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人に伝える言葉

回答数回答 2
有り難し有り難し 14

私は、相手に対してストレートにいってしまうところがあるらしく相手に嫌がられます。
よく言えば素直な人なんですが、悪く言えばあまり人のことを考えない人です。
どうやったら、相手に不快な思いをさせないで伝えることができますか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

相手を思いやる心から発した言葉には、説得力がある

  私もそういう失敗は多かったなあ。

 思ったことを口にして、得するってことはあまり無いですねえ。思ったことを言って周囲から受け入れられたり認められたりするには、相応のステイタスを築くことが必要だと思います。つまり、周囲の方々があなたを信頼信服するような状況においてなら、思ったことを口に出しても大丈夫でしょう。そういう信頼信服の関係を築いていない段階では、ややもすると反発・反感・侮蔑を招きかねません。KYという略語が一般化してから随分になりますが、「空気を読まない」「空気を読めない」人は敬遠され疎外される可能性を孕んでます。相手の気持ちや受け止め方に配慮せず無頓着無神経な言葉を投げかけては嫌われるだけでしょう。

 仏教の教えに、四摂法(ししょうぼう)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E6%91%82%E6%B3%95
という教えがありますが、その中の一つに「愛語」という教えがあります。

  道元禅師は「「愛語といふは、衆生を見るに、先づ慈愛の心を発し、顧愛(こあい)の言語を施すなり」と説かれています。「愛語とは、優しい眼差しで慈しみの心を以て相手に接し、相手のことを思って言葉を発することである。」という意味です。我々人間は誰もが「自己愛」に染まっており、独善的利己的な言動に走る危険性を有しています。ストレートに言ったから「相手に嫌がられ」るのではなく、ストレートに言った言葉が相手を思いやっていないからだと思います。
 「相手に不快な思いをさせないで伝える」近道はありません。独善に陥ること無く、常に相手を思いやる気持ちから言葉を発していく。このことに尽きると思います。言っている言葉に思いやりがあれば、たとえ一見きつい言葉でも「寸鉄、人を刺す」が如く説得力を有します。単に独善的な進言や忠告なら相手の反発を招くだけです。我々僧侶が研修等でよく注意される言葉に「人を見て、法を説け。」という言葉があります。会話は相手が在って成り立ちます。聞く相手の性格や理解力を顧みず、一方的な価値観の押し付けになってはいけません。己を知り、相手を知った上で、適切な言葉を発する。きちんと実践するには険しい道ですが、近道はありません。日々、他者を思いやり、思いやりのある言動に努めましょう。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

直言はあなたの個性です

犬が大好きなところは私と同じですね。なぜ犬が大好きなのでしょう。かわいいのはもちろんですが、犬は自分に正直なところですかね。それと飼い主を頼ってくれるところですかね。
お寺の活動を行なう時に、本音の意見が聞きたい場合があります。そういう時には、ストレートに言っていただける方を選んで相談します。住職さんにはなかなか本音を言いずらいという人が多い中で、そういう方の意見は重宝します。
また、企業トップはイエスマンで周りを固めてはいけないとも言われます。直言する人や耳の痛いことを言う人がないと企業は衰退します。
相手に対してストレートにいってしまうところは、あなたの個性ですから変える必要はないと思います。ただし、あまりにひどい場合は他の人がアドバイスしてくれるでしょう。あなたもその頃合いは、わかっているようですので心配ないと思います。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
鳥取市にある浄土真宗のお寺の住職です。36年間のサラリーマン生活を経て2008年より専従住職をしています。金融・保険、ホテル、冠婚葬祭互助会などの勤務経験があります。営業、広告宣伝、総務、経理、ITなどの職種を経験しています。今年73歳になる年男ですが、比較的若い回答僧侶が多い中、老僧としてhasunohaにかかわりたいと思っています。
基本的に午前中はお受け出来ません。午後2時から午後8時に対応させていただきます。お寺ですので、急な法務が入りお約束の時間を変更させていただく場合がありますことをご了解下さい。

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