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戒名の位について

回答数回答 2
有り難し有り難し 19

最近得心して、主人の家の宗派に入ることに決めました。

ついては以前も質問させていただいたのですが、生前戒名の件です。

お師さまは生前戒名はつけられないとのこと、ただしエンディングノ

ートなどに書き残しておけば、出来るだけ希望に沿って名前をつけま

しょう、とのことです。それはいいのですが、大姉を希望したら、余

程のことがないとつけられないと断られました。

実家の父方は居士に大姉、母方は院号に居士・大姉なので、ひとり信

女になるのに抵抗があります。主人は信士でもいいようですが、自分

の心をどうやって納得させればいいでしょう。よく戒名は金額の違い

といいますが、お師さまはそのようなつもりではなさそうです。

総本山に問い合わせもしましたが、菩提寺に相談しなさいとしか言っ

て下さいません。実家では先日も叔父が亡くなり信士を居士に替える

ようお願いしていました。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

戒名の持つ有難さ

珠姫さん、こんにちは。

以前の質問も読ませて頂きました。宗派・寺院をまたぐと、システム的にいろいろと面倒なこともあり、一僧侶として本当に申し訳なく思います。

 さて戒名ですが、本来は二文字の部分が本来の戒名(法名)として意義があり、それ以外の院号や居士号などは冠、飾りの部分なので、戒名にとっては、戒名の長さによって、院号居士によって上下の区別ははないのです。みんな等しく仏様のお弟子なのです。

 でも、院号や居士号をつけてきたことは、その方や先祖家族代々の功績を表す一つとして、家族がお寺の檀家として大切にしてきた信仰の証の部分でもあります。珠姫さんが拘るのも間違いではありません。

 多くの宗派では戒名授与はお寺の住職の権限に任されています。本来は院号や居士号が檀信徒で功績が著しい者に与えられます。お金で買えるものではありません。そこで逆にお布施をたくさんして一気に功績を作るという方法論がまかり通っているお寺があることも事実です。そのような事は認めないとして頑なに院号居士号は、今までの功績で授与するお寺もあります。珠姫さんのお寺はそのようなお寺なのでしょう。そのように、お寺のお戒名授与とお布施の金額はそのお寺住職の考えに基づいていますので、それに従うしかありません。

 そこで一つの方法ですが、生前戒名をもらってご先祖様と一緒に大姉号にしたいのであれば、菩提寺ではなく他の寺院で戒名授与を頂くというのも一つの方法です。当然、菩提寺では使えない戒名ですので、二つ戒名を持つということになりますが、珍しいことではありません。信じる宗派によって戒名(名前)は違うのは当然なのです。一部の宗派では他信仰を認めない教えもありますが、宗派をまたがって信仰することは日本人の特徴です。そして大姉号も高いお布施を求めるところもあれば、うちのお寺のように安いお布施でも授与するお寺もあります。これまたお寺に寄ってまちまちなので、そこのお寺の信徒になってお戒名の授与を受けて先祖ともども永代供養をしてもらえば、菩提寺と別に供養してもらえることになります。よく武将がいろんなお寺にお墓やお位牌があるのはそのためです。

戒名の思いを大切にされることは素晴らしいことです。いろいろと調べて自分にあったお寺の信仰を探してください。必ずあるはずです。それが日本仏教の特徴ですから。合掌

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戒名は本来生前にもらうものですが、曹洞宗とのことですので、もしかしたら菩提寺の住職さんは、戒名にこだわる心を無くしなさい、とあなたに説いているのかもしれませんね。
また、そもそも位号の居士大姉とは、お金持ちで信仰のある人、の意味からきていますからね。
お金持ちという見栄にこだわるようでは悟りに至れないよ、仏に成れないよ、と住職さんは言いたいのではないでしょうか。

戒名の前に、先ずはそこで坐禅や仏教を教わることから始めてはどうかなと思いますよ。
合掌

お礼への返事
融通念仏宗でしたか。
勘違いしてました、すみません。
しかし、同じく、位号にこだわる必要がありません。南無阿弥陀仏と念仏を唱えて極楽浄土に往くことを願えば、命尽きる時に阿弥陀仏は必ず迎えに来てくれるのです。
位号よりも、お布施よりも、何よりも、念仏を唱えることが大切なのです。
そして、あなたの念仏はすべての人々の救いにも通じるのです。
阿弥陀仏はあなたの呼ぶ声を聞いて迎えに来るのですよ。
共に念仏を唱えましょう。
合掌
南無阿弥陀仏

追記
南無釈迦牟尼仏と今後も唱えてもいいですからね。お釈迦様を信仰しない人には阿弥陀様を信仰することはできないのです。なぜなら阿弥陀経では、お釈迦様が阿弥陀様のことを説くという内容だからです。
また、修証義もぜひ今後も読んでくださいね。
曹洞宗はこの世で悟りに至る教え、融通念仏宗は極楽浄土で悟りに至る教え、違いはそれだけであって、最終目標の悟りに至るという事は同じなのですからね。
これまでの信仰を保ったままでいいのですよ。

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私は浄土宗の坊さんです。 少しでも何か参考になればと思って回答しています...
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質問者からのお礼

圓常寺お師様 早速のご回答ありがとうございます。私は実家の曹洞宗に拘っておりましたが、どちらの仏様、神様を拝むことも許されるとあって、この度主人の実家である、天台宗系の融通念仏宗にお世話になることになりました。
私は実家では長男の一人娘ですので、位牌の位に祖母も祖父も拘っておりましたが、なにぶんもう私が亡くなる頃には、叔父も叔母も亡くなっているでしょう。私の戒名に口出しする人ももういないでしょう。
信仰は少しはありますが、お金はありません。というか、少しでも残れば引退馬協会に寄付をしたいと望んでいます。まだまだ勉強することはあるように思います。

金剛座寺お師さま 早速の回答ありがとうございました。みんな等しく仏弟子であること、それに過去の功績などで居士や大姉を与えられるということ、本来はそれが本当であると思います。
また、ある方法をお授けくださったこと、ありがとうございます。

父が7歳で早世しましたので、小学3年より曹洞宗在家勤行法則を廻らない口で読んできました。
そのため戒名、般若心経など、小さい時から親しんできました。
しかし融通念仏宗にお世話になるとは思いませんでしたが、主人の実家の宗派ですし、うーん今までの曹洞宗とは全く違うのですが、これから勉強をしていきたいと思います。
歩いても歩いても長い道、いま宗派の入り口に立ったばかりだからまだ信女なのかも知れません。自分を磨いて頑張ります。

圓常寺お師様
追加のお言葉ありがとうございました。曹洞宗で育ってきたのでまだ南無釈迦牟尼仏や修証義の方がさらさら出てくるのですが(汗)在家勤行式を持って勉強したいと思います。
南無阿弥陀仏。優しい響きですね。
義父も信士をいただきましたが、上の言葉は綺麗で私は好きなのです。お師さま曰く、女性は「妙」が入るそうで、桜の花のような、綺麗な戒名になると思います。
でも戒名よりまず修行ですね。
南無阿弥陀仏。合掌。

圓常寺お師さま

圓常寺お師さま
それこそ私が知りたかったことです。有難く感謝いたします。今まで仏壇に向かって小さな手を合わせてふりがなつきのお経を読んで以来のことが、宗派が変わればそれまでに積んできたものが全くゼロに精算されて、また1からの修行かと思っていました。曹洞宗を忘れなくてもいいのですね。心の中がぱあっと明るくなった気がします。今の修行、将来の悟り。
本当に、本当に、ありがとうございました。お嫁に修証義も持ってきています(^^)

「戒名」問答一覧

戒名料と魂入れのお布施について

お世話になります。 お布施の相場感について教えて頂きたいです。 この度母が亡くなり、葬儀屋さんの紹介頂いたお寺さんに四十九日法要と新しい仏壇への魂入れをお願いすることになりました。葬儀屋さんから四十九日だけであれば、3万円と案内がありましたが、今回仏壇への魂入れもあるので、お布施の相場を葬儀屋さん経由で聞いたところ、5~10万円とのことでした。 そして、後日、お寺さんとのやり取りの中で、古いお仏壇の供養と、子供の頃に亡くなった父の位牌の件でどうするか?というご提案を頂きました。 古いお仏壇は仏具店にて魂抜きお焚き上げをお願いできますが、父は宗教上の理由から、亡くなった当時戒名をいただかず、位牌もない状態です。 お寺さんと相談し、古い仏壇は仏具店にお任せすることになりましたが、父の件は、夫婦位牌にして、父にも戒名を授けていただけるという流れになりました。 お寺さんには無知な私に色々と教えていただき、大変有難く、お布施でも礼を尽くしたいのですが、今回母の葬儀でまとまったお金が出ていき、経済的に厳しい状況です。 今回父の分の戒名と夫婦位牌へ母と合わせて魂入れとなると、もともとの5〜10万円に加えて、いくらほどお布施を追加したらよろしいでしょうか。 お寺さんに聞きましたが、冗談ぽく「たくさん笑」と言われました。気持ちの問題なのでそうとしかお答えできないかと思いますし、ご配慮をして頂いた上で、ユーモアあるご回答だったと思います。 ただやはり、失礼のない相場感を教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。

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戒を授かることについて

お世話になります。 私の実家(祖父母)は、父方・母方ともに西本願寺派の檀家ですが、父母の代から別に家を構え、私自身も結婚して独立し、父母の家・私の家ともに仏壇はなく、檀那寺との付き合いもありません。 今後、父母逝去の際にどうするかという問題もあるのですが、今回ご相談したいのは、私自身の授戒についてです。 生前に戒を授かることはとても尊いことと聞き、死後授かるよりも素晴らしく、破戒があっても、輪廻の果てに必ずや解脱に導くと聞いたことがあります。 仏弟子となりたいという思いのほか、子どもをもうけるつもりがないため、死後の葬送が不明瞭ということもあり、生きているうちに戒を授かりたいと考えているのですが、どのように手続きしてよいか分かりません。 高野山、善光寺では授戒会をしているときがあるとか、本願寺ではお剃刀があるという断片的な情報しか知り得ないのですが、 1 授戒とお剃刀は仏弟子になるという意味で同様のものですか?(浄土真宗には戒がないのでお剃刀とは聞いています。) 2 授戒と戒名の授与は別なのでしょうか? 3 どのように授戒やお剃刀にアクセスすればよいでしょうか?(いきなり近隣の お寺に行って、「授戒してください。」でOKなのか?) 4 複数のお寺で、何回も授戒を受けてもよいのでしょうか?その場合戒名は複数持てることになるのでしょうか? 5 生前戒名を授かっていた場合、授戒したお寺さん以外で死後、葬儀や法要をしてくれない場合もあると聞いたのですが、肌感覚としていかがでしょうか? 6 また、祖父母の檀那寺を含め、もし授戒をしてくれるお寺様と巡り合えた場合、その授戒・戒名(又は法名)を持ちながら、他宗派の信仰や勤行をしても差し支えないものなのでしょうか?(例えば、檀那寺又は檀那寺経由で浄土真宗の法名をもらいながら、一方で、他宗派の信仰や勤行をする等) 以上、とりとめのない質問で恐縮ですが、よろしくお願いいたします。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ