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過去のいやなことをポジティブに

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有り難し有り難し 16

こんばんわ。初めて相談させていただきます。
今悩んでることは
・今付き合っている彼に前に嫌なことで傷ついたことが頭から離れないことや過去の後悔していることが頭から離れないことです。

彼に嫌なことをがあったと正直にいうと、彼はかえるから悲しい思いをさせないと言うのですが過去の傷ついたことを何個か思い出してしまい…彼のことが嫌になります。
1人でいると悲しくて泣いてしまい余計なことを考えてしまいます。例えば、自分は1人でいる方が楽だですとか…
わたしはポジティブに物事を考えられる人になりたいです。そのためにはどうしたらいいでしょうか。
過去があるから今があるといいますが、その言葉を言い聞かせようとしてもなかなか思うように行きません。どうしたらこの生き方変えられますでしょうか。教えてください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

彼を相手にしていないことが問題

恋愛というものは不思議なものでご本人様とお付き合いしていても、本人を相手にしていないという現象が起こるのです。
実際、あなたが相手にしているのはあなたの思い。インナー彼氏。実物、ご本人様ではないでしょう。
彼に対するのあなたの首から上の脳内スクリーン上で生じてきたイメージという映像彼氏を相手にワイドショーのように良い悪いや好き嫌いを言っている、という事をやっているので彼との恋愛というより単独セルフトークです。
本当に彼が好きなら実物を相手にすることです。
自分が好きなら自分の脳内に出てくる、過ぎて情報化されたイメージや、思い、想念を相手にして実物の彼を見ずにいることです。そうすれば実物の彼はあなたに愛想をつかして他の女性の所に行ってしまうでしょうが、あなたの頭の中ではイメージの彼はいつまでも失われません。
もう、どういうことかお分かりであろうと思います。
実物を相手にしましょう。
こうしている間にあなたと彼の寿命は少しづつすり減っていきます。
恋愛においてはイメージの相手を相手にすることは危険です。
こうしている間に彼は今、何をしているでしょう。
こうしている間に、あなたは今、何を相手にしているでしょう。
過去?過去なんて記憶です。
過去なんかを相手にしているうちに、彼の現在を必要とする女性が彼の心を奪ってしまったとしてもそれでも平気なのでしょうか。

「…キミはまだ、ボクの記憶を相手にしているのかい?」
「記憶…そこにもう僕はいない。」
「その記憶…、キミと僕とで始まる現在で消去してあげるヨ。」(恋愛アプリ声優風に)

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有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

過去は学ぶもの

拝読させて頂きました。過去の嫌なことが心の中に浮かびあなたのお心を沈みこませてしまっているのでしょうか。
確かに嫌な思い出や傷つけられたことは心に残ってつい思い出してしまいます。あなたのお気持ちをお察し申し上げます。
人は過去に終着し後悔の念を繰り返します。それは人間として与えられた能力でもあります。が、しかしそればかりにとらわれてしまいますとあなたの今現在やこれからが取り残されてしまいませんでしょうか。
動物は危険を回避する為に過去を覚えて危険から離れます。それは今を生きていく為です。
私達も同様に過去の危険を覚えており、そこから回避することを学ぶことができるのです。

本当に大切なことは今そしてこれからをいかに生きていくかですよね。

過去は学び取りそこから成長するものです。

あなたがこれからも過去や経験や人とのお付き合いで学びとり、今そしてこれからを健やかに成長なさり大切な方々と共に分かち合いながら心豊かに生きて頂きますように心よりお祈り申し上げます。

どうぞこれから学びがんばってくださいね!

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有り難し
おきもち

個別相談可能
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラーメンが有名な処です。)これからも皆様のご質問に対して誠心誠意回答させて頂きたいと存じます。まだまだ修行中の身ですので至らぬ点あろうかとは存じますが共に精進して参りましょうね。お寺にもお気軽に遊びに来てください。
ご相談は朝から午後5時まで受け付けております。 人間関係や恋愛のお悩み、自殺願望、大切な方の死に直面した苦しみなど、どんな内容でも構いません。一人で抱え込まずに、ぜひお辛いお気持ちを吐き出してください。 仏様や神様、ご先祖様は、いつもあなたを見守り、聞いてくださっています。あなたが少しでも穏やかな気持ちになれるお手伝いをさせていただきます。

質問者からのお礼

ご意見いただきまして、ありがとうございました。
過去は変えることはできないので、過去を生かして覚えて次に今に生かして行きたいと思います。貴重なお言葉ありがとうございました。
今を強く持って行きて行きます。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ