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煩い過去から離れることができません。

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こんにちは。
私は中学三年間、先生を含む、ほぼ全員から嫌われていました。
どこへ行っても「お前は何をやってもダメな奴」「馬鹿」「気持ち悪い」等々言われ、中学校はどこにも居場所がありませんでした。
・・・というのも私自身勉強や部活に専念せず、いろいろな人に迷惑ばかりかけていたのが悪いのですが・・・。

今ではいろいろな人間関係に恵まれ、様々な人達に愛され、今だにいろいろなところで助けられながら、助けてくれる人、愛してくれる人に感謝し、私自身もっと前に進もうと日々頑張っています。

ですが、ふっとした時に、中学の記憶が頭の中に蘇り、自分に自信を持つこと、自分を好きになることができません・・・。今ある人間関係の中からいろんな褒め言葉をいただいても、中学校同級生ならこんなの簡単だろう、今褒めてくれてる人達も簡単に好きになるだろうな、などとも思ってしまいます・・・。

そして、最終的に、アプローチしたい女の子がいても、私みたいな気持ち悪い奴に話せれても迷惑だろう・・・と思ってしまいます・・。
正直中学3年間の過去から逃げることができません。
どうすればいいでしょうか?


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

常に新しい私

一般的に、今日は昨日の続きで、明日は今日の続き、という認識を持っていますが、これは仏教的には間違いです。私たちは「今」以外を生きることはできません。1時間後に待ち合わせても、会ったときは「今」です。今から逃れることはできません。ではどこに過去や未来があるかというと、頭の中です。過去は記憶力、未来は想像力としてあります。頭の中に。

今の私のために記憶や想像という働きがあるのではないでしょうか?構造上、今の私から逃れられないようにできているのに、頭の中の記憶力が足かせとなって、今の私を十分に生きられないのは勿体無いですよね。
たしかに、過去のネガティブな記憶力って強いです。めちゃめちゃ引っ張ってきます。でも、自分の中で決めましょう、「記憶も想像も、今の私のためにある!」と。全て今を十分に生きるための材料として使っていきましょう。

そしてもっといえば、今を生きているときに「私」はいません。私は常に流れています。変わっています。細胞も瞬間瞬間生滅しています。不連続の連続です。変わらない固定した「私」なんて本当はないんです。でも脳の働きとしては、部分部分を切り取って固定化して、「あのときの私」を作り出します。でもこれは今はありません。

この事実をしっかりふまえて、常に新しく更新している「私」を楽しんでください。

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有り難し
おきもち

若輩者ですが、宜しくお願い致します。
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質問者からのお礼

助かりました。ご回答ありがとうございます。

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