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母の死を乗り越えられません。苦しくて苦しくて耐えられません。

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私は、脳卒中の後遺症のある母と一緒に住み、仕事の打ち合わせに出る以外、毎日母の介護をしておりました。
その母が体調を崩して入院し、合併症で長期入院してましたが、良くなってきておりました。
ですが、新たな合併症を併発してしまい、突然亡くなってしまいました。
いっぱい苦労かけさせてしまいましたので、後十年生きて欲しかったんです。そんな願いも、叶わぬ願いだったことが悲しいし悔しくて。
二十一日参りが良いと聞いて、毎日神社参拝続けましたが、結局このような結果となり、胸が張り裂けそうです。
後追いまで考えそうですし、生きる気力がないし、生きる意味がないと思えてなりません。
この苦しみから抜け出す方法を考えると、おのずと自殺の結論に至ってしまいます。喪失感と絶望感だけが残りました。
お袋一筋で介護してきた結果、こんな結末を迎えるなんて、ひどすぎます。
お袋を見ると、思い出が走馬灯の様に思いだし、咽びなく自分がいます。
母が亡くなったことを受け入れらくて、この苦しみが耐えられなくて、死ぬことばかり考えてます。
私は、どうすれはこの苦しみから抜け出せるのでしょうか。お助けください。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

悲しい時には悲しんでください

愛する、という表現では言い尽くせないほど大切になさっていた母上が亡くなったとのこと、心よりお悔やみ申し上げます。私は五〇代なので肉親の死に何度か出あいました。母を失った父の姿、家内の父を失った時の義母の姿を思い出しながら、この文章を書いています。

悲しいのは悲しいのでこれをどうこうする力を持つ者はいません。また、悲しいのを押し殺すのはよいことでなく、悲しいときに深く悲しむ人の方が立ち直ることできやすいのだと言われています。心から悲しむと母上の後を追いたくおなりになるかもしれませんが、それでは大切な母上を悲しませることになってしまいます。力強く元気に生きることを何より母上は望んでおられると言葉でいうのは簡単ですが、そんなことは少なくともかなり長い時間がたたないと無理な相談です。だから、最悪の選択だけはやめていただきつつ、いまは悲しみにあらがうことなく、悲しみに身を任せることであると聞かせていただいています。

あなたのお尋ねにお答えするため、いろいろ調べてみたら瀬戸内寂聴が同じ悲しみのなかにある人に「日にち薬」ということをおっしゃっています。youtubeで「瀬戸内寂聴」と検索すれば容易に見つかる動画です。また百か日(ひゃっかにち)のことを卒哭忌というのだそうです。40歳の最愛の奥さんをなくされた御主人が、そういえば悲しみが途切れ途切れになったとブログに書いておいでになります。本当に悲しみ悲しみに素直であった人には日にち薬が処方されるのですが、悲しみを押し殺していた人はずっと長く悲嘆に苦しむのだといわれています。

ですから、母上のためにも死のうなどとは思われず、しかし、御自身のお気持ちに正直であってください。

最後になりますが、どうしてもつらいときは、またこのhasunohaに連絡をなさるか、または各種の相談窓口のなか、直接に話を聞いてくれるところか最低でも電話で話を聴いてくれるところで話を聴いてもらってください。

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悲しみを癒やすために供養をします

こころさん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺、觀音寺 中村太釈です。

介護をされていた大切なお母さまを亡くされたとのこと。寂しくなられましたね。お悔やみ申し上げます。

さて、亡くなってしまったお母さまを思うあまり、こころさんはいろいろなことを考えておられるようです。悲しみを癒やすために供養をします。御霊前に座り、手を合わせて、少しでも早くお母さまが仏さまと出会い導いてもらえるように祈ります。般若心経を唱えるなど、形はどのようなものでも構いません。

大切なことは、心を込めることです。一心にお母さまの冥福を祈ってください。それが亡くなったお母さまが望んでおられることのように思います。

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徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の...
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質問者からのお礼

藤岡様、ご回答ありがとうございます。感謝いたします。
辛くて辛くてこの辛さから抜け出したい一心なんですが、日にち薬というお言葉を頂き、日にちが経てば救われるのかなと少し思いました。寂聴様のお言葉も拝見しました。
なんとか生き抜きたいと思いました。
この文章を書きながら、思い出に咽び泣いております。

中村様、ありがとうございます。
最愛の母を護ってやれなかった自分を責める気持ちと、失ってしまった寂しさと悔しさで毎日辛いです。
心を込め毎日祈りを捧げておりますが、心が晴れる日はありません。
引きこもり母との思い出に浸り、むせび泣く毎日ですが、母の冥福を祈り続けていきます。

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