他人に期待する事をやめたい
この度は目に留めて頂き、誠にありがとうございます。
私はいつも他人に期待してしまいます。
勿論他人は自分の思い通りにならない事、私自身も他人の期待通りになど出来ていない事、期待してその度心を揺さぶられる自分が間違っている事も頭ではわかっております。
それでも勝手に期待しては心を揺さぶられる自分が情けなくてたまりません。
毎日期待してはいけないと思いながらもそれが出来ず落ち込み、自己嫌悪しております。
どうしたら他人に期待せず、心を揺さぶられず生きていけるでしょうか?
未熟者の私にどうかご教授頂ければと思います。
宜しくお願い致します。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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”誰か”とは、自分のことである
こんにちは。
仏教では「苦」を説きます。「苦」とは精神的肉体的に「苦しい」の意味ではなく、「思い通りにならない」という事です。まさにあなたは、この「苦」に悩まされている感じでしょうか?
この「苦」を取り除くためには、その原因をつきとめ、それをコントロールし、正しい行動を取る、と説いています。
と、ここまで書きましたが、ここまでお読みになって、多分「なんじゃそりゃ?それができないんだよなぁ」って感想を持つと思います(笑)
さて、「高橋書店」という手帳を出版している会社があります。この会社では、毎年「思わず手帳にメモしたくなった、身近な人の名言・格言」を募集し、大賞を決めています。
平成18年、「”誰か”とは、自分のことである」という言葉が「エントリー賞」という賞を受賞しました。
この作品には、下記のようなコメントがついていました。
「昔、学校の掃除の時間でのこと。その日はあまりにも寒くてバケツの水を誰も取り替えに行きたがらず、いつまでも泥のような水で雑巾をゆすいでいた。皆、誰かが行けばいいのにと思っていた。すると先生は全員を叱り、黒板にこの言葉を書いた。その後、この言葉のおかげで私は何事も嫌がらずにできるようになった。(後略)」
「他人に期待する」ということは、「誰かがやってくれるだろう」という気持ちが働いているからだと思います。受け身の思想になっているのかもしれません。それを待たずに、気がついたら自分がまず自発的に行動するようにしたらいかがでしょう?