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先祖供養について

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先祖供養についてご相談です。宜しくお願いします。
主人方のご先祖さんの仏壇は主人の実家である跡継ぎの長男夫婦の所にあります。私達夫婦はその実家から車で1時間程のところに住んでいます。
その仏壇が、お盆など里帰りした時に見るといつもホコリだらけです。お花もありません、お水、お茶、ご飯をお供えされてる所を見た事がありません。線香もどうか。私の実家では仏壇は常にお花を、毎朝水、お茶、ご飯は当たり前にお供えされていたのでそんな有様が信じられず、主人の実家の仏壇を見ると、きちんと供養されてるのか、いつも気になります。なので、私の家で棚の空いた所にお茶とお水だけ毎朝お供えしています。
私達が結婚して20年法事もなく、これもまた不思議です。(私達が法事に呼ばれてないだけかも知れません。義父の初盆の時もお経の時には呼ばれず、主人はちょっとかわいそうでした)

先祖供養をしたいなあと思っても、私から長男夫婦にたまには先祖供養した方がいいんじゃないかなど言うわけにもいきません。私達は私達で手を合わせていれば供養になるのでしょうか?やはりどこかのお寺さんでお経をあげて貰った方がいいんでしょうか?たまに、無性に供養せねばと思うことがあります。
あと、私の家でお茶、お水を供える時、線香も供えた方がいいですか?仕事にいかねばならない為、朝火を扱うのが気になります。

ちなみに主人の実家は浄土真宗です。


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お坊さんからの回答 3件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

供養とは相手を敬いお世話すること

 先祖供養とは本来、先祖に功徳を廻向するために誰か立派な人をお布施などして供養することです。施主は誰でもいいので、実家がやってなさそうとか自分もやりたいときは、こちらで寺とか誰かに布施(供養)して、その功徳を先祖に廻向するとよいでしょう。

「この善行為の功徳を〇〇さん(あるいは○○家の先祖)と一切衆生に施します」とか何とかいえばけっこうです。法事でお経をあげるときは最後に廻向文がついているのでわざわざやらなくても大丈夫です。「般若心経」を唱えるなど個人でお経をあげる場合は経文だけで廻向文がない場合があるので、廻向してください。

 詳しくは誓教寺ホームページに『供養ってなに?』がありますのでご参照ください。「誓教寺」(せいきょうじ)で検索すれば出ると思います。

 それと別に、せっかくある仏壇や神棚がほったらかしで埃だらけなのはあまりよくないです。最初からやらないのはともかく、もともとやっていたのにやらなくなったというのがまずいです。

 家の仏壇は、東南アジアなどで街中の仏塔や仏像に合掌礼拝してきれいにもしているように、ご先祖や聖者にあいさつして自分が徳を積むためのものです。生きている家族や近所同士でお互いにあいさつして相手を敬い心配するように、今はどこにおられるか分からないご先祖にも敬意を払った方が良いのです。自分が徳を積むことにもなります。

 他者や目に見えない生命にあまり気持ちが向かないと、自分も周りから気持ちを向けてもらえない存在になります。生きている人間同士も関係が希薄ではないかと心配します。

「真宗では先祖供養しません」とかいう妄言はほっておいてください。供養する相手は寺も宗派も宗教さえもなんでもいいです。生命同士の関係で相手を敬う自分の気持ちが自分を成長させるのです。その成長した心を、これはあなたのためですよ、と手向けるのが功徳廻向=先祖供養です。

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初期仏教というか仏教本来の教えを学びつつ、その在家信者のあり方から見た日本...
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おはようございます。

 ご主人のご実家のお仏壇があまりお手入れされていない、また法事なども行われていないとのこと、胸がいたみますね。供養したいという気持ち、大切ですね。
 しかし、その仏壇やお寺の仏事に手を出してしまうと施主家であるお義長男ご夫婦の気分を害する事になるかもしれません。後々トラブルに発展する懸念もあります。
 方法としては、あなたのお宅に新たに仏壇を設け、そこでご供養する事だと思います。仏壇は「位牌箱」ではなく、その宗派のご本尊様と、仏弟子としてのご先祖さまをおまつりする壇なので、そのご家庭で亡くなった方はいないとしても「先祖代々」として位牌を作れば良いと思います。
 お仏壇・ご本尊様・お位牌には魂を入れて頂くことになりますので、あなたたちご夫婦で菩提寺を決めそこの檀家となり、そこの和尚さまに魂を入れてもらえば良いと思います。将来まで長いおつきあいになるので、菩提寺選びはきちんと考えて行いましょう。ご主人のご実家と同じ菩提寺にしても良いと思います。仏壇への供養は、あなたがご実家で行っていた方法で行えば良いと思います。

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・曹洞宗/静岡県/50代 平成27年鳳林寺住職。平成28年hasunoh...
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気になる所だけに反応します(^^;

気になるところ、、、
私達が結婚して20年法事もなく、これもまた不思議です。(私達が法事に呼ばれてないだけかも知れません。義父の初盆の時もお経の時には呼ばれず、主人はちょっとかわいそうでした)
先祖供養をしたいなあと思っても、私から長男夫婦にたまには先祖供養した方がいいんじゃないかなど言うわけにもいきません。

この箇所です。ご主人兄弟の仲が悪いのですか? 仏壇の管理状態から推測するに兄夫婦は法要はされてないのでしょう。なら、気軽に言うべきです。ご主人は兄に、掃除や法事をなぜしないのか、と。実際、近しい親戚から言われたからやる、という人も結構おられますよ(^^; 面倒くさがりな兄にかわって、弟夫婦が施主となって法事したり(兄は客の扱い)いろいろですけどね。そこだけ気になりましたもので。

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質問者からのお礼

知らない事ばかりで色々と教えていただきありがたく思っております。
主人とよく話してみようと思います。
また、先祖供養とは、奥が深いものと思いました。
回答ありがとうございました。

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ