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同業者です。同業者にしか分からない悩み

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はじめまして、とあることからこのサイトを知り、私以外にも似たような悩みがある方が居るかもと思いご質問させていただきました。

私はとある寺院の跡継ぎ候補です。高校卒業と同時に望まない形ではありますが仏門に入ることになりました。数年後、社会に出て役僧として務めるようになりましたが、色々あり役僧をやめました。

人生の転機かと思い、転職も考える一方、学問として仏教を学ぶことは嫌いではなく、今後の人生について悩んでたところです。

望まない形で仏門に入ったものの、学生時代にやってみたかったことへの諦めがついておらず、しかしながら時間だけが過ぎてしまって年齢的なことも含め、もう一度学び直すべきなのか、複雑なこの業界に戻るべきなのかものすごく悩まされています。

元々やりたかったことは年齢的にも現役生に比べてしまうと就職先等も厳しい状態です。
働きに出なければ生きていけないような寺院の出身なのでどうすればよいか板挟み状態で私一人では解決できません。
就職しようとしても副業してると言われてしまいます。
しかし、わたしのように、望まない形でこの業界に入られた方も多くいらっしゃると思います。
ポジティブになれる考え方、生き方のヒントを、知恵を私にください。
夢を諦めるべきなのかやり直す時間があるのか。
今後の自分の人生について聞くのはお門違いかもしれませんが
よろしくおねがいします

2022年10月25日 0:15

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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

迷っているときはどちらでも良いとき

本当に必要なことは瞬時に判断できます。
判断に迷っているのは、どちらでも良いとき。
少なくとも、今ある情報だけでは判断できない。
ならばサイコロを振って決めても良いし、新しい情報を得るために動いてみても良い。
また、判断に期限があるものは、タイムリミットを決めるのも判断しやすくなります。
仏教はどんな仕事についても役立つ幸せの教えです。
人界に生まれ仏道に出会えたことは喜びです。
たとえ僧侶を辞めたとしても、仏教は忘れないでいただきたいと思います。

2022年10月25日 12:45
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おきもち

がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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できるだけ回り道をしてみる

凡夫オブCHICKENさん、はじめまして。質問を拝読しました。

凡夫オブCHICKENさんは寺院の跡継ぎ候補なのですね。望まない形で仏門に入り役僧をしたけれど、諸般の事情で辞められたのですね。転職しようか、学問としての仏教を学ぼうか迷っているのですね。

何だか身につまされる質問だったので回答いたします。

結論から言うと、迷っていたとしても気になることがあるのであればチャレンジすることをおすすめします。たとえ回り道となっても後悔のないようにやっておきたいものです。

ある作家が70歳以上の経営者や富豪など社会的に成功している人に対して、「後悔していることは?」という質問を投げかけました。返ってきた答えは「やりたかったけれど、やらなかったことを後悔している」というものでした。

社会的に成功していると思われる経営者や富豪でも晩年になりやりたいことをしなかったことが心残りだと言うのです。

私も大きく回り道をして寺院住職となりました。仏道とはまったく関係のない仕事を10年勤めましたが、元のところへ戻ってきました。

学問として仏教を学んでみたいと思うなら、晩年に後悔することがないようにどんな回り道もやってみましょう。回り道は大きな経験となります。

凡夫オブCHICKENというネーミングセンスがあるなら、何でもできますよ。
善は急げ!だと思います。

よき御縁がありますよう祈念しております。
合掌

2022年10月25日 21:36
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有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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