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夫の怒りを買いました。許してもらえないことが本当に辛いです。

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※長くなってしまったため、2つに分けてご相談します。

1年振りに、またご相談に来てしまいました。

以前ご相談した彼と今年の初めに結婚し、子どもを授かりました。年末に出産予定です。
そんな中、またやはり“許してくれない”主人の態度に傷付き、辛くて、何かお言葉をいただければと思い参りました。

以前主人のことを回避性愛着障害かもしれないと書きました。その後いろいろ専門の方に話も聞き、アスペルガーの傾向があると思い至りました。
それでも、根底の人間性を愛し、結婚を決意しました。このことは後悔していませんし、結婚後は主人も人が変わったように穏やかになり、幸せに涙が出る程です。
結婚後も数回、些細なことでの怒りの爆発があり、「許さない」「別れる」「婚姻関係は続けても、もう一切他人だ。好き勝手やればいい」などの言葉に傷付くことがありました。手を上げたり害を加えることはありません。
それでも、怒りに制御が効かず、本当は思っていないことまで言ってしまう人なんだと、心根は優しい人だからと、応戦しないように関係を修復するよえに努めてきました。結婚してから半年、それで乗り越え、妊娠してからは夫婦共に喜びに溢れる日々でした。

今回4ヶ月振りに夫の強い怒りに触れ、妊娠中ということもあり、不安で悲しくてどうしようもありません。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

自分通りの夫を期待しない

夫婦や、家族であると、自分の期待する、相手像のようなものが存在しやすくなります。
すると、その期待している像に合わない姿があると、心に波が立ちます。
放っておけば消えるのですが、そこにこだわりそのこだわりの水に触れてどうにかしようとバシャバシャとしだすと、その波は何時まで経っても消えません。

旦那様を自分の型にはめ込むことをやめ、そのまんまにしておくことも大切です。

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個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

間違いなく あなた は 悪くない ですが

よく耐えてこらえれましたね。
あなたの献身的な努力に涙が止まりません。
人が詫びているのに、それでも相手を赦さないのは、その人に問題があるのです。
彼は常にマイワールドで生きている「威張った被害者」なイメージを受けます。
さて、急に変な提案のように感じられるかもしれませんが家庭内では「声の質」を変えてみてください。
赤ちゃんが喜ぶように話すのです。
元気の無い暗い悲しい声は、相手の元気も自分の元気も奪います。
夫側も聞いているのが辛いし、ましてや彼の病の性格上、一番コンプレクスを刺激します。
おなかの赤ちゃんにも悪影響を与えます。
よって無理のない、優しい声、暗い声を出さないように話をすることです。
それを続けていくうちに彼は、あなたのやさしいボイスに浸かってあなたと話すことが楽しくなります。おなかの赤ちゃんも心配する影響より、いい影響があります。彼に必要なのは、全面的に自分を肯定してくれるやさしい人、表情、態度、音なのです。
世の中でオタ様たちが声優にハマるのは、声優のセリフが何を言っていようが、声によって自分を肯定されているように感じているからです。かと言って声優ちゃんのような声は出せません。ですが、癒しの声、やさしい声は訓練次第で出せるのです。
私は夫婦仲の悪い方々には「癒し系ボイスによる会話」を勧めています。
今回は、まず家庭内別居だとか、ややこしいことになる前に、彼が構ってもらえなくなっている分のカラッポバケツにあなたのラブラブな愛情を注いであげることでソッコー解決です。
解決できなければ訳アリです。
深いコミュニケーションが必要です。
そこで問題が解決できなければ、どちらかの親を交えての会話です。
世の中の女性は、娘から、恋人、妻、母に変わります。
彼はあなたに「妻」「母親」ではなく「恋人性」を求めているのであろうと思います。
これは私の周りの男性たちも皆同じことを口にしています。
プライドの強い男性は、そうであっても認めないと思いますが、もう一度恋人に戻ってあげてください。男も急に父親にはなれないし、なりたくもない、という人すらいるのがこの世の本音です。だとしても、父親にさせる為には、ワイフ側が上手に夫を導かなければいけません。
夫、ダンナの取り扱い方みたいな本がたくさん出ています。女性目線で対応せず、男性目線で対処してあげてください。

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お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

質問者からのお礼

>邦元さま
ご回答をありがとうございます。
そうですね、私は昔から相手にも自分と同じ考え方、感じ方を求めてしまいがちです。ついつい“正しさ”に拘って、押し付けてしまうことがあり、最近はそういう自分を認識して気をつけるよう努めてきました。それでもやはりやってしまいますね。
落ち着くよう自分がどっしり構えるよう、今後心掛けてみます。ありがとうございます。

>丹下さま
昨年に続き、心が軽くなるような、掛けていただきたいと思っていた言葉を掛けていただき、本当に救われます。ありがとうございます。
癒し系ボイス、とまではいきませんが、夫と関係を深める中で何となく実践してきたことに近く驚きました!他に付き合った人とは、喧嘩の時も対等に冷静に話し合いをしてきましたが、夫に対しては「あのね、〜なの。だからね、〜って、して欲しいの」と、柔らかくというか下からというか、話すようになってきていました。
冷静に話し合おうとした時は怒りに油を注ぎ、お酒も入って荒れ狂っていましたから…。
前回もそうですが、愛を注ぎ続けることと背中を押していただいて、とても安心します。
ありがとうございます!

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