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テロが怖いです

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有り難し有り難し 52

毎日びくびくしてます。テロに遭遇するのが怖いのです。
良寛のような心境になるには、
修行をしなければいけないのでしょうか?

災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。
死ぬる時節には死ぬがよく候。
これはこれ災難をのがるる妙法にて候。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

その出来事に負のラベルを貼らない

災難に逢う時節には災難に逢う~これ災難をのがるる妙法にて候。
これは多くの人たちが読み間違いをされていると感じています。

この言葉の真意は、
出来事にはそのままダイレクトに出会いなさいという意味なのです。
自分の思いを二次的に付け加えない。
物事の本質を見抜き、第一次、第一義のままに処しなさい、ということなのです。
坐禅をしてみえてくる悟りの境涯、涅槃の境涯とは、
人間の二次的な思いを重ねる前の、第一次時点の状態のまま、過ごすことです。

ダイレクトに出会うのは、そこに自分の善し悪しの判断を加えないこと。
加えないままの状態で処して、為すべきを為すだけです。
私は、今、外は灼熱地獄。カーテンの横でこれを入力しています。
今年も異常気象で死者続出。この天気はもはや災害。
ですが、ダイレクトに出会っている第一次時点では、災害とか、不幸、トラブル、不運というラベルすらついていないはずです。
暑ければ、暑くあるのが真実。だから数時間も外に居たら死にます。
だから、避暑するしかありません。
交通事故も、事故が起きたのはクラッシュした瞬間だけ。
その後は、対処、片付け、後始末です。
先ほど寺の境内の枝が折れて、道をふさいでいました。
私は、くどくど言わず、クヨクヨもせず、それをどかしました。
とても重たかったです。
ああ、災難だ、ツイテないとう思いを起こす以前のまま、バイクで片手運転をして左手で20キロ以上ある大木を引きずりながら運びました。
左手を謎の虫に刺されて左手がマヒしています。さほど問題にしていません。
悟りを得た良寛さんは、物事を そのまま みて そのまま 処しているのです。
要らぬ蛇足な思いのコメントの投げかけをプラスしてネガティブにならないのです。
大雪は、大雪。
地震はたしかに地震。
真夏の暑さは確かに暑さ。それはただそれ。
暑い時や、火の中でそのままでいろ、ということではありません。
そこで心を損ねるような思いを暴れさせず、事実のままに居なさいということなのです。
それが、坐であり、禅なのです。
目の前に、包丁を持って来てみてください。
それは
➀調理器具か
➁凶器か
➂ただの金属製品か。

答えは①~③でもありません。
ただ、それです。
それそのままで、過ごすことが、災害やテロに出会った時も、冷静に対処し得る妙術です。

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限られた時間が無駄になる

テロに遭って死んでしまったらどうしよう…

大丈夫です。
死んだら何も出来ませんから、どうしようなんて心配は必要ありません。

恐怖は、無いものを創造するところから始まります。
想像が膨らむと、恐怖で身動きが出来なくなります。

お住まいの地域が、テロが頻繁に起こっている地域なのでしょう。

でも、テロで死ぬ確率よりも交通事故で死ぬ確率の方が多いはずです。

なのに誰も、死ぬ確率を考えて自動車や飛行機には乗りません。

日蓮聖人の言葉に「先ず臨終のことを習うて、後に諸事を習うべし」という言葉があります。
限られた人生だからこそ、今をしっかり充実させなさいということだと解釈しています。

心配しなくても、人はいつか死にます。
長いか短いか、ただそれだけです。

だから、後悔のないように「今」を生きておけば良いのではないでしょうか。

常に悔いのないように懸命に生きていれば、いつ死んでも後悔することはありません。

そうなる前にいろいろ考えても、想像する世界と、いざ出会った時の現実はきっと姿も形も違います。

恐れている時間も、あなたの限られた大切な時間です。

無駄にしないでくださいね。

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おきもち

苦をば苦と悟り

なぜテロに怯えるのでしょうか。
その恐怖は心のどこから来るのでしょうか。
修行をしても解らないことは解らないし、
修行しなくてもわかる時はあります。
まずは自分の恐怖の根源を知ることが大事です。
テロに遭遇した方の映像や写真を見たことや、話を聞いたことが恐れの始まりなのか、ニュースを聞いて漠然と恐怖を覚えたのか等何事にも始めがあります。まずはその辺りから、考えてみてください。
その次は、何が怖いにか考えてみてください。
そうすれば、良寛さんのような心境に近づけると思います。
タイトルの言葉は鎌倉時代の日蓮聖人の言葉です。
苦しみをそのまま苦しみであると悟れば心のゆとりも生まれるでしょう。
私はまだその境地にはいたっていませんけどね。

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私は日蓮宗 今治 寺町法華寺の住職をしております讃岐英昌(サヌキ エイショ...
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いつ死んでも極楽浄土に往生できる

生き物はたいてい、死にたくないので、危険に怯えるのが普通です。
テロに怯えるのが嫌なら、テロの少ない地域で暮らすのが現実的かもしれません。
それでも、心配は尽きないでしょう。
南無阿弥陀仏ととなえていれば極楽浄土へ往生できると思えれば、少しはマシかもしれません。
南無阿弥陀仏ととなえている間だけは、恐怖心を凍結することができるかもしれません。
(私はできた経験がありますが、個人差もあるかも。)
しかし、南無阿弥陀仏の念仏をしていないときは、やっぱり恐怖心が起きます。
それは自然な人間の習性なので、あまり気にすることはないでしょう。
「恐怖心に逢うべき時節には、恐怖心に逢うがよく候」

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がんよじょうし。浄土宗教師。「○誉」は浄土宗の戒名に特有の「誉号」です。四...
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まだ来ぬ未来を心配して何になりますか

確かにテロは怖いです。しかし、それを心配しすぎるあまり、今生きていることすら手につかなくなってしまってませんか。
大切なことは今でしょ。
まだ起きてないことを心配しても何の解決にもなりません。
しっかり現実を見てください。

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禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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質問者からのお礼

皆さんご回答ありがとうございました!

「事件・犯罪・災害・戦争」問答一覧

犯罪は運命的なもの?

犯罪は全て世の中のバランスにより生み出されたものではないのかと思います。 世の中の真理で、善と悪のバランスがうまく保たれてるから平和なのではないのかと考えるようになりました。 善か悪どちらに強く傾いてしまえば極端な話、人類は滅亡してしまうのではないかと思います。 世の中でなくともバランスはどこにでも存在すると私は考えます。 それこそ、宇宙そのものも、何かがバランスよく存在してるから、そこに在るんだと思います。 何が言いたいのかというと犯罪が全くない世界は人間として生活する上で何かが欠けてしまうのではないかと思うのです。 そんな世界は未来永劫来ないと思いますがね。 さて、相談の題名にある犯罪は運命的なものではないのかという質問ですが、犯罪者は自然の摂理、つまり自然災害と同じではないかと私は思ってしまいます。 冒頭にも書いた様に、世の中は、宇宙はバランスで成り立っています。 善と悪もその一つです。 そんな中、善ばかりが増えるのは一見良い事の様に思えますが、そうではないと私は考えます。 これもさっき説明したので省きますが、犯罪は自然が生み出したものの一つだと仮定すると大量に人を殺してしまって死刑判決をされた人はその為に生まれてきたのか?と疑問が生まれます。 こんな不条理があるかと思うと怒りを覚えます。 よく、世間から批判が殺到する「死刑になりたくて殺しました」が動機の事件がありますが、あれも自然が生み出した悪人かと思うと非常に可哀想だなと思います。 それから、犯罪者は人権を奪って動物実験などさせたら良いとかいった意見もありますが、私はこれから先の未来、犯罪者になる可能性も0ではないと思ってる為、心が痛いです。(勿論、現段階で犯罪をしようとは微塵も思ってませんがね。) 以上を述べた上で是非お坊さんにお聞きしたいのですが、犯罪は突き詰めていけば運命的なものではないのか?という質問、難しいと思いますが真剣に考えてお答えして頂ければと思います。 だいぶ文章が下手くそですが、全文読んでしっかり回答して頂ければ幸いです。 ※尚、私は決して犯罪は良い事であるという事は言ってません。犯罪は許せない行為です。あくまでこういう考え方もあるよねという視点を変えただけなので、そこの所よろしくお願いします。

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ウクライナやガザの現状が辛くて楽しめない

初めて書き込みさせていただきます。 ウクライナの侵攻が起きて以来、ネットで残虐な記事を見るたび心にダメージを受け、かと言ってそれらのニュースを見ないことは現実から目を背けることになると、遠くの国の出来事とは思わないようにしてきました。どんどん心が蝕まれ、記事を読んでは兵士や市民の無事を祈り、惨状に涙し、不眠症が悪化してしまいました。 戦争が続き、コロナが起き、そんな中でも飲み会を開き、賑やかに過ごす学生時代の同級生たちに対して軽蔑と拒否の気持ちから、一切の付き合いを断ちました。 今はイスラエルで、何の罪もない人たちが亡くなっているのです。会社ではムードメーカーを演じていますが、私はもう何をしても楽しめなくなってしまいました。LINEは全て無視していたら、誰からもこなくなりました。鬱陶しかったと初めて気づきました。 精神科に通い始め、眠れる薬をもらって眠れるようになりました。でも心の中は何の変化もありません。 誰とも会いたくないのです。こんな暗い自分を見られたくもないのです。 少しですが募金をしたり、署名に参加したり、一人で常に深い悲しみの中にいます。 夫と子どもが発達障害のため、家族に理解を求めることはできません。 これからどうやって生きていけば良いのかわかりません。この先楽しいことがあるとは思えないのです。

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戦争が怖い 不安

こんばんは。 先日第二子が産まれたため、マタニティブルーになっている自覚もありますが、どうしても不安が拭えないため、こちらで相談させて下さい。 未来に対しての漠然とした不安感がとにかく強いです。 主に戦争についてです。 幼い時に親から「戦争について学ぶことは大切!」と、戦争体験の絵本などを読まされてきました。 小さい頃の私はとにかくそれが恐ろしく、いつか自分が体験するのではと思い込んでいました。親には言えず、毎日隠れて泣いていました。 その体験を20年以上経った今も引きずっており、「戦争で大切な人を亡くす未来」がとにかく怖いのです。 昨年のウクライナ侵攻からそのようなニュースが増え、目にも入るようになってきました。 意識してニュース断ちをしていましたが、産後家から出られない時期にはついテレビを見てしまい、ニュースが目に入り、関連ニュースをネットで調べ、不安になる…という悪循環の毎日。 どうしてこうなってしまったのでしょう。 毎日不安で眠れないのです。 どのように考え方を変えれば、心穏やかに、子どもに向き合える母親になれるのでしょうか?今の自分の心があまりにもざわついていて、辛いです。 乱文失礼しました。

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神風特攻隊を崇拝する父親

つぶやきにも書きましたが…。 父親が神風特攻隊を崇拝しており困っています。 国のために戦った英雄と言って心酔しているようです。 私は、「彼らは戦争の犠牲者でその家族も友人も親戚も被害者なんだよ。戦争は悲惨で残酷だからもうこんなことしてはいけないというメッセージを残しているんだよ」 と言っても 「そんなこと北朝鮮は聞き入れないだろう。俺は命令されたら志願して北朝鮮に爆弾抱えて突っ込む」などと危険な思想を持っています。 今度知覧に行くそうで、そこでまた崇拝に拍車がかかると思います。 平和な世界のためにどうするべきか、という今の現状を受け入れず、なぜか戦争戦争としつこく言い テレビも戦争のドキュメンタリーばかり見てスマホで軍歌を流したり、かなり偏った思想で怖いです。 私は戦争で亡くなられた方、被害に合われた方に寄り添う気持ちは勿論ありますが、 私と父親とでは捉え方が違うようです。 個々の考えといえばそうなのかもしれませんが、外食先でも大声で戦争、特攻隊、と言い始めてその場を離れたかったです。 口ごたえすると激怒し、自分が正しいと思いこんでいるので母も何も言えません。 もう父親の口から戦争の話や特攻隊話を聞きたくありません。 遊びに来た姪っ子も「戦争のテレビばかり嫌だ」と言っても聞く耳持たずです。 色んな考えを持つ人がいるのは分かっていますが、まさか家族がこうなるとは思いませんでした。助けてください。

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夫が逮捕されました。

普段、仏教や宗教などとは縁遠く生活しているため、不躾、不遜な言い回しがありましたらご無礼をお許しください。 タイトルにもあります通り、先日夫が逮捕されました。罪状は強制わいせつです。相当にお酒に酔っ払った際に見知らぬ女性に抱きつきお尻を触ったそうです。 被害者の方は恐らく夫に遭遇後そのまま警察署か交番へ行き、道端でいきなり押し倒され臀部を弄られたと通報したそうです。 双方の言い分が乖離していますが、夫は逮捕後の勾留は免れ、現在は実家に身を寄せており私とは別に生活しています。現在も在宅捜査は続いている状況です。 私の夫は自身で物事をきちんと考えるということをあまりしたことがなく、今の状況でも具体的に何が悪かったのか、これからどう償っていくのかを具体的に考えられないようです。 私は幼い頃より両親から深く愛されながらもその辺りは厳しく育てられたので、モラルを逸脱することはあり得ないですし、万が一自身が何か人様に迷惑をかけるようなことがあればきちんと自分のしなければいけない償いを考えられると思います。 夫は金輪際お酒をやめると言っています。また仕事もやめ、交友関係もリセットすると言っています。今回の事件では弁護士さんに入っていただいており、被害者の方とは示談の話も出ています。 しかし、私としては夫が本当に心を入れ替え真っ当に生きていくことができるのか、これ以上私を含めまわりに迷惑をかけないことが可能なのかを非常に疑問に思っています。 逮捕されてから気が動転しパニックになっているのを考慮しても夫はまだまだ今までの甘い考えから抜け出られていない気がしています。 夫はお酒を飲まなければ、罪を犯すような人ではなく、普段はお調子者ながらも真面目な一般市民です。ただ育ってきた環境の違いからか、私とは意見がぶつかることも多いです。今まで述べているように甘い考えが露呈している場面も多く見てきました。 私は夫とこれからも共に生きていけるでしょうか。夫とは縁を切ったほうが良いと思う反面、ここで別れてしまったら夫は甘い考えのまま生きていきまた人様に迷惑をかけるだろうなと思います。離婚していれば、夫の行いなどわたしには関係のないことと頭では理解していますが、夫がそのまま生きていくのも許せません。私はどうすれば良いでしょうか。

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