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人生相談3

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仏教の世界観を教えてください
生きていくにはなにか自分には足りないものがあるような気がします
常識だったり行動力だったり 自分の力で生きてくには 精神的な弱さと
頭のよさなど 心の持ちようなど 仏教徒 になりたいです。
精神的な強さを持ちたいです。
よろしくお願いします。


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お坊さんからの回答 4件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

仏教思想以前の仏陀の悟りに目を向ける

自身にものがふれる。
その時、あなたは反応する。
反応直後に想念が起動する。
その想念が起動したときにあなたはそっちの世界に旅立っている。
しかも、そっちの世界(アタマで思い起こされたこと)の方を、優先的に選択して「そっち」の方が本当の世界であるかのように錯覚する。
今も、早くも思いの世界に旅立っている。
思ったこと、思えたことが「実」があるかのように錯覚する。
そういう地に足のついていない生活をしていく。
それがあなたをはじめあらゆる人間の心の弱さです。
現実に直面して、そこに安住できずに頭の世界にフライトして、いま、ここに処していないこと。
まずは、それをやめるにはどうあればよいかを、考えを用いずに五感を用いて実践することです。
「考えを用いずに」
どうすればよいか。
それは五感を用いるということ。
思考ではなく、感覚、知覚、感受。
この感受という働きが、今も働いている。
思考する前から働いている、この知覚・感受をベースにある一点を見つめる。
この五感は生まれてから一度たりとも休まずにはたらいている。
その知覚にものごとが触れる時、冒頭のように進まずに、以下のように過ごすことです。
ものが触れた瞬間、それを認知、意識することがあっても、触らずにいる。
五感の扉を開けっぱなしにしておいて、ものがそこを通過するときに、自分の思い方が一切回遊していないことを明らかにしてください。
わかるまでやってみることです。
それが分かるということは「そうなった」時だけです。
その必要性を感じたとき、人は実際に、思考から離れる心の工夫が必要になる。
その具体的な方法が坐禅なのです。

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おきもち

お悩み相談08020659278
今月の法話 文殊の剣 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞(本文より) 「大丈夫、慧の剣を取る。」 大いなる菩薩や老師は智慧の剣を取って、人の迷いの見解を断ち切り真実の姿をみせてくださいます。 智慧の剣とは人間の自我、我見の無いこころからなる、無垢で清らかなる「事実の様子」「本来の様相」を見極める力ともいえましょう。 それこそが智慧の剣なのです。 文殊とは自己を鎮め得た者の姿。 人間の内なる思慮分別の猛獣を修め得て、その上に鎮座する姿。 事実を事実のとおりに見るということは、余分なものがないということです。 そこに現れる余分な見解というものを断ち切った姿。 そもそも、もともと一切の事象、事実というものには余分なものはありません。 とは言えども、それでも人は人の習癖・習慣的に物事に思いをつけたす。 いまや「写真で一言」という要らぬ添え物をするバラエティ文化もあるぐらいですから、ものを本当にそのままに受け取るということをしない。 文殊様の持つ剣、智慧の剣というものは、そういう人間の考えを断ち切る働きを象徴したものです。 その文殊の剣とはなにか? お見せしましょう。 いま、そこで、みているもの、きこえていること。 たとえ文字文言を観るにしても、そのものとして映し出されているという姿がありましょう。 文字として見えているだけで意味を持たせてもいない、読み取ってもいないままの、ただの文字の羅列のような景色としてみている時には、文字であっても意味が生じません。 本当にみるということはそこに安住しています。他方に向かわない。蛇足ごとが起こらない。 見届けるという言葉の方が適しているかもしれませんね。 ❝己がそのものを観ていながらそこに余計な色や思いをつけたさぬその己の様子を「こそ」見届けてみてください。❞それはものの方を見るというよりはそれを見ている己を見つめる姿ともいえましょう。 そういうご自身のハタラキ・功徳に気づく眼を持つことです。 あなたの手にはすでに文殊の剣がありますよ。用いることがないのはもったいないことですね。

生き方

あらゆるものには原因と結果があります。原因なくパッと現れる事象なんてありません。この世界は過去・現在・未来にわたる網の目のような繋がりによって成り立っています。
だから自分を大切にするためには、自分という結果に繋がる原因を一つ一つ大切にしていくことでしか、自分を大切にすることは出来ない…つまり本当に賢い生き方とは、他者を大切にすること。これがお釈迦さまの慈悲の世界観です。

また、どんなものにも原因と結果があるということは、苦にも原因があるということです。病気や怪我のような身体の苦に原因があるのは当然ですが、心の苦にも原因があります。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感、その五感を脳で感知した瞬間の第一次的な意識には苦はありません。
そこから一歩進んで「これは良いもの、これは悪いもの」とか「これ嫌い、これは好き」、「こういうのが幸せ、こうなると不幸」と考えで評価するから苦が発生する…仏教ではそう考えます。これがお釈迦さまの智慧(ちえ)の世界観です。

みんな繋がっているんだから、み〜んなひっくるめて大きな自分。その大きな自分が仏さまです。これが俺らしさだ!アイデンティティだ!みたいなのは実は思考の産物であって苦の原因なんです。
もっとも一般社会で生きていく上ではあえて苦を覚悟して生産的にやってくことも、程度の問題として避けられないんですけどね。

話を戻しますが最後に仏教的な目標として4つ挙げます。
①布施。他者に何かをあげることを喜べる人になりましょう。
②愛語。思いやりのある言葉遣いをしましょう。
③利行(りぎょう)。困っている人や生き物を助けてあげましょう。
④同事(どうじ)。自分は自分、他人は他人だから無関係ではなく、み〜んな繋がっていて大きな自分なのだと心得ましょう。隣の人が喜んでいたら自分のことのように喜び、隣の人が悲しんでいたら自分のことのように哀れむ。そうして寄り添いましょう。

これが仏教です。
こういうことを「出来てないからケシカラン」という減点方式ではなく、「今日はこれが出来た。明日もやりたい。もっとたくさんの事ができたらいいな」という加点方式でやっていきましょう。

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曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouTuber「仏教・お寺ch 大慈」。 【現代日本仏教最大の課題のひとつはコミュニケーション不足】をミッションに10年以上、インターネット上で情報発信をしています。 YouTubeでは仏教の教えや読経だけでなく、お寺の真相やお坊さんの生活が分かる動画を配信しています。(リンクは↓のURL)

行いから始めましょう。

まさやん 様 相談ありがとうございます。

仏教の世界観は、仏様の教化される世界を三千大千世界
あるいは、一念(ひとつの思い)が三千の世界に影響するという一念三千という世界観があります。それぞれ、ウェキペディア等で調べれば内容が判ります。
ですが、まさやんさんのお悩みは世界観というより「精神的な強さをもちたい」ということのようですね。以前の相談では、本当の自分を見つけたいとか、生きる意味とかでお悩みのようでしたが、お釈迦様の言葉で、
「生まれて死ぬのであれば、花を集めて花輪を作るように、多くの善いことを見つけてそれをしなさい」
という言葉あります。
自分を見つけたいとか、生きる意味はと、問うて悩み動けないと思うよりは、今日できること何か行為をしなさいということです。
部屋の掃除でもいいじゃないですか、身の回りのことで見つからないなら、公共の道路を掃除して回ってくればいいじゃないですか。高齢者の一人ぐらしとかの隣人の家の前が落ち葉でいっぱいなら、そこを掃除してくるとか、何かのボランティア活動をしてみるとか、思い悩むより、善行を積むことです。
見返りを求めず、ただひたすら、そのような善行を行い、「させていただいてありがとう」と感謝を述べるなら、それが仏様の道にかなった行いです。
そこからやがて「生きる意味」「精神的強さ」というものが学べるでしょう。まずは行いです。
「後悔せず、清々しい気持ちになるなら、それが善くなされた行為である」(ダンマパダ)のお釈迦様の言葉をよく噛み締めて、何か行動を起こしてください。参考までに。
 この度は、お釈迦様の言葉の勉強をさせていただきありがとうございました。一礼

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個別相談可能
お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

キタ━━━(゚∀゚)━━━!! あなたを待ってました!!

僧侶になるのはめちゃくちゃ大変ですが、
仏教徒になるのはめちゃくちゃ簡単です。

①仏=ほとけさま ②法=正しい教え ③僧=なかま

この3つの宝を大切にすると誓えば、あなたも立派な仏弟子です。またこれらを大切にする生活を送っていれば、悪いことをしないようになり、善いことを進んでやるようになり、自然に浄化作用が働くようになります。

ややこしいですか?
なんだかよくわからない…というのであれば、
オールインワン仏教の【称名念仏】という、とっておきがありますよ。
意味がわかってもわからなくても、とにかく「なむあみだぶつ」といつでもどこでも何度でも唱えて下さい。最初のウチは回数を決めて取り組むといいですよ。信じられないくらい簡単でしょう?

ようこそ サンガへ

南無阿彌陀佛 拝

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個別相談可能
【公認心理師】 【レンタルお坊さん】活動中。 とりあえず何でも相談してください。 でも、悪い事とやりたくないことはやりません。 https://www.facebook.com/rental.monk rental_monk hasunoha.tenrakuin@gmail.com
平日は夜間のみ対応可能。

質問者からのお礼

ご回答ありがとうございます。日ごろの行いが大事なんだなーと思いました。色々頭で悩むよりも
善い行いをして 感謝の気持ちで取り組もうと思いました。本心から させていただきありがとうございます。
と言えるように 日々をすごしていこうと思いました。 ありがとうございます。
仏様 法 僧 の宝を大切にします。 南無阿弥陀仏 拝  ありがとうございます。

ありがとうございました。

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