今後の生き方について教えてください
念願の第一子を出産したのが39歳。高齢出産であっため、難産を経験。
実家の両親は、私(妻)が高齢であるし、家のローン返済のためにも、今後の生活のためにも育児休暇は3年と考えていて、私たち夫婦が2人目の子どもを考えているとはまったく考えていなかった。両親は一人目の難産も知っているし、子どもにとっても高齢の母はデメリットの方が多いし、体の負担や今後の負担を考えて、二人目の出産には大反対。
周りのママは自分とは一回りも違って若く、2人子どもを出産している人ばかり。子どもがかわいいあまりに今後の将来のこともよく考えずに、ただ授かったらありがたいという考えだけであった私は最初は喜んでいたのに、あまりに母の心配と反対に圧倒され、中絶を決意。
先日手術というときになって、せっかくできた命を殺すことがあまりにも悲しくなり、涙止まらず。
手術してしまった後は、せっかく授かった命を産むべきではなかったのか、一人の人間として最低なことをしてしまったと自責の念が止まらず。
今まで通っていた支援センターに行って、他の赤ちゃんを見るのもつらくなってしまった。今まで当たり前に笑ってい日常が、心から笑えなくなってしまった。
何よりも子どもを望んでいた夫、兄弟がいたらもっとコミュニケーション豊かにそだっだであろう息子に申し訳ない気持ちでいっぱい。
しかしやはり、年老いた両親、これまで苦労をかけた両親のためにも、自分がしっかりとしていかなければならないし、これ以上心配をかけてはいけないと思う自分。
今は、何もやる気が起きず、どう気持ちを整理し、前に進んでいったらいいのかがまったく見えません。
どうか、こんな私に考え方、今後の気持ちの持ち方、今後の生き方をアドバイスください。
どうかよろしくお願いします。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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過ぎたことにとらわれないで
過去には戻れません。
過去を後悔しても仕方ないのです。
あのときは、そういう判断をせざるを得ない状況だったのです。
今必要なのは、今の生活を普段どおりにできるようになることでしょう。
脳という臓器はは、色んな妄想雑念を出力してきます。
他の赤ちゃんを見て自分の子供を思い出すなど。
しかし、「あなた」は、脳の活動に振り回されないでください。
脳が分泌する物質によって興奮したり落ち込んだり、これも「あなた」自身の気持ちをというよりは、いち臓器のイタズラだと思ってください。
平安な日常生活を邪魔する妄想・雑念については、心の中で「妄想・雑念だ」と気づいて、妄想・雑念に感情移入しないようにしましょう。
のび太くんが宿題を忘れるのは、宿題以外の妄想雑念に心を奪われるからかもしれません。
よく気をつけてください。
それと、悲しみは怒りの一種です。
悲しみや怒りは、自分自身のエゴ、身勝手な価値観から生じています。
自分の子供が中絶されたら泣きますが、他人の死や、人間以外の死には鈍感でしょう。
過ぎ去った命を後悔しても仕方ない、それより、今目の前の生命達を今まで以上に慈しみましょう。
供養
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
心も身体も今はまだ休まれる時です。どうか無理はなされませんように。
そのお子様には、水子供養を懇ろになさられて下さい。そして、仏様、お地蔵様のお導きにもお任せになられて下さい。
供養は、「供(とも)に(仏教を)養う」と、拙生は解しております。
その水子さんと一緒に、貴女様も仏教について学び修することによりて、功徳となることを少しずつにでもなさられて下さい。
そして、その功徳を、水子さんも含めての全ての衆生へと向けて回向なさられて下さい。
やがて、水子さんも含めて、皆が、悟りへと至れますようにと。
きっと、水子さんも、お母さんのその功徳に、誰のよりも喜ばれることでしょう。
水子さんも水子供養にて、仏様とのご縁を結んであげられましたら、仏様のもとで、いつも一緒に居れることになります。決して水子さんも寂しくは無いですよ。
とにかく、まずは心身共に癒されてから、少しずつに。
川口英俊 合掌