることはできないから順序立てた実践法や基本になる考え方を教えてくれていますよ。これを機会に仏さまの教えに触れてください。