大好きな家族を亡くしてできること
先日大好きだった父が亡くなりました。
一年ほど前から入院していましたが、まだ亡くなるとは思っておらず唐突にきたお別れでした。
うちの宗派は、一向宗です。
浄土真宗では即往生だと聞きました。
父はもういないのでしょうか?
また祖父の代までは、戒名に院号がついておりました。
父の代で事業がうまくいかず、金銭に余裕がなくて院号をつけてあげることができませんでした。
父は祖父母と同じところにいけるのでしょうか?
あちらで不自由なくいれるのでしょうか?
無理をして院号を授けてもらった方がよかったのかと心配になります。
祖父母が亡くなったときはしなかったのですが、骨壺をあけてお骨を触ってしまいます。
父の骨だと思うとどうしようもなく愛しくなり、同時に寂しくなります。
自分でもなんでそんなことをしているのだろうかと、いつか泣かずに見送れる気持ちになるのだろうかと、不安になります。
父のために、今更かもしれませんが、家族ができること、想うことはなにがあるでしょうか?
亡くなったひとのためにどのように過ごすのがいいのでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
御尊父さまのことは、本当にご愁傷様です。
どうぞ、泣きたいだけ泣いてください。でも、もうお父さまは仏さまに成って、あなたのそばに寄り添ってくださっているはずです。
また、法名に院号があろうが無かろうが、ご先祖様方と同じ西方浄土に往生されましたから心配いりません。今後は、御内仏(御仏壇)や西の方に向かって、ただ合掌お念仏をお称えくだされば、それで充分です。
お父様の命はあなたの中にあるのでは
お父様がお亡くなりになったとのこと。ご愁傷のことと思います。
家族や身近な方を亡くすと、心にぽっかりと穴があいたようになり、とてもさみしいと感じることでしょう。
その状況から、立ち直るには少し時間が必要だと思います。
現実として亡くなった人は、もう亡くなっているのです。何になるのでもなく。何らかの条件が整いもしくは、生きるための条件が整わず、生命が停止してしまったのです。そして現在骨となっているという現実があるのみです。
いま、貴女さまの体、細胞や性格、DNA、貴女自身を作り上げているのはお父様であるということを知ることです。貴女様ははあなたのようであなたでない。お父様、お母様の命のはたらきによって生かされているということです。貴女様とともに生きていると考えてもいいかもしれません。
お骨にすがる必要はありません。
残されたものができること、それは、その命の働きに感謝し手を合わせることなのではないでしょうか。戒名がなんであろうと、そんなことは関係ないのです。現実として、おじいさまからお父様、貴女様と間違えなく命が継承され、貴女様が存在しているということが、何よりも尊いことだと思います。
身近な人が亡くなることは、いつか経験しなくてはならない悲しい現実であることは間違えないですが、そんな風に心から思えた日には、とても幸せな毎日が過ごせるのではないでしょうか。
浄土真宗は必ず仏になる宗教です。
阿弥陀如来の御利益で死ぬと極楽浄土へ往生します。
往生とは往って生まれる、つまり仏様として生まれるのです。
そしてその続きがあります。
仏になると、時間や場所を選ばず何処へでも行ける自在な存在となります。
極楽浄土で過ごしながら全ての空間場所で存在できるのです。
だから即往生したから傍から居なくなったということにはなりません。
仏となられたお父様は今mikaさんのそばでずっと守ってくれているでしょう。
mikaさんに仏様のご縁をもうけてくれる大切な仏様です。
この時間を大切にして、仏教に触れる機会になさってください。
仏となられたお父様が大変喜ばれることです。
質問者からのお礼
ありがとうございます
たくさん泣いています
たくさん想っています
いつも傍にいてくれて、私をつくりあげてくれたもの
あらためて父に感謝しています
院号のことも、安心させてもらいました
ありがとうございます
(今回質問をさせていただいて、院号のことについて嘆くばかりで知識がないのに気が付きました
新たに質問させていただきます)
まだまだ悲しみが潰えることはないですが、日々を大切に過ごしていきたいと思います