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今後の供養、御寺様との付き合い方について

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有り難し有り難し 15

長文失礼致します。
3週間前、実家の母が亡くなりました。末期癌で、あっという間の事でした。
祖父母の法事等でお世話になっている菩提寺の和尚様に葬儀のお願いをすべきだったのですが、生前より葬式はしないでほしいと繰り返しておりました為、葬儀社の方にご紹介いただいた御寺様にお経のみあげていただく形で私と2人の妹、父で送りました。
母は生前、祖父母や私の伯母達に散々苛められ大変辛い思いをし、家を出て伯母や祖母との関わりを一切断っておりました。祖母の葬儀、年忌法要も参加しておりません。
しかし、父(長男)は家を出た母を追い、後日同居をした為、祖父母の仏壇は家にありました。お盆等は和尚様がお経をあげに来てくださり、母も応対していたようです。
ただ、今回菩提寺にお願いすると、よく菩提寺に行く伯母達に母の亡くなった話が伝わり、また悪口を叩かれるであろうと懸念したのです。伯母達は今でも嫌味を言い続け、貶しておるような状態ですので、とにかく関わりたくないのです。
菩提寺の和尚様には何の不満も無いのですが、ただただ伯母達との関わりを避けたかったのです。亡くなってまで陰口を叩かれるのは可哀想でなりません。
ところが、四十九日を前に、父親が法要と納骨(墓は菩提寺内にはありません)を菩提寺にお願いすると言い始め、先日お願いに行ったようなのです。
当然ながら和尚様はとても驚かれたようで最終的に、母に戒名をくださった御寺様にお願いされた方がいいと思いますよ、と仰ったようです。父は、上記のような家族間の問題は伝えておりません。
和尚様には何の問題も無いのに、不義理をしてしまい大変申し訳ない気持ちでおります。
母の法要は、戒名をくださった御寺様が行ってくださると聞いておりますが、先祖墓に納骨すべきかどうかも悩んでおり、今後祖父母の法要、後々父親が亡くなった場合に菩提寺の和尚様とどうお話させていただいたら良いのかがわかりません。

私が物心ついてから、母が幸せであった事は無かったように思います。父親の放蕩で金銭的に亡くなるまで困窮し、祖父母、伯母達との事で苦しみ、贅沢も旅行も病院に行く事さえも我慢した母に、もっと何か出来たはずなのにと今となっては後悔ばかりです。
せめて亡くなってしまった後、母が心から安らげるよう、母の思いに沿える供養がしたいのです。どうしたら良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大切な家族を失った時、冷静な判断はできないんもんですが

  この度は御愁傷様でした。生前の御母堂様の御労苦を振り返りつつ、故人の要望を尊重しようと考え、お見送りしよう。そういうお気持ちが伝わる質問です。
  結果的には、狭い意味での「家族葬」で御母堂様を送られたということのようです。結果論ですが、菩提寺の住職に事情を説明し、「御母堂様と舅姑小姑との関係を説明し、故人の気持ちに少しでも寄り添うような形で送ってあげたい。」ということをお伝えすれば、良かったのじゃないかと感じております。

 そうは言っても、大切な家族を失った時、冷静な判断をして的確な行動をするなんて、なかなか出来ないもんです。5年前、実家の父が亡くなりました。実家の寺の住職と私で、「どうしよう、どうしよう。」とあたふたしておりました。檀家さんの葬儀の導師を勤めている住職が二人雁首揃えて居ても、そんなもんです。結果論で言えば、外野の者は「初めから菩提寺に相談するばよかったのに。」と言えますが、当事者は多かれ少なから「あの時あうすれば良かった。」と悔やむもんです。後からなら、何とでも言えます。まわりは、当事者の大変さをなかなかわかってあげられないもんです。

 御実家の墓地が菩提寺所有の墓地の場合ですと、最悪「納骨拒否」という事態が生じる場合もあります。「菩提寺所有の墓地では無い」というなら、そういう問題は無いと思います。問題は、今後どちらのお寺にお願いし、墓所をどのように守っていくかということになると思います。

 一つ注意しておきたいことがあります。また、俗世に生きる私たちは、故人の生前の人間関係を戒名をいただいた後まで引きずってしまいがちです。「お墓の中で喧嘩するんじゃないか?」なんてことを言いだす方が居ますが、「喧嘩する」というのは人間の世界の話です。亡くなって仏様の世界に行かれた方々をそんなレベルに貶めては、失礼です。このことは肝に銘じておいてください。

 今後のことですが、お父様が亡くなった場合はどちらの御寺さんにお願いするのか?そして、その後あなた方御兄弟はどのように供養を行い、どのようにお墓を守っていくのか?この点をよく考えて、結論を出してください。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努めております。決して容易いことでは有りませんが、一期一会の気持ちで相談に、葬儀法事に励みたいと思います。    最初法学部部にで学び、4年間ほど公務員をしていました。(税務署勤務)その当時の学びと経験を終活相談に活かしたいと思います。                                              昭和63年5月に住職となってから、30年が過ぎてしまいました。仏教学・禅学もそこそこ真面目に学んだつもりですが、宗教学・宗教民俗学に力を入れて学びました。そういう分野については丁寧な回答が出来るかも。
一人一人の気持ちに寄り添い、傾聴に徹して、心をほぐしてあげられるよう、努めたいと思います。 それと同時に、完璧に出来るとは限りませんが、其の人が歩むべき方向を一緒に考えてあげたり、次の一歩を踏み出せるよう背中をおしてあげられるよう、努めたいと思っております。

何も考えず全て話してしまうのが一番

そのお寺さんに全て話してしまってください。そうした悩みを聞くのもお坊さんとしてのつとめであります。
どう話そうとか、何から話そうとか考えなくていいですから、全て話してしまえば、きっとすっきりしますよ。

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有り難し
おきもち

個別相談可能
禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺住職。小学校教師。 悩みを吐き出す事で、ちょっと楽になれます。悩みの根本に気づき、明るく爽やかに生きていきたいですよね。 私自身、禅との出会いにより救われた一人です。皆様に少しでもお伝え出来たらと思います。 人は自分の都合を立てて物事に向き合うところがあります。私の回答も期待していたものと違うことがあるかもしれません。その時に素直に聞けるか、回答の内容を否定的に聞くかで救われるかどうかが変わります。疑問は出てくると思います。その時はご相談ください。
ご相談時間は不定期なので、いくつかご都合を教えてください。 ◆小学校教員もしています。子供、家族、ご自身のことお話をお聞きします。 ◆禅のおかげで私も救われました。禅の教えを基に「思い通りにしたい」という自分の都合や価値観から生まれた思い込みをほぐしていくお手伝いをします。 ◆仏教は人生を豊かにしてくれることを感じてくだされば嬉しく思います。

質問者からのお礼

この度は、お忙しい中御返事いただきありがとうございます。

邦元様
ご助言いただいたように、一度全てお話しし、どうする事ができるのかご相談してみようと思います。
ありがとうございます。

吉田俊英様
もう少しよくよく考えて、菩提寺様に相談すべきだったと、改めて反省致しております。
また、お墓の中で喧嘩になるかも…はお恥ずかしながらまさしくそのように懸念しておりました。
お答えを拝見し、胸を突かれる思いでした。
妹と、父とよく相談して今後を考えていこうと思います。
ありがとうございました。

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