お坊さんのお給料は...?
お坊さんのお給料は、月(又は年間)幾ら位でしょうか。普通のサラリーマンと同じ位だと聞いた事が有るのですが、如何でしょうか。
又、お坊さんは税金を納めていますか?
偶に、「お坊さんは税金を払わなくていい」と聞きますが、それは本当なのでしょうか。
質問尽くしで申し訳有りませんが、どうか教えて下さい。お願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
気になりますよね
私は田舎の副住職で月給20万ちょいです。世代としてはサラリーマンより低いですが、家賃がかからないので可処分所得としては大きく変わらないでしょう。
データが古いですが厚生労働省の『平成18年 国民生活基礎調査』によると一般家庭の世帯別平均所得は563万8千円。これに対し、日本全国の曹洞宗寺院の平均年収は565万円で、しかもその約半数は年収300万円未満という注釈付きです。(『平成17年 曹洞宗宗勢総合調査報告書』)
お坊さんは儲かるというのは、ごくごく一部の人が平均を吊り上げているというだけで、全体の傾向としては完全にデマです。
税金を払わなくて良いというのも都市伝説です。宗教法人に対する法人税と境内地の固定資産税はかかりません。しかし所得税など個人の税は普通にかかります。車も個人名義で買い、公私ともに使うお坊さんがほとんどですので、車関係の税金も全部払います。法人税についても営利事業は課税されますし、固定資産税も甘やかしてくれません。
余談ですが、このたび過労死予備軍の職業ランキングで宗教家がお医者さんを抑え、めでたく1位に輝きました(白目)
http://www.sankeibiz.jp/econome/news/170225/ecd1702251802002-n1.htm
なお、年収ランキングには30位にもランクインしなかった模様
https://matome.naver.jp/odai/2139209287099421001?&page=1
震災の慰霊行脚のようにお寺の外でも活動するお坊さんは、お坊さんの青年会に属して活動していても交通費7〜8割支給、宿泊費食費自腹という環境です。
お坊さんの世界は役をもらって頑張れば頑張るほど苦しくなる構図があり、人員の交代が激しく、何年も活動を継続できるお坊さんはホンの一握りです。しかし、それを美徳とする風潮が根強いです。
私は『誰でも持続可能な活動のために』もっと労働環境(労働ではないけれど)の健全化を世間並みに考えないといけないと思うんですよね。。。ちょっと話が逸れてしまいましたがこれだけ書かせて下さい。会費払ってないお坊さん、会費は会員の飲み代に消えるわけではありませんから会費納めましょう。
以下は曹洞宗で月に一回発行されている「禅の友」平成28年1月号にて、茨城県安禅寺住職 染谷典秀師が回答されたものです。
問
「坊主丸儲け」とよく聞きますが、お坊さんは税金を払わなくても良いとは本当ですか?
答
確かに「坊主丸儲け」と言う言葉は巷間流布されている言葉ですね。
でも、これは違います。
お坊さんも、税金は払っております。
昭和26年に制定された「宗教法人法」により、全国の寺院は法人化されました。
僧侶は、宗教法人の構成員の一人となります。構成員ですから宗教法人から給与をもらいます。
そう、給料制なのです。
お布施などの収入は、宗教法人の会計に入られます。そこから給料を支払うというわけなのです。
給与ですから、源泉税が課せられます。まず、この給与にかかる税金を、しっかり納めています。このように個人収入があるわけですから、市町村民税や県民税、健康保険税等も納めています。
非課税の部分もあります。宗教法人は公益法人です。宗教活動を通して、多くの人を益する法人となっていますので、公益性の見地から、宗教法人所有の土地建物等の土地建物の固定資産税が非課税ですし、法人税なども免除されます。優遇されているな、と思われるかもしれませんね。このあたりから「坊主丸儲け」ということが言われているのかもしれません。
引用は以上
ちなみに私はサラリーマンをした後にお坊さんになりましたが、収入は激減しました。檀家さんの少ない寺なので仕方ありません。収入はすくないですが、お坊さんとしての活動は充実感があります。
私は毎月45万円いただいています。
しかし会社員の時に建てた家の住宅ローンや健康保険などで半分は無くなり、生活費や子供の学費で残りも無くなり、貯金はほぼゼロです。
以前は会社員でしたが、その時と同じくらいの給料ですね。
会社員を続けていたら今後も出世して昇給したかもしれませんが、私の勤めている寺では今後も昇給はなさそうですね。むしろ減っていく可能性が高いです。
税金については、お布施に税金がかからないということかな?
でも今後はどうなるか分かりませんよ。
私としては法律に従うまでのことです。