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心が潰れてしまいそうです。

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初めて相談させていただきます。
どうすれば家族が上手くいくのかわかりません。

同居中の祖父の介護と今年発覚した母の癌の闘病のサポートで、家族がみんな疲れています。家族の空気と、何より言葉から感じます。悪口や愚痴が多くなりました。

祖父は複数の病名を持っているくらい身体の中が悪いです。厳しい塩分制限や水分制限があり、特に食事にはとても神経をつかいながら、最大限に美味しいものを!と思って作ります。

そんな食事が4年以上続いていますが、最近は料理に対して文句ばかり言うようになりました。毎日のように「味がしない」「量が少ない」「ケチだからろくに食べさせてくれない」と言われると、罪悪感でこちらが食欲を無くしてしまいます。そして、積もれば積もるほどイライラして祖父への当たりが強くなってしまいます。

病気のせいだとわかってますが、これがもっと酷くなってこれからも続くのかと思うと堪りません。でも辞めたら、祖父が死んでしまいます。

その上、今年に入って母が癌だと発覚しました。だいぶ進行してから見つかったにしては順調に回復していますが、体力が無くなっているのに無理をして家事や祖父の介護をするので、出来る限りサポートをしています。

ただ、そんな大好きな母の「心の支えは○○(私の名前)」という言葉が、見えない鎖のように心に絡まってしまい、時々息苦しくなります。愛情表現なのはわかっているんですが、勝手に私が鎖にしてしまいます。

兄が2人いるんですが、2人とも最近文句が目立つようになりました。車の運転中、テレビを見てる時、食事に行った時など、まずは文句から始まります。私に対してではないけれど、聞いていると気分が悪くなります。
兄たちなりにサポートしているんだと思うのですが、出来てないことばかり目についてイライラしてしまいます。

母と兄が、兄同士が喧嘩しないように、祖父がなるべく嫌な思いをしないように、私はどうしたらいいのかばかり考えています。家族は気を使いすぎと言われますが、家族の喧嘩に振り回された結果、前もって防ぐためです。

家族みんなに愛されているのはわかっているのに、最近家にいるのが嫌です。愛が重く感じます。家族同士の愚痴を聞くのが辛いです。

どうしたら、みんなが笑顔になれるのでしょうか。
長文で申し訳ないですが、お力を貸していただけると嬉しいです。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

限界のサイン。家族みんなが、ストレスを抱えている状況。

そぅ。。。それは大変ですねぇ。
確かに、家族の雰囲気が悪くなっていますね。限界のサインですよ。
支え合うのが家族だけれど、それは、それぞれが余裕のある場合です。
病気はね、気持ちだけでは、乗り越えられません。日に日に、痛みや不調が襲うのですから。家族が生活をする環境が、病の人には、しんどい環境にもなります。(音や光や匂いなど。敏感になりますから)そのイライラが、どうしても出てきてしまいます。
相手を労わり気遣い出来るのは、自分に余裕があるからこそ出来ますが、今は、家族に対して、愚痴や嫌悪感。これでは、しんどいよね。あなただけでなく、家族みんなが、ストレスを抱えている状況です。

現実問題として、お祖父さまの福祉施設利用を考えてみたり。お母さまは治療と心のケアに専念できるよう。また、ご兄弟が働ける環境も必要かなと思います。今すぐには無理でも、それぞれが、安定した生活を送れるよう、今考える時期にきているのかもしれませんよ。
あなたも、みんなのことを考えながらの、お仕事は大変でしょう。少し頼れるところは、福祉のサポートを借りながら、あなたは あなたで仕事に専念できるほうが、心の余裕もできるかなと思います。一度、福祉課や地域包括支援センターに相談されるのはいかがでしょうか。今のままでは、みんなが誰かのせいにして、倒れてしまいますもの。それは、あまりにも悲しいものね。
どうか、一人で抱え込まないようにね。

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はじめまして(*^^*) 中田みえです。 教善寺 住職として、母親として...
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しば犬様

はじめまして、釋 慧心と申します。

お悩み拝見させて頂きました。

それぞれお互い頼り合いながら生きているのが私達ですよね。
ちょっと小難しいことを言いますと、私達が平素、頼りにしていることやもの、全てが、

家族もそうですし、仕事や、恋人、友達、財産、自分自身、健康や若さ、全てです。

そのようなものが、そもそも「当て、頼りにならない」ものだという前提をまず、しば犬さんのお心の片隅にでも置いておいて頂いて宜しいでしょうか。

まず、ひとまず。
そういうことが世の中の常であるんだと、ちょっとだけお心に留めて頂きまして。

今、ご家族の皆さんはどこかしば犬さんを頼りにして繋がっている、言い換えますと、しば犬さんの、優しさ、に甘えておられる。
もう少し、仏教と違う視点で言いますと、相互依存という状態にあるんじゃないかなと思います。

悪いことではありません。
私もそうです。
今も完全に無くなってはいません。
たくさんの方々が、家族の病気や、立場の難しさに悩んでいると思いますし、家族の関係の中にこの相互依存の状態を持っていると思います。

悪いと思いませんが、この状態は時々、疲れてしまいます。

でも、突然変えられないと思います。

当て、頼りにならないことも悪いことではありません。
そういうものなんです。

過度に相手に期待しない。
自分自身のモノサシ(無明煩悩と言うております)を相手に当てはめない。
思い通りにならない、また思った、期待した、返事や期待したような態度じゃない対応をされた。
そういうときに、そんなものなんだと赦して下さい。相手も自分自身もです。

それを、孔子という方は「恕(ジョ)」という言葉でお伝え下さっています。
相手を思いやってゆるす(赦す)。

また仏教では「和顔愛語(ワゲンアイゴ)」なんて言いまして、
穏やかな顔と優しい言葉で接する。
と教えて下さいます。

しば犬さんには、是非とも家族以外に楽しいことや、安心出来る場所、リラックス出来る時間を持って、
少しずつ、心の荷物を整理したり、捨てたりして頂きたいと思いますよ。
悩み事じゃなくても、ここでお話しするのも良いことだと思います。
自然にするのではなくて、是非心掛けてしてみてください。

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浄土真宗本願寺派です。 有髪に非僧非俗、 肉食妻帯(現在は独身ですが)...
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