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過去の事・未来の事を問わず様々な悩みが尽きず苦しい

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有り難し有り難し 8

最近、気付くと1日中悩み事をしています。
・過去を悔やむ
・将来に希望が見出せず苦しむ
・自分の行い一つ一つをとって自己否定を繰り返す
といったように、とにかく降って湧いたように悩みが尽きません。

一番辛いのは、途中で投げ出してしまった前職での経験による悩みです。
例えば、
・私がやり残した仕事で後任者に迷惑がかかっていないか
・見過ごしてしまった過去のミスがあるのではないか、それにより訴訟やトラブルが起きないか
・新しい職に就いてもまた同じ事になるのではないか
といった、今更どうにも出来ない悩みが毎日頭の中を堂々巡りし、情けない話ですが胃液を吐いてしまうほどです。

前職ゆかりの地、前職に関わる単語を聞くだけでも、上記の悩みが頭の中を巡ります。好きだった場所も、趣味も、前職に関わるものはトラウマになってしまいました。

悩む暇があるなら早く次の行動に移せ、と思えば思うほど、悩むのを止められなくなります。
どうすれば毎日堂々巡りするこの悩みから開放されるのでしょうか。
先月アドバイスを頂いたばかりにもかかわらず、また此方を頼りにしてしまい、申し訳ありません。


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お坊さんからの回答 1件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

今すぐそこでやってみてください

あなたが目を向けているのは過去の記憶と先のこと。一番大切な現実イマココが抜け落ちてちます。
過去をこねこね。未来をこねこねしても、ただ妄想の世界に飛び立っているだけにすぎません。空想、嘘の世界、作り事。

本当に大切なことって事実ではないですか?
今あなたの体に触れている事実。外から聞こえるコオロギの鳴き声。外の景色。飲んでいるお茶の味。そんなもの大切じゃないと思ってませんか。
実は何よりそうしたリアルを生きている事実に触れて生きることが何よりの救いなんです。
今には過去は一切ない。未来もないです。思いも考えも比較も評価も一切ない。だから救われるのです。それを禅といいます。
坐禅はそうして座ります。そして普段の生活の中でもそのように実践します。

全て握ることができないことに気づき、手放しで生きるのです。今だけの様子。
布団に触れたらそのようにフワフワとなるし、時計の音を聞けばカチカチとなる。誰が聞いたともなく、ただそのことがある。
そうした事実をないがしろにせず、そこに生きてみてください。
お釈迦様の気づかれた救いはそこにあります。あなたの今目の前です。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す...
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質問者からのお礼

邦元様
さっそく回答いただき、ありがとうございます。
読んでいて、本当におっしゃる通りだと痛感しました。
今この瞬間のことは、一切考えていませんでした。
夜耳をすませば遠くから虫の声が聞こえ、今が秋だとようやく実感できました。
季節の変化にも気づかないくらい、現在のことを蔑ろにしていたようです。
おかげ様で、大事なことに気付くことができました。
ありがとうございました。

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