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生と死

回答数回答 2
有り難し有り難し 8

お世話になります。 私の父親は難病ALSです。 今は人工呼吸機をつけていますが、
母親とお見舞いにいきますが、私は父親が
何かいいたそうで辛くてたまりません。
生きているのが幸せなのかわかりません。
このままお迎えがくるのを待っだけで
いいのでしょうか?


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

命のことはお任せしましょう…

 「このままお迎えがくるのを待つだけでいいのでしょうか」…浄土真宗では臨終来迎を申しませんので、お迎えを待つ必要はありませんが、御父様の命終については、お医者様並びに御父様の生命力にお任せするより他ないように感じます。
 この身も命も思うようになりません。御父様のご病気だってなりたくてなられたわけではないでしょう。
 でもそれでも、この身は自分で引き受けて生きていくしかありません。
 生きることは、自分が思うより遥かに大変で、辛いものです。
 自分の思い通りに生きることを幸せというのなら、皆幸せにはなれません。思い通りになることなどたかが知れているからです。その証拠に老いも病も、死も自分では何とも出来ません…この身一つ思い通りにならないのです。
 思い通りにならないことを思い通りにすることを望む私達…仏は思い通りにならない事実を私に教えて下さいます。私に思い通りにならない事実を受け止めさせることによって、思い通りにならない苦しみから離れさせようとなさいます…これが仏様です。
 何ともならないこの身の事実に気付かされたときに、何ともならないまま生きていく道が開かれます。
 何ともならないことを認めるのは人間としての敗北だと思うなら、何とかしなくてはなりません。何とかし続けなくてはなりません。でも何ともならない苦しみはを結局全部自らで背負い続けていくしか無くなります。そんな私を仏様はご心配下さるのです
 どうか、御自身の出来る事をなさって下さい…御父様に寄り添い続けて下さいませ。
 その上で、命のことはお医者様に、そして仏様にお任せ致しましょう…。

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有り難し
おきもち

先ずしっかりと休んでください

拝読させて頂きました。
お父様のご病気本当にお辛い状況でしょうね。
お父様もあなたもご家族の方々も大変苦しい思いをなさっておられることかと思います。
あなたのお気持ちをお察し申し上げます。

私も父が亡くなる前闘病生活は本当にどうしていいのかわからなかったです。
毎日を不安の中で過ごし、頻繁に病院から連絡が入り、寝ても休まらない生活でした。
ですから先ずはあなたもご家族の皆さんもしっかりとできるだけ睡眠をとり休める時には休んでください。
家族の皆が介護していると例え病院に任せていても疲れは蓄積して自分の生活もできなくなってしまいます。
しっかり休み生活を正して自分たちの健康も管理なさってください。

その上でお父様への可能な範囲にて対応なさってくださいね。
恐らくは担当医師や病院やケアマネージャーさん等との連絡や調整や対応策を検討しご対応なさることが沢山あります。
それもあせらずに心を落ち着けて頂いて対応なさってください。

緊急での対応もあるでしょうが、それでもあせらないでくださいね。

知り合いでやはり緊急で呼び出しがあり、急いで車で行く途中に大事故を起こしてしまったということもありました。

無理になんでもあせってやる必要はありません。

人の生死は全て与えられ定められた天寿です。めぐり合わせです。

お父様はそれでご自分の人生を精一杯生きていらしゃるのです。

そしていつの日にかその天寿を全うなさり、必ず仏様がお迎えなさってくださいます。そしてお導きをお受けなさり、仏様の元へとご先祖様のおられる仏様の極楽浄土へと旅立つのです。
南無阿弥陀仏

大丈夫です。どうかご安心なさってください。仏様を信じて今できることをできる範囲にてお勤めなさってくださいね。

お父様はあなたや皆さんがそうして見守ってくださっておられるのを恐らく有難く感謝なさっておられるでしょう。

お父様をお見守りながらどうかご自分のご生活の大切に毎日このひと時ひと時を大切に生きてくださいね。

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有り難し
おきもち

Kousyo Kuuyo Azuma
脱サラして10年が経ちました。栃木県佐野市の一向寺に勤めています。(佐野ラ...
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質問者からのお礼

ありがとうございます!
先生方のお言葉を
しっかりと、私の胸に刻みこみます。

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