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お札の拝み方 2

回答数回答 2
有り難し有り難し 10

いつもお世話になっております。私は 去年から千手観音さまのお札を拝ませていただいております。そこで、質問なのですが、数珠を手にして拝むと言うのは、間違いでしょうか? 一応お寺のお札なので、 あと お札の両脇に榊をお供えしてます。やはり 榊ではなく、お花がいいでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

御札とは何か、きちんと理解することです

 我々寺院住職は檀家さんや信者参拝者に祈祷札と呼ばれる御札を渡しております。しかし、残念ながら「御札とは何か?」ということをきちんと説明してきていない場合が多かったかもしれません。我々住職も反省が必要だと思います。

 仏教においても、神道においても、檀家、信者、信徒、崇敬者の方々に御札を授与いたします。授与するに当たって仏教の場合、祈祷という儀礼を行います。佛・菩薩・明王・護法善神に祈りを捧げ、佛・菩薩・明王・護法善神の智慧や威徳を授かることを願い、智慧や威徳の憑代(よりしろ)として御札やお守り等を受けます。

 さて今回の御質問ですが、質問文だけでは具体的な内容がわからない部分もありますので、概略的な回答となりますことを了解ください。

1、「数珠を手にして拝む」ということ
はっきり言いまして、宗派によって数珠についての解釈が異なります。ですから、千手観音様にお参りする際に数珠をもつことが正しいかどうかについて、明確な回答は出来ません。私の個人的な理解からの意見ですが、「数珠とはお念仏を唱える際に数珠の珠を繰ることを通して唱えたお念仏の回数をカウントする道具である。」と理解しております。浄土宗や浄土真宗のようにお念仏を唱える宗派の場合は、このような説明で納得できると思います。しかし、それ以外の宗派でもお数珠を使っておりますので、個々の宗派によって意味合いは異なっているようです。その辺の違いは、お数珠の専門店の解説をご参照いただいた方が宜しいかと思います。
https://www.juzuya.jp/jyuzu2.php

 私は曹洞宗の僧侶ですが、曹洞宗の場合数珠に関する明確は決まりはありません。葬儀や年回法要の場合、導師が手にする(左手首に掛ける)ことが一般的です。祈祷儀礼の場合には必ずしも数珠を手にはしないと思います。しかし、佛・菩薩・明王・護法善神に祈りを込める際に数珠を手にして居て不都合と言うことはありません。私の立場からは、「持ってて構いません。」と申し上げます。

2、お札の両脇に榊をお供えすること
 神道で八百万の神に祈願し、御札を受ける場合は、榊で宜しいと思います。榊は読んで字のごとく「神の木」です。常緑樹の枝を用いるのは繁栄を意味します。また、神と人とを取り持つという意味もあるそうです。仏教による御祈祷の場合は、花の方が良いと思います。

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有り難し
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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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それでもいいとは思いますが

のりよしさんこんばんは、ご縁があられて千手観菩薩様のお札を拝まれているのですね。ご承知の通り千手観音菩薩様は全ての苦しむ命を漏れることなくお救いくださるため千本のお手と千の眼をお持ちでございます。大変私達にとってありがたい仏さまのお一人です。ご質問の回答ですが本来は数珠をお持ちになられ、花とお水とお線香を上げていただくのが一番です。ただそれが難しければただ手を合わせ心よりそのお救いくださるというそのお心に感謝しながらお願いすればよろしいかと思います。

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有り難し
おきもち

長くサラリーマンをしていて、16年前先代の跡を継ぎました。住職となって改め...
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質問者からのお礼

回答ありがとうございました。

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