また一緒にお経を唱えたい
私は数ヶ月前まで専修学院尼僧部に通っていました。
修行は自分の心を軽くしてくれ、余計なことを考えずにひたすら読経の練習や仏器磨きに勤しんでいました。
私は加行をしていて、辛すぎる!
と思ったことはありませんでしたが、
知らない人と行動を共に、私語は慎む、家族とは連絡が取れないという不安と心労、そしてご飯の量が多かったのも加え毎日トイレで吐いていました。
吐く事が辛いし親に会いたい家に帰りたいと、泣きながら修行に取り組んでいました。
見かねた幹事先生が親に電話して、停学といった形で家に帰らしてくれました。
専修学院の皆様や家族、檀家さんにはすごく感謝と申し訳なさが残っています。
家に帰ると親の仕事をついて回り、朝のお勤め、梵字の練習などをしていました。
加行を中断して帰ってきたのにも関わらず、親は変わらず優しくしてくれました。
父は癌を患っていて、何年にもわたって再発し続けています。
そのことをわかっていながら、私は家を飛び出してしまいました。
私は婚約者がいることを父に打ち明け、家を出て行くことを告げたのですが…
同じ日に再発がわかったことを父から告げられ、そこから婚約者を紹介し辛くなり、そのまま家を出てきてしまいました…
1ヶ月に1度程度は連絡が来ますが、返信すると父からの返信はきません。
私は父への申し訳なさ、とんでもない事をしてしまったという気持ちでストレスがつのり、ストレスが原因の病気を発症しました。
夢にも毎晩父が出てきます。
夢自体は様々で、前みたいに色んな場所をドライブしたり、朝のお勤めをしていたり、また怒っていたり…
父と喧嘩をしているわけではないのですが、仲直りと言いますか…
前みたいな仲に戻りたいです。
また一緒に読経をしたいです。
でも勇気がでないんです。
どうしたらいいですか?
私は、自分の精神状態よりも、修行を終えることを優先した方がよかったのでしょうか…
拙く長い文章となってしまい、申し訳ございません。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。
残された時間はあまりありません。勇気を出して会いに行ってください。
できれば、あなたがこれからどのような道を歩んで生きていくつもりなのかをはっきり伝えられたら一番いいと思います。
我が子が選んだ道ならば親はきっと応援してくれると思います。
修行を中断したのは先生が的確に判断したのだと思いますから、あまりそのことで悔やまなくていいと思いますよ。別の道を歩むも良し、再度修行に挑戦するも良し、道はたくさんあります。過去のことよりも、今からのことを考えていきましょうね。
ほんの少し勇気を出してください。
今はお彼岸の時期ですね。お彼岸の時期は仏道修行の時でもあります。仏様もあなたのご先祖様も応援しています。勇気を出すことが今のあなたの仏道修行と思って頑張ってくださいね。
人生の2択問題は、どちらも正解の場合がある。
過去は過ぎ去りもう無い、未来は未だ来たらずまだ無い。
今・ここの現在のあなたが、幸せを感じられることが大切です。
もちろん、今後の人生のために、過去をふりかえったり反省したりするのは悪くはありません。
しかし、すでに起きてしまった過去に対して後悔して暗くなるのは、怒りの煩悩なのです。
怒りの煩悩は、悩み苦しみの原因。
自分の過去に自分で怒っても、苦しむのは自分です。
今・ここで幸せを感じてください。
どんな過去も、今が幸せだったら正解だったことになります。
人生の正解は、学校のテストより多いのです。
「加行を中断する」「中断しない」の2択問題の場合、学校のテストだったらどちらかが不正解ですが、人生の問題はどちらも正解にできるのです。