感じの悪い同僚は放っておくのが一番ですか?
人間としても尊敬できない女性が職場におり、どうしたものかと思っています。
彼女は私より二カ月前に派遣社員として配属になりました。私が来る前は私が今している仕事をしていたようですが、私が契約社員として直接雇用され、それまで彼女がしていた殆どの仕事に加えて、彼女がしていなかったことも私に任されるようになりました。それでも、仕事はたくさんあったので、彼女も私と手分けしながら一部は以前と同じ仕事を続けていました。ただ、暫くして、彼女にミスが多いことに私は気づき、客先からも、彼女の仕事に間違いを指摘されることが幾度かありました。彼女のミス(本人の能力で直せない、質の問題)に私が気づいて手直しするため、私の残業は増えました。
そのうち、私が依頼した訳ではないのですが、上司は彼女の役割転換を彼女に申し出ましたものの、彼女は拒否。かといって、今までの仕事をきちんとしようと努める訳ではなく、人に聞こえる大きなため息をつきながら髪の毛をいじり、何も生産的なことをしません。周りを見れば、部屋の整頓をするとか、自分から能動的に動いて、いくらでも職場環境を気持ちよくできるのに。私が残業していても、周りに他の同僚が居なければ、私に挨拶せずに帰ります。私は構わず朝晩挨拶していましたが、周りに人がいる時といない時の彼女の態度の違いに嫌気がさし、挨拶するのも億劫に感じます。ありがとう、ごめんなさい、を言わないのにも驚きます。
なるたけ関わらないようにし、ため息を聞かなくて済むようにヘッドホンをつけたり、別の部屋で作業したりしていますが、気分を害されます。どう考え、どう接するのがいいですか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
残業手当をありがとう。
仏教ではありませんが儒教のことわざに「三度諫めて身退く」というものがあります。
主が間違いを犯していると思うなら、三度まで注意して、聞かなければそれ以上かかわるな。と言うような意味合いですが、あなたがその同僚の方に、今の態度を直して「あなたの思うように」してほしいなら、「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉もありますから、三度とはいわなくても一度は注意してあげた方が良いかもしれません。
ただ、その同僚の方とあなたでは「尺度」が違いますから、素直に聞いてくれるかどうかはわかりません。
あなたが、彼女とはそれほどの関わりを持ちたくないというのであれば、あえて何も言わないことも一つの方法だと思います。
ご存じでしょうが、仏教には「因果応報」という言葉があります。
物事には、必ず原因があって結果があり、今の在り方に相応して次の在り方が決まってきます。
その同僚の方も、今の姿勢の結果がどこかで必ず自分のところに戻ってきます。
ただし、注意しなければならないのは、その時のあなたの心持ちです。
見方を変えれば、彼女はあなたに「こんなことをしてはいけないよ」と教えてくれているのです。
実は彼女を悪く言う必要もないのです。
あなたが彼女を見て正しくないと思うそれと同じことを、あなた自身がしなければ良い。
ただそれだけのことです。
彼女が挨拶をしなくてもあなたはしてあげて下さい。
彼女が片付けをしなくても、あなたはあなたが思う正しいことをしていれば良いのです。
ただし、もし彼女に何かあった時に、あなたが「それ見たことか」的な思いをいだかないようにしなければなりません。
心で思うことは、口に現れ、必ず態度に出てきます。
結果あなた自身が悪業を積んでしまいかねません。
「彼女のおかげで残業手当がもらえる」くらいのおおらかな気持ちでいられたら、きっと毎日が楽しくなると思いますよ。
相手に高い人間性、理想的人格を求めない。
貴女は、その人よりデキるのです。デキてしまうのです。
みている視点、角度、物事の処理の仕方も異なるのです。
貴女はが犬好きであるとすれば、彼女は猫好きかもしれません、いや、ものすごいマニアックでガラパゴス諸島にしか生息しない変な鳥マニアかもしれません、という視点を持ってみましょう。簡単に言えば、人間みんな違う、ということです。
あ、ちなみに私は、コモド島にしか生息しないコモドドラゴン派です。(笑)
みんなそれぞれ役割分担も違うのですね。このサイトのお坊さんの答えも多種多様ではないでしょうか。スイーツ派もいれば、私のようなスパイス派もいます。
スパイスでも、コショウ、ウコン、トウガラシ、山椒、クローブ、シナモン、コリアンダーなどいろいろです。当然、職場にも、シナモンならぬ変ナモン、コリアンダーならぬコリャなんだーな人もいらして当然です。むしろ相手の目線でいえば、あなたもそう思われている所もあるかもしれません。まぁ、そんなかんだで、いろいろ入り混じっているのがチームであり、カレーなのです。職場のカレーも色んなバランスによって、ムード、味わい、香りが変わります。
自分の中で、あらかじめ理想のカレーの味を持たないでいてみてください。
料理名が無くても、それは料理なのです。
そういう味わいなのです。
自分で、あらかじめ、こうであるべき、カレーはこの味でなければだめ、と固定的に思い込むことが、今目の前で出されている食材そのものを味わえなくなります。あ、勿論、これは食べ物の話ではなく、人間関係ですが。
明日以降、もう一度、このことを念頭に、その方と接してみてください。
ご自身の中の「あるべき」がとれれば、合格です。
仏道は、自分ができるからと言って見下すのでもなく、上から目線でサポートするのでもなく、おなじくこの世界に、縁があって生まれて、縁があって今の職場でご一緒させて頂いたという、無私無色の間柄の中で「お手伝いさせていただだく」という、共存、共和のスタンスです。おつらいことがあったら、お手伝いをして差し上げてみてはいかがでしょう。人生、仕事のスキルだけではなく、人間性のスキルも大切です。人間性のスキルの慈悲は、ワタクシ、アタシ、という自分の自我エネルギーの温度を下げないと、現われてこないものです。是非、慈悲を引き出すきっかけとなさってください。
彼女の幸せを願って行動しましょう
あなたは、自分のプライドと怒りの話ばかりしていて、結局、彼女の幸せには興味がないように思えます。
仕事の能力では彼女より上でも、幸せになる能力ではあなたも彼女も大差ないかも。
彼女の幸せを願えるくらいにならないと、ストレスはなくなりません。
放っておけるならそれが一番
気になるとどんどんに感じてきて、しまいには嫌いだと拒絶したくなるのですよね。自分ならこうするのに!と思ってしまいます。
ご質問にあったように、放っておけるならそれが一番いいでしょう。その人はそういう人だと割り切れるならば。
しかし、仕事上困るわけですから、上司に相談してみるのが一番だと思います。感情が入ると、角が立ってしまい、その後の仕事に支障が出てしまうでしょうし、そこを考えて上司の方に上手く伝えられるといいかと思います。
何気なく諭すように、育てるつもりで、接することができれば、直接伝えられてもいいかと思いますよ。
誰でも気持ちよくお仕事したいですしね。
質問者からのお礼
皆様有難うございました。仕事上困ることは注意するようにしました。二度同じことを繰り返す場合は上司を交えて。質問時には書きませんでしたが、個人的な嫌がらせも受けてきました。でも、私が同じレベルで張り合ってもくだらないので、「あなたが彼女を見て正しくないと思うそれと同じことを、あなた自身がしなければ良い。 ただそれだけのことです。」とおっしゃっていただいた通り、私は同じことをしないと決めて、受け流しています。嫌なことをしてきて、非協力的な人の幸せを願えるようになると言うのはちょっと難しい境地ですが、意識はするようにします。それがストレスを減らすことになるなら。新しい視点をありがとうございました。