hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

マイナス思考からプラス思考

回答数回答 3
有り難し有り難し 316

私は2回ほど質問させていただいています。とても素晴らしい回答でとても嬉しいです。
前へ向いて生きて行こうと思っています。
ですが、マイナス思考に戻ってしまいます。
私の短所はいつもマイナス思考に考えることです。
前までは自分でも言ってしまうほどプラス思考でした。マイナス思考になるまでとても辛いことが続いてしまい、どんどんマイナスになってしまいました。
今では何かがあるといつもマイナスになってしまいます。
こんな自分が嫌いです。前のプラスに戻りたいです。
どうやったら戻りますか?
逆質問になってしまいますが、皆さんならマイナスからプラスにどうやって戻しますか??


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

プラス思考にしようとしない

一般的にマイナス思考は辛いから、プラス思考にしようとします。しかし、二択ではなく、マイナス思考を止めると捉えたほうが楽だと思います。マイナスからプラスに向かう事は両極端で、大変ではないですか。

そのために、現実に目を向けます。たとえば、忙しい時期に、さらに仕事が入ったとします。そこで善悪をつけず目の働きに任せその事を見ると、ただ仕事が入っただけです。「忙しい時期に一体どうして」とか「仕事が入った!頑張るぞ」なんてことは一切ありません。目はいつも、現実をそのまま受け入れています。

私は以前、過去の経験から救急車の音が聞こえると、とても不安になり、いつも手を合わせていました。しかし、救急車の音は、耳の働きに任せて聞くとただ「ピーポーピーポー」だけです。不安などその音にはくっついていませんでした。すべて自分で後から付け足した、不安でありました。

後から付け足す癖がマイナス思考を作り上げます。根拠のない0.1秒後の足し算を止め目や耳、鼻、口、皮膚などの五感を事実とし、そこを頼りにマイナスでもプラスでもない生き方を既にしていることに気付きましょう。今既にあなたの生活はマイナスなんでありませんよ。過去の記憶もマイナス思考に引きずり込みます。あなたの体のある今の有り様を大事にしてみてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
このお坊さんを応援する

ポジティブでもネガティブでもない状態を生きる。

こんにちは。以前プラス思考講座の開いていた丹下といいますです。
まず、マイナス思考ということが本質的に何をやっているかというと、
ざっくり言うと「三つの❝ひ❞」です。
(ひ)「否定・批判・悲観」
これだけ、やめれば心の悪玉菌が減り、自然にプラス思考になれますから、ブレーキとして覚えておきましょう。(^<^)
①否定しない…打ち消し・ダメ出し・「できない」的なことを口にしない。
②批判しない…悪く言ったり、けなしたり、悪いトコロ探し、ケチをつけない。
③悲観しない…悪く考えたり、悪い面ばかり見ない。
簡単に言うと、自分にケチつけない、disることをしないことです。
質問の中にも自分を否定したり「こんな自分がチョー、マジ嫌いプー」なんて自分を否定、批判、悲観するような言葉を使っていますね?(言ってねえよ)そういうのもやらなくていいのです。
マイナス思考、ネガティブな思いが生まれているのって、いつも自分の頭の中です。
脳内であなたが所属している部活がネガティ部なのです。
ダースというチョコレートがあります。
イイ事12個。
ネガティ部部員は悪い面だけしかみません。
(-"-)「えー、チョコー?虫歯になる、ニキビができる、外国産のカカオで農薬心配、太る、カロリーが高い…」
ポジティ部部員は、良い面を見ます。
(^<^)「えー♡チョコー?美味しい、甘い、GABAでストレス軽減、香り高い、食べると幸せ
、超ハッピー❤ つまり、物事には、良い面と悪い面があるのです。
チョコという事実は一つ。
あなたがであったその出来事も一つ。誰かにとっては良いことかも。
仏教は、そのネガティブとポジティブを分けたり、評価する前の状態、評価以前のありのままの事実を生きることです。
ポジティブになりたければ、ネガティブな言動だけしなければいいのです。
悟りを得たければ、ポジティブとネガティブの前、物事を自分の好き嫌い評価する前の姿をじーっと観ていれば、考え事から外れて、本当のハッピーになれますよ。
無理にポジティブであろうとするから、疲れるのです。
まず、凹まないためにネガティブ視点、「三つのひ」にブレーキをかけてやめましょう。
心の悪玉菌が減ります。
ちなみにその反対は、肯定する。賞賛する。楽観視する。
マジいいんじゃね?マジスゴくね?マジヘーキじゃね?的に軽やかに生きることです。 

{{count}}
有り難し
おきもち

大人への準備ではないかしら?

 こんばんは。「自分で言うほどプラス思考」だったのが、辛い経験を経て、変わってしまった、という事ですね。
 辛いことと言えば、東日本大震災があって、物の考え方が変わりませんでしたか?「今(地震が)来たらどうしよう、明日来たらどうしよう、家が倒れたどうしよう、家族が被災したらどうしよう、友達が被災したらどうしよう…あの噴火は予兆では、この天気は予兆では…」。少なくとも私は、以前よりビクビクしながら暮らしています。で、避難訓練をしました。備蓄品を買いました。家具の点検をしました。非常時の連絡方法を考えました。要するに、準備しました。
 もしかすると、あなたの以前の「プラス思考」は、「知らない故、経験したことのない故」のものだったかも知れない…と思っているのです。人生まだまだ長く生きたとは言えないでしょう?
 それが、いつか分かりませんが、辛いことに出会った。「今までの私ではいられないほどの」です。人間は経験から学ぶもの。「このままでは私、身に危険がふりかかっちゃう。もっと慎重に行かなくちゃ」と学んだのではないでしょうか(自動的に)。
 学んだ結果として慎重に…あなたの言葉で言えば「マイナス思考」…になったのなら、そこからスタートしなきゃなりません。つまり、あなたにとっての「避難訓練だの備蓄品を買うだの」をするということです。具体的には何をすべきか?それは、あなたが遭った「ここがポイントで辛い目にあってしまった」ことへの対応です。言葉遣いかも知れない。約束かも知れない。怠けかも知れない。何かは分からないけれど、「自分の失敗のもと」を探し、手当てしてあげることです。
 すると…以前は辛かったことを避けたり乗り越えたりすることができるようになります。少なくとも、「あぁ、このパターン、また来たな」と気づくと、前と違った対応ができるようになります。その「乗り越え体験」がきっと、「新しいプラス思考」へあなたを運んでくれます。どんな物語もそうですが、ハッピーエンドになる前には必ずピンチが訪れます。というか、その山場がなければハッピーにもならないのです。
 なお、「マイナス思考」については、セロトニンという物質が関係していると言われます。下記リンク(サプリの広告ですが)、参考にして下さい。
http://www.berry-counseling.com/4045/

{{count}}
有り難し
おきもち

一般大学(一般的でもないが…)から大正大学の史学コースへ。そののちお寺。坊...
このお坊さんを応援する

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ