hasunoha お坊さんが必ず答えてくれるお悩み相談サイト

お坊さんに質問する
メニュー
メニューを閉じる

将来

回答数回答 2
有り難し有り難し 16

以前相談したものです。
やはりやる気がでません、というか将来に希望が持てません。
家を出たくてもお金はないし、今は地元で就活中なのですが中々職もなく、うまく前に進めないのもありやる気もなく
この歳だからもうやりたいこともできないだろうし、前回のやめさせられた時、いくつか他にも内定が出ていたのですがそれを断って働きだした会社だったので余計色々引きずります。
やはりどう考えても父が私を思っての反対だったとも思えず、とにかく家から離れたいけどお金もない、職もないの繰り返しで
前向きな考えをどうしたらできるでしょうか?


この問答を娑婆にも伝える
facebookTwitterLine

お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

将来という妄想を手放す

将来将来と言っていますが、どこの誰が将来を相手に生きていますか?
いたら連れてきて下さい。
あなたの言う将来は具体的でないのだと思います。
ざっくり過ぎ、あいまい過ぎ、非現実的過ぎなのでしょう。
そんなにわたしは将来将来なんて思いながら生活していません。
目の前の事をコツコツやることです。
たのまなくたって将来は全自動でやってきます。
あなたの言う将来というものの本質正体にちゃんと向き合ってください。
自分が思い描いた、非現実。
幻です。
そうでないものを相手にすれば、将来だのなんだのという妄想は無くなります。
堅実的な未来、明日を相手に、今日の現実を生きてください。

{{count}}
有り難し
おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

将来は将に来るもの

そらさん、はじめまして。
徳島県の法話と天井絵の寺、觀音寺 中村太釈です。

将来に希望が持てないのですね。

将来という漢字は、将に(まさに)来ると書きます。導かれるようにやってくるものです。悲観していたら、悲観したような将来がやってくるし、希望を持てば、希望のある将来がやってきます。
空海は、将来に何の保障もない状態で七年間も山の中で修業しました。コネなし、金なし、資格なしの空海は中国へスルリと留学し、密教という日本に無い教えを持って帰りました。前人未踏の業績です。

空海が持っていたものは何だったのでしょう。
希望と「人々を救いたい」というミッションです。

そらさんも、なんの自信がなくてもミッションを持ってください。それが将来を導いてくれます。

{{count}}
有り難し
おきもち

徳島県の高野山真言宗寺院で住職をしています。 本山布教師心得として自坊の月例法話の他に、地域の出張法話の依頼もあります。 出張法話で寺のある地域の特産品「梨」を紹介するので、「梨のおじゅっさん」として有名になりました。 ホームページ http://houwa-kanonji.com/

質問者からのお礼

ありがとうございます。今は小さくても出来ることをコツコツやって将来を作っていこうと思います。
空海は名前は知っていましたが、話は始めて知りました、とても希望を貰える話でした。
自信は後からついてくるものだと思って、今はミッションを持つことから始めようと思います。

温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ