暖かい気持ち
最近天気が暗く気持ちが憂鬱になってしまいます。
これからの秋と、寒い冬に向けて、日常の中で暖かい気持ちになれるような言葉を教えていただけないでしょうか。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
雨=悪と決めつけてませんか。
一般的に、晴れることを良いこと。雨が降ることを悪いこと。のように決めつけていることが多いように思います。
これらの考え方は自然に行われているようでいて、思考による決めつけが行われています。
車を運転していて、赤信号で何度か止まることが続くと、「今日はついていない」と気を落とす方がいます。
こうしたことも、決めつけによる思考です。何の根拠もなく善悪をつけ、自ら自分を負の方向へ引っ張っていきます。赤信号が続いても何にも気にしない方もいるのに、そうしたことで苦しむのは、愚かなことです。
こうした事実から離れた思考を煩悩と言います。寒いことも悪いことではありません。夏がよくて冬が悪いことはありません。
物事を善悪を付け足さずに見る癖をつけてください。事実は善悪はありません。憂鬱なんてくっついていません。自分で自分を苦しめることはやめましょう。
時間をケチると冷たい人。無量寿仏は暖かい。
衆生仏を礼すれば仏これを見給う。衆生仏を称うれば仏これを聞き給う。衆生仏を念ずれば仏も衆生を念じ給う。
阿弥陀仏ははるか西方極楽浄土にいらっしゃるが、
衆生(生き物たち)が体で阿弥陀仏を礼拝すれば、阿弥陀仏はそれをご覧になっている。
衆生が口で阿弥陀仏の名前を称(とな)えれば、阿弥陀仏はそれを聞いてくださっている。
衆生が心で阿弥陀仏を念ずれば、阿弥陀仏もあなたのことを念じてくださっている
阿弥陀仏は、はかりしれない(無量)寿命があるので、衆生のために時間をいくらでも使ってくれます。
人を「冷たい」と感じるのは、自分のために時間を使ってくれないとき。
たとえば小さい子供は、父母とたくさんの時間を過ごしたい、でも父母は忙しくてゆっくり相手してくれなかったり、「早くしなさい!」と怒る。
忙しい親は子供に冷たい。
一方、阿弥陀仏は冷たくない、暖かいのです。あなたのために時間を使ってくれるから。
あなたも、家族や大切な人との時間を多めに作ってみては?
質問者からのお礼
ご回答ありがとうございました。
頂いたお言葉をよく読んで自分や生活を今一度見つめ直してみようと思います。