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人生の迷い

回答数回答 2
有り難し有り難し 15

 サービス業で働いています。他人となかなか上手くいきません。他人に悪く言われたり、他人ともめたり去っていったりと。
 自分でもはっきり言うのをやめてみたり
改めるところは改めたりしてきましたが、
あまり変化はありません。
 だんだん一人の時間が増えつつあります。仕事は家族との生活のためと割りきっ
ていて楽しくはなく苦痛です。
 20代2回転職しており、辞めないように努力しています。他人に対する信頼する気持ちや心の安らぎがなく、辛い気持ちです。
 自分の気持ちが正しいのかどうかもわかりません。内容的に伝わるかわかりませんがご相談させていただきました。
 よろしくお願いいたします。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

あなたは自分で自分をイジメていると思う

いつもありもしないことで悩んでいる。
起こる前から、起こるのではないかと悩み。
起こっている時も、ああ、嫌だ、と悩み。
終わった後も、ああ、またかと悩む。
悩み悩み悩み。
それはヤミ。
闇には3つある。
➀心の闇
➁心の病
➂心の停滞(止み=ストップ)
いつもネガティブに物事考えて
いつも自分を苦しめて
いつも心の川の流れがストップしている。
その究極のところは、自分の思いこみだ。
家族に対し、職場の人間に対し、いつも勝手に一人で会話をしている。
それは突如として薄雲の様にやってきて私の心を覆う。
その雲は実体がないのに、本当のことのように思ってしまう。
そうして私の心には、光が差さず、自分で自分を苦しめる毒ガスが生まれるのである。

さて、そのヤミ雲から自由になるためには、犯人を突き止めなければいけません。
日頃あなたがあなた自身よりも主役とさせている、その考え方、思い方、捉え方が犯人です。
さらに言えば、真犯人は、自分が自分を過剰に守ろうとする防衛的かつ瞬時に最悪の事態を想定するあなたの物事に対する想い方。

自分で自分をイジメている事に自覚をしてください。
自分の思いこそがあなた自身を一番そこねているのです。
今日から相手を恐れなくていいです。
自分の思いの発生だけに目を向けていてください。
今から、いつもネガティブな雲が覆うような状況の時、自分の心をよーく目を向けていてください。
全自動でそういう思いが出てくることが分かるはずです。
その時。
あなたは、その思いが出たとしても、一切その後思いのアクセルをふかしてはいけない。
思いは、出てきてしまうのは仕方の無いこと。ただそれを拡散、展開、ファイルを開かなければ問題はそこで消滅するのです。あなたがそこに強い抵抗を今日から持つ事であなたは救われます。ここまでは説明です。実際にネガティブな闇、病み、止み雲が出た時に、
「ああ、この和尚の言う通りだ」という所まで分かれば、あなたは自分の最大の敵、真犯人を突き止めることができます。
あなたは、自分に負けなければいい。
敵は相手ではない。自分の防衛反応的に現われる、その思いなのです。

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

人間関係で大切なこと

どんなことでお悩みなのか、具体的なことが分からないので、なんとも言えませんが、
人間関係がうまくいかないとのことですね。
大切なことは、自分の価値観を押しつけず、ご自分が相手にとって良いと思うことをする(押しつけではなくさりげなく)こと。そして、笑顔の布施行ではないでしょうか。

笑顔は、楽しいから自然にでるのではなく、笑顔でいることで楽しくなれます。試しに笑顔やってみてください。目も大きく広げて「イー。」と声に出して。なんだか楽しくなりませんか。表情で相手も幸せにできますよ。

仕事の時も出勤前に下を向いて行くのではなく、意識的に空を見上げて深呼吸してみてください。

そうしたことで、明るくなれたり、嫌みなくごく自然に人とかかわれたりするものです。

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おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

円通寺邦元師ありがとうございました。人生への漠然とした不安があり悩んでおります。少し希望をいただきました。

 安穏寺覚元師ありがとうございます。
自分で自分のことがわからずにいましたので、すごくありがたいです。
 いただいた内容をじっくり読んで理解したく存じます。

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