発達障害の受け入れ方回答受付中
以前も相談させて頂いた者です。
以前、こちらで適応障害と発達障害のグレーゾーンで検査段階という事でご相談させて頂きました。
そこから検査の結果が出て、正式に適応障害と発達障害(ASD、アスペルガー症候群)の併発という診断を主治医から言われました。
主治医からは対処療法をしていくしかないし、自分で発達障害への理解を深めているし、それを続けていくしかないよ。一生勉強だよ。あなたは自分の感情をしっかり自分で観察できてるし、大丈夫。何かあったら一緒に頑張ろうと言って頂いているので、現在、苦しんではいますが、薬を服用しながら何とか一般雇用で働けているのでこのまま続けていきたいと考えてはいますが、仕事中にどうしてもちょっとした刺激で過剰に反応してしまい、すぐイライラしてしまったり、落ち込んでしまったりしています。その度に
特性だから仕方がないけど、特性を言い訳にしたくないなぁ
と思ってしまっています。この気持ちとどのように向き合えばいいか悩んでいます。何かアドバイス等あれば頂けると幸いです。
また、最近は友人や職場の先輩、後輩が結婚をしたり、結婚の話を良くしているので、発達障害のある私は結婚は無理なんじゃないかと悔しいですけど諦めかけて落ち込んでいる自分がいます…発達障害がありながらも恋愛もしたいですし、結婚もしたいです。
こちらの件についてもアドバイス等頂けると幸いです。
お坊さんからの回答 2件
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
マイナスばかりではない。強み、得意、優れた面もたくさんある。
自分を知れたという点では一歩前進だと思うのですよ。その上で、特性と言われる 苦手な部分や難しい部分があったとしても、決してマイナスばかりではないと思うのです。例えば、集中力や考察力、こだわりの強み、得意な分野や優れた面もたくさんあるのではないかしら。
一人でコントロールしようとせずに、上司や周りに理解を求めるよう努めるのも、仕事でフォローし合いながら集中して取り組めるかもしれません。
私はイライラした時は、鏡で自分の顔を見るようにしています。怖い顔になっていないかなってチェック。私は頑張っている、この調子で大丈夫って、自分に言い聞かせて。この数分だけでも、気持ちが落ち着きます。冷静になる時間をもつことをおすすめしますよ。
恋愛に関しては、発達障害があっても、気の合う趣味や笑いのツボが似ているとか、空気感や距離感が心地良いという相性もありますよ。私の知り合いでも、お互いを補い合いながら助け合って頑張っているカップルもいるんです。趣味のサークルで知り合ったと言っていました。そんな出会いもあります。だから、あなたも諦めずに。あなたの魅力や個性を届けられたらいいですね。
大丈夫、あなたは一人じゃない。「トリセツ」と共に歩む道
再び、ハスノハにご相談いただき有り難うございます。正式な診断が出たのですね。その時、ご自身のことをより客観的に受け止めやすくなったと感じておられるのであれば、私も少しホッとします。今後も一般雇用で働けたらと願っておられるとのこと、「特性を言い訳にしたくない」というトンビさんの真摯で前向きな向上心に、心からエールを送ります。
そのトンビさんに、一つ大切な提案があります。ご自身の「取扱説明書(トリセツ)」を作成し、可視化してみることです。
発達障害は、身体的な障害と比べて外見からは分かりにくいため、トンビさんが抱える悩みや苦しみが、周囲の方には「見えない」「伝わりにくい」という面があります。「発達障害」という言葉だけでは、漠然として分かりにくいかもしれません。トンビさんがどのような特性があり、どんな刺激に対して過剰に反応してしまったり、イライラしたり、あるいは深く落ち込んでしまうのか、トンビさんの繊細な心の動きは外からはなかなか見えにくく理解されません。そして、分かってもらえないという経験が、余計に辛い気持ちを強くさせてしまうこともあると思います。
だからこそ、ご自身の特性について具体的に言語化し、伝えるきっかけにするのです。さらに、その「トリセツ」には、イライラしたり落ち込んだりといった、ご自身が困っている側面だけでなく、「こういうところは得意だ」「これをすると元気が出る」「こんな工夫をしてもらえると嬉しい」といったプラスの側面も、ぜひ一緒に書き出してみてください。ご自身のことをより深く知り(自己理解)、それを周りの方々と共有しておくことは、発達障害の有無にかかわらず、仕事も含めたあらゆる人間関係においてとても大切です。
「発達障害だから〇〇ができない」と、あわてて結びつけて考える必要はありません。むしろ、ご自身のユニークな特性を理解し、それを周りの方々にも理解してもらうことで、その特性を「活かしながら」仕事や日常生活を営んでいく道が開けてきます。周囲の方も、トンビさんの「トリセツ」を知ることで、どのように関わればお互いにとって心地よい関係を築けるのか、具体的なヒントを得られるはずです。その延長線上には、トンビさんが望まれる恋愛や結婚といったより深い人間関係も自然と開けてくるのではないかと、私は考えます。
ハスノハ一同、これからも応援しております。