人の畑ばかり見てしまいます
お忙しいところ、すみません。
自分の考えが行き詰まってしまい、他の方からの意見を仰ぎたく、質問します。
いつも、幸せそうにしてる人を見ると苦しくなったり、仲の良さそうな家族を見ると羨ましくなったりします。
自分の持ってないものを持ってる人を羨むのは泥棒だと、以前、どこかの掲示板で見ました。
その通りだと思うので、改善したいです。
でも、そのためにいろいろなことをするのですが、またおなじところに戻ってしまい、苦しみます。
よい改善方法を教えていただけないでしょうか?
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
私もそうですよ
こんにちは、初めまして!
埼玉の僧侶の千田明寛と申します。どうぞ、よろしくお願いします。
どうしても隣の畑を見て羨んでしまうとのこと。奇遇にも私も同じ状況であります。
今年はクリスマスに街でラブラブなカップルを横目に見ながら、トボトボ歩いて一人寂しく
お家に帰りました。あぁ、なんと幸せそうな人達なんだろうかと。
SNS全盛期の今なら嫌でも他人の畑が目に入ってしまいますよね。
日本には昔から「隣の芝は青く見える」という諺がありますから
このような悩みは私達だけでなく古来から人々を悩ませ続けてきたのでしょう。
感情的には嫉妬や羨望になるのでしょうが私はこれは決して悪い感情ではないと思います。
こういう感情を抱いてしまう=悪い事と思うから罪悪感に苦しんでしまうのではないでしょうか。
でも、考えて見て下さい。人間は隣の畑を見て嫉妬や羨望を抱いてきたからこそ
それに自分も負けじと努力して追いつき追い越せの精神でここまで成長してくる事が出来たはずです。
ここでいう成長とは文明も然り、学問や倫理観など全てに言えると思います。
そのようなネガティブな感情が全くなければないで問題もあるのです。
そもそも私は嫉妬や羨望がネガティブに分類されることに疑問を持ちます(ポジティブではないでしょうが笑)
ただ、大切なことは隣の畑を見てるだけではなく自分の畑も耕すことです。
ぺちゅさんは現在大学二年生とのこと、勉学も趣味もアルバイトも恋愛も今なら何でも
好きなことができる時期のはずです。種を蒔くなら多感な時期の今が一番良いかもしれません。
自分の興味あることを何でもやってみて畑に種を蒔いてみましょう。
それはやがて芽を出し素敵な実を実らせます。
いつしか、他人があなたの畑を見て羨む存在になっているかもしれません。
先ほど嫉妬や羨望は悪いことではないと言いましたが
何でもそうですがそれらの感情のみに囚われていてはダメです。ただの卑屈な人間になってしまいます。
何事もバランスが大切だと私は思うのです(仏教ではこれを中道と言います)
他人の畑を見ることは良いことですが、どうか自分の畑を耕すことも忘れないで下さい。
私はそう思わないです。
はじめまして、こんばんは。
>自分の持ってないものを持ってる人を羨むのは泥棒だと、以前、どこかの掲示板で見ました。 その通りだと思うの…
その掲示、印象的だったのでしょうね。けれどそれって、キリスト教ではありませんか?確か「心に思い浮かべたなら、もうやったも同じ」…私もうろ覚えでごめんなさい。とにかく「心を縛る」傾向があるの。
でもね私が思うのは、「…を羨むのは泥棒…の予備軍だ」と。「あー羨ましいなぁ」というのは反射的に出てきますよ、私も。でもそれは「盗んだ」訳じゃない。「盗みに繋がる」かも知れない可能性は生じているけれどね。
「泥棒だ」って微妙な言い方ですが、「泥棒する=盗む」というのと「泥棒である」には差があるでしょう?つまり泥棒だって四六時中何かを盗んでいる訳じゃない。寝ている時もあれば、歯を磨いている時もある。人の物を盗む時もあるけれど。
じゃ、一体どこに差があるのでしょうか?「いいなぁ、欲しいなぁ」と瞬間的に湧いてくる気持ちを、「どれだけキープするか」あるいは「どのようにキープするか」が違うのですね。「欲しい」と思っても、すぐ手放し、忘れてしまえば「泥棒する」にはなりません。また「よし、努力して手に入れよう」とすれば、これまた「泥棒する」になりません。
日々というか瞬間瞬間、欲望は生じています。けれどそれをどう扱うか。その主体的な行動を助けてくれると思います、仏教は。「欲望には気をつけろよ、人間にとって毒だからな」というメッセージは、はるか昔のお釈迦様から、今に至るまで全く間違っていないと思います。
そして、千田師の仰ることが真っ当です。「他人の畑より、自分の畑を耕しなさい」。その通り。そういえば「置かれた所で咲きなさい」はキリスト者の言葉だったような気が…。勉強勉強!
「欲・怒り・怠け・プライドは煩悩」と呪文のように念じる
嫌な気分になったら、「欲・怒り・怠け・プライドは煩悩」と念じてください。
煩悩は悩み苦しみやストレスの原因になります。
嫌な気分のときは、欲・怒り・怠け・プライドのうちいくつかが働いているはず。
それに自分で気付くだけでも、煩悩の動きが弱くなります。
呪文のように念じて、忍法「感情をリセットする術」のつもりで。
質問者からのお礼
回答ありがとうございます。
嫉妬や羨望は悪いことではない、自分の畑を耕すことを忘れない、心にストンと落ちました。
いつか幸せになれるように、いろんな感情をもちながら頑張ってみます!
ほんとうにありがとうございました!