困っています
私は中学二年生の頃に父方の従兄弟が自殺してしまい、中学三年生の時に父方の祖父が火災で家ごと燃えてしまいました。
従兄弟が亡くなってから何もかもどうでもいいと思ってしまうことが多いです。母も「あなたは口で言っても分からないから人間じゃなくて動物だ」と言われ怒られる時はいつも殴られてきました。最近はそんなことももうありませんが過去のことからか何に対しても頑張ろうと思えません。「どうせ…」みたいに考えてしまいます。
友人関係でも私が執着しすぎてしまうのでいつも関係が拗れてしまいます。どうしたらいいでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
思いを抱えて生きない
どうしてもいままでの生活の中で、「気持ちを大切に」「思いを大切に」した行動を教えられてきたのではないかと思います。
しかし、そうした気持ち、思い、考え方など心の問題はいったん横に置いておきましょう。
身近な方が亡くなることは寂しいものです。死はいつも突然です。私もあなたもいつ死ぬか分かりません。明日かもしれないし、10年後かもしれない30年後かもしれないそれはだれにもわからないこと。しかし、生まれた者は必ず死にます。
それは当たり前のことなのです。悪いことではありません。
世の中の出来事には、良いこと悪いこと、損得、好き嫌いは一切ありません。存在していません。
いつもそうした価値評価は人間のなかで作り上げられたものです。形の無い妄想にすぎません。
時間を見ても過去や未来はありません。「今」の様子のみです。それが事実なのです。
私の目の前にはパソコンがあります。パソコンには良いも悪いも、損も得も好きも嫌いも、色や名前すらついていません。目で見ているといっさいそんなものはくっついていません。
見た瞬間はそのモノを素直に見ているだけです。しかし、そのあとにすぐに考えで取り扱うのです。
そうして取り扱うことをやめることで悩むことから解放されます。さわやかに生活を送ることができます。
過去の出来事はもう目の前にはありません。あるのは記憶だけ、記憶は事実ではありません。思いにすぎません。今ここで過去は再現されません。大丈夫です。安心して今ここを生きればいいのです。
そうしたことをお釈迦さまが教えてくれています。
お釈迦様の教えに従い生活することで救われます。