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お経

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失礼な内容です、すみません。
元々無宗教ですが、最近、般若心経を覚えてみようと思い少しずつ覚えようとしています。
これまでお坊さんやお友だちなどが言ってるのを聞いたことはあるけれど、興味もなくなんとなく聞き流していました。
でも今回いざ般若心経を覚えようと思うとまず読みにくいしじゃあ意味付けて覚えようとしてもそれもかなり難しく、私には無理かもと思えてくることもあります。
それでも、「いつまでに覚えなくてはならないというのがあるわけではないのだから、ぼちぼち取り組める時に取り組めばいいから」と一応続けています。
そうしてるうちに、般若心経はお経で一番短いことを知り、「えっ!これで一番短いの?」ってか、覚えて言えるようになるのもなかなかできないのに、そういえばお坊さんってこれ何も見ずに書けるのかな?これより長いお経も?!
と思い、それはさすがに無理か?さすがのお坊さんもそんなことはできないのかな?と疑問に思いました。
そんなことお坊さんはできるのですか?
できるとしたら、どうやってできるようになるのですか?ひたすら反復練習ですか?
また、ゴールはあるのですか?
ばかばかしい質問ですみません。


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お坊さんからの回答 5件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

いい質問です。

>元々無宗教ですが、最近、般若心経を覚えてみようと思い少しずつ覚えようとしています。

素敵な事ではないですか。

お坊さんは毎朝お経を読んでいるので、長いお経を覚えてられる方はたくさんおられると思います。
ご察しの通り反復練習ってことです。

私はお寺の子でしたので、小学生の頃から毎朝、父親に厳しく指導を受けていました。
子供の頃にお経を覚えると、いつまでも覚えているものです。

また、写経(お経を書き写す事)をすれば、何も見ずにお経を書けるようになります。
一般の方でも何も見ずに般若心経を書ける人はいらっしゃいますよ。

どうぞ、いい機会ですので、楽しみながら覚えて下さいね。

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おきもち

時宗の寺院で住職をしています。 今の時代、お寺の在り方とは、僧侶とはいっ...
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智慧の完成へ向けて

どーなつ様

川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。

「般若心経」を覚えようとなされますこと、誠に有り難いことでございます。

今ではネットのYouTubeでもすぐに僧侶による般若心経の読経の音源が聞けますから、それを繰り返し聞かれてみて、一緒に唱えて覚えられてみても。

そして、最高の智慧の完成を目指すために、「空」の内容を正しく理解することも必要となります。

拙論となりますが、下記もご参照下さいましたらと存じます。

『般若心経における「空」について』
http://blog.goo.ne.jp/hidetoshi-k/e/93cd51b49c2264eb00fcc00a904a3392

余談ながら、般若経には、更に短く、一字般若「a-・アー」(サンスクリット語の否定辞)で「空」についてたった「一字」で表されたものもあります。

般若心経が覚えられないとなれば、「a-」だけでも構わないですよ(笑)

また、般若心経の最後に出てくる真言「ギャーテー、ギャーテー、ハーラーギャーテー、ハラソーギャーテー、ボージーソワカ」(ガテ、ガテ、パラガテ、パラサンガテ、ボディソハー」)だけを唱えることもあります。

拙生もたまに般若真言だけをつぶやいていることがあります。

とにかく、読めて、書けるのも良いことですが、何より己の智慧の向上のために、その意味内容もしっかりと理解して参りたいものでございます。

川口英俊 合掌

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おきもち

Eishun Kawaguchi
最新の仏教論考はこちらでご覧頂くことができますが、公開、非公開は随時に判断...
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お経は「読む」もの

こんにちは。

 「読経」という言葉がある通り、お経は「読む」ものだと思います。つまり無理に暗記するものではない、と。
 意味を理解した上で、「読んで」いれば良いと思います。

 ちなみに私は正しく書く自信はありませんね。また普段はお経本を開いて「読む」ようにしています。

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おきもち

・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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覚えることよりも行うこと

発句経のお釈迦様の詩を紹介します。

「意味深き経文(み教え)を
いくそたび口に誦す(暗唱する)とも
身にもしこれを行わず
心、放逸(怠り)にふけらば
沙門(修行者)と呼ばん(呼ばない)
その値はあらず
まこと虚しく
他人の牛を数うる
かの牧牛者(牛飼い)に例うべし。」(発句経19)
「経文を口に誦(そら)んずる
まこと少分(僅か)なりとも
身に行うこと法にかない
貪と怒と痴とを捨て
智慧は正しく
心よくほどけきとき
この世にも著せず
かの世にも執せざるもの
彼こそ沙門の列(道)に入らん。」(発句経20)

お経を読むことは良し、書くことも良し、覚えることも良し、しかし、行うことにこそ一番の価値がある、ということですね。

日蓮聖人も同じことを言われました。
「法華経はただ口に読むのではなく、身読、体読するものである。」

般若心経を暗唱することを一つのきっかけとして、さらに仏道を精進してくれたらと願っています。
なお、私はあまり覚えませんね。漢字一字一字を見て、意味を思い浮かべながら、ゆっくり読んで味わうのもいいですよ。

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有り難し
おきもち

私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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気軽に触れて、奥深さを知る

どーなつ様
こんにちは。拝見させていただきました。

般若心経に興味を持たれ、覚えようとされているのですね。尊いことだと思います。元々無宗教とありますので無宗教の方に「こうすべき」押しつけるものはありませんが、一人の仏教徒としての立場からお話することをお許しください。

お経とはお釈迦様がお伝えになられた教えを綴じたものであり、仏様、伝えてくださった多くの諸師・仏教徒に対する尊敬と感謝をもって拝読させていただくものであります。読み上げるという儀式としても使用しますが、その内容を味わいながら身にいただいていくものでもあります。私の場合のそのような姿勢を持ってお勤めしておりますので、もちろん何度も読むということもありますが、自然と覚えるようになりました。

ただ、覚えることが良いわけでは全くなく、むしろ「覚えて自分のものにするな」と師匠からは教えられてきました。自分の教えにしてしまわず、いつでも教えに立ち返ることこそ肝要であり、見返りを求めて拝読するようなものではないと私の場合は教えられてきましたので、今でもそのように扱うことを心がけております。個人的にはそういった姿勢そのものを学ばせていただいたことだなぁと感じております。

「仏教(知識)を学ぶ」のではなく、「仏教に(自分を)学ぶ」であるとはよく言われることであります。私自身も一般の方に押しつけることはしませんが、お参りくださる檀家さんなどには、わからなくても少なくともお経は大切にされている方がいらっしゃることを想像して、自分の大切なものに引き比べて大切に扱うようにしてくださいとはお伝えしております。それは聖書であってもコーランであっても同じです。

仏道は成仏(苦しみの輪廻(生まれ変わり)からの解脱)を求める道です。仏教徒ではなくとも、自分自身を見つめることの大切さを教えてくださるものですので、尊き御縁を大切にしていただければと思います。合掌

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有り難し
おきもち

御縁があって一般人からお坊さんになりました。現在は小さなお寺の住職をさせて...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございます。
お経は読むものということや、毎日読むなかで覚えたり書けたりもするし、今ではYouTubeなとを利用することもできることなど色々わかりました。
色々と疲れきってしまうことがありますが、何もわかっていない私でも、般若心経を読むとなんだか心が楽になることがあります。
うまく表現できませんが、とにかくありがとうございます。

コメントありがとうございます。
覚えることにとらわれず、意味の理解や日々の行動なども大切にしていきたいと思います。

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