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統合失調症の義兄とアル中の義父。

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有り難し有り難し 11

始めに私はお寺の副住職をしております。
誰にも言えない悩みがあり、苦しいので相談に乗って貰えませんか?宜しくお願い致します!

私はお婿で今のお寺に入りました。
壇務は全て私一人がやっております。
アル中の義父はほとんど仕事をしておりません。
僧侶の資格を持っている統合失調症の義兄も全く仕事をしておりません。
ですが、私の倍以上に給料を貰っております。
稼ぐのは私なんですが。
大変憤りを感じ、ストレスが凄くてこちらも胃の病気になってしまいました。
やらしてくれると言った兼務寺もやはり義兄に継がせる事になりました。
義兄はなにもしないという事でお寺に入ったのですが。
とにかく、義父は義兄に甘いのです。
給料というのは、働いて貰うものだと私は思っております。
義兄が給料を貰う理由は長男だからだそうです。意味が分かりません。
私がやることなすこと、義兄、義父は気に入らないらしく猛反たいされて結局なにも出来ません。
毎日が苦しいです。
このままだと変な病気になってしまいそうです。
これも修行だと思えばいいのですが、さすがに限界です。
助けてください。宜しくお願い致します!


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

師匠の言葉を紹介

こんにちは、御法務お疲れさまです。
大変な状況ですね…(@@;)

私が副住職をするにあたって、師匠である祖父とこんな会話をしました。

師匠「いいか、お前には月額いくらの給料を渡すが、これは世間の給料と同じじゃないぞ。檀信徒からの布施から頂戴しているものだ。ようするにお恵みを頂いているわけだ。そういう意味では乞食と同じなわけだ。それを踏まえた上で感謝して頂くように」

それに対して小僧だった私はこう聞きました。
「でもお寺の仕事をする対価なわけでしょう?それじゃ普通の給料じゃないの」

師匠「お寺は仕事でするものじゃない。仏教の僧侶として、生き方を示すもの。世間の仕事と同じに考えるとしんどくなるぞ」


この言葉を常に意識するようにしています。

さて、僧侶としての生き方をしていない義父義兄は
もはや檀信徒の布施をもらう身分じゃありませんね。
つまりはまーぼーさんが二人にお恵み(布施)をしていることになります。
「僧侶こそ布施をしろ」と、ある先輩が言っていました。
なぜなら、坊さんはもらうばかりで(金銭的な)布施をすることが苦手だからです。
「見返りを求めず」「執着をせず」に行わなければならない布施。
本当に布施って難しい修行ですよね…
さすが、六波羅蜜の一番最初にくるだけはあります。

ですが布施するにも限界はありますよね。
布施することで相手がダメになってしまう場合、尊い布施行じゃなくなります。
義父義兄に対して、その見極めのタイミングはいつか計らないといけないかもしれません。
その際にはキチッとした記録や檀信徒の証言が武器になろうかと思います。

お体に気をつけて、法務に精進、お互いに頑張りましょう。
合掌

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