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今後の供養、御寺様との付き合い方について

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長文失礼致します。
3週間前、実家の母が亡くなりました。末期癌で、あっという間の事でした。
祖父母の法事等でお世話になっている菩提寺の和尚様に葬儀のお願いをすべきだったのですが、生前より葬式はしないでほしいと繰り返しておりました為、葬儀社の方にご紹介いただいた御寺様にお経のみあげていただく形で私と2人の妹、父で送りました。
母は生前、祖父母や私の伯母達に散々苛められ大変辛い思いをし、家を出て伯母や祖母との関わりを一切断っておりました。祖母の葬儀、年忌法要も参加しておりません。
しかし、父(長男)は家を出た母を追い、後日同居をした為、祖父母の仏壇は家にありました。お盆等は和尚様がお経をあげに来てくださり、母も応対していたようです。
ただ、今回菩提寺にお願いすると、よく菩提寺に行く伯母達に母の亡くなった話が伝わり、また悪口を叩かれるであろうと懸念したのです。伯母達は今でも嫌味を言い続け、貶しておるような状態ですので、とにかく関わりたくないのです。
菩提寺の和尚様には何の不満も無いのですが、ただただ伯母達との関わりを避けたかったのです。亡くなってまで陰口を叩かれるのは可哀想でなりません。
ところが、四十九日を前に、父親が法要と納骨(墓は菩提寺内にはありません)を菩提寺にお願いすると言い始め、先日お願いに行ったようなのです。
当然ながら和尚様はとても驚かれたようで最終的に、母に戒名をくださった御寺様にお願いされた方がいいと思いますよ、と仰ったようです。父は、上記のような家族間の問題は伝えておりません。
和尚様には何の問題も無いのに、不義理をしてしまい大変申し訳ない気持ちでおります。
母の法要は、戒名をくださった御寺様が行ってくださると聞いておりますが、先祖墓に納骨すべきかどうかも悩んでおり、今後祖父母の法要、後々父親が亡くなった場合に菩提寺の和尚様とどうお話させていただいたら良いのかがわかりません。

私が物心ついてから、母が幸せであった事は無かったように思います。父親の放蕩で金銭的に亡くなるまで困窮し、祖父母、伯母達との事で苦しみ、贅沢も旅行も病院に行く事さえも我慢した母に、もっと何か出来たはずなのにと今となっては後悔ばかりです。
せめて亡くなってしまった後、母が心から安らげるよう、母の思いに沿える供養がしたいのです。どうしたら良いのでしょうか。


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

大切な家族を失った時、冷静な判断はできないんもんですが

  この度は御愁傷様でした。生前の御母堂様の御労苦を振り返りつつ、故人の要望を尊重しようと考え、お見送りしよう。そういうお気持ちが伝わる質問です。
  結果的には、狭い意味での「家族葬」で御母堂様を送られたということのようです。結果論ですが、菩提寺の住職に事情を説明し、「御母堂様と舅姑小姑との関係を説明し、故人の気持ちに少しでも寄り添うような形で送ってあげたい。」ということをお伝えすれば、良かったのじゃないかと感じております。

 そうは言っても、大切な家族を失った時、冷静な判断をして的確な行動をするなんて、なかなか出来ないもんです。5年前、実家の父が亡くなりました。実家の寺の住職と私で、「どうしよう、どうしよう。」とあたふたしておりました。檀家さんの葬儀の導師を勤めている住職が二人雁首揃えて居ても、そんなもんです。結果論で言えば、外野の者は「初めから菩提寺に相談するばよかったのに。」と言えますが、当事者は多かれ少なから「あの時あうすれば良かった。」と悔やむもんです。後からなら、何とでも言えます。まわりは、当事者の大変さをなかなかわかってあげられないもんです。

 御実家の墓地が菩提寺所有の墓地の場合ですと、最悪「納骨拒否」という事態が生じる場合もあります。「菩提寺所有の墓地では無い」というなら、そういう問題は無いと思います。問題は、今後どちらのお寺にお願いし、墓所をどのように守っていくかということになると思います。

 一つ注意しておきたいことがあります。また、俗世に生きる私たちは、故人の生前の人間関係を戒名をいただいた後まで引きずってしまいがちです。「お墓の中で喧嘩するんじゃないか?」なんてことを言いだす方が居ますが、「喧嘩する」というのは人間の世界の話です。亡くなって仏様の世界に行かれた方々をそんなレベルに貶めては、失礼です。このことは肝に銘じておいてください。

 今後のことですが、お父様が亡くなった場合はどちらの御寺さんにお願いするのか?そして、その後あなた方御兄弟はどのように供養を行い、どのようにお墓を守っていくのか?この点をよく考えて、結論を出してください。

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 目の前の方の悩みや気持ちをしっかりと受け留め、心を開いてもらうように努め...
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何も考えず全て話してしまうのが一番

そのお寺さんに全て話してしまってください。そうした悩みを聞くのもお坊さんとしてのつとめであります。
どう話そうとか、何から話そうとか考えなくていいですから、全て話してしまえば、きっとすっきりしますよ。

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有り難し
おきもち

禅宗 曹洞宗 僧侶。神奈川県西部円通寺副住職。 悩みを吐き出す事で、ちょ...
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質問者からのお礼

この度は、お忙しい中御返事いただきありがとうございます。

邦元様
ご助言いただいたように、一度全てお話しし、どうする事ができるのかご相談してみようと思います。
ありがとうございます。

吉田俊英様
もう少しよくよく考えて、菩提寺様に相談すべきだったと、改めて反省致しております。
また、お墓の中で喧嘩になるかも…はお恥ずかしながらまさしくそのように懸念しておりました。
お答えを拝見し、胸を突かれる思いでした。
妹と、父とよく相談して今後を考えていこうと思います。
ありがとうございました。

「供養全般」問答一覧

深い懺悔と感謝

いつもありがとうございます。三月の桃の節句も過ぎ、お彼岸が近づいてきました。hasunohaの皆様におかれましては日々、健やかにお過ごしのことと思います。 一時期、私は人生をひっくり返すほどの思いに駆られたこともありました。今年のバレンタインを過ぎた頃から、今は家族のありがたみを強く感じるようになり、毎日思いやりに支えられ、相変わらず週7日休み無しで外での仕事に励んでいる今日この頃です。 毎日が平和で穏やかな落ち着いた空気、他愛もなく些細なことの積み重ねですが、それらすべてが本当に、職場も家庭も、そして治療院にも、良い人たちにご縁があったこと、ひとつひとつに感謝です。これからも日々の幸せを大切に育んでいくことが、ご先祖様への恩返しにも繋がる明るい人生への道標なのかなと有難く思います。 お世話になった治療家の先生に、しばらくお休みすることを伝えました。その節は本当に、この上なく尽くしてくれたことに深謝の限りです。つい先生の優しさに甘えてしまい、助けたい側と助けられる側の引き合う力がぐいぐい強くなりすぎてしまった節がありました。徐々に私の感情が不安定になり、体調も崩れてしまい、元の近所に戻しました。いろんな人に打ち明けた昨年から年末年始と引き換えに、この春先は自分自身とひとりで向き合う修正が必要になったこと…あらためて自己成長へと繋げる良いきっかけになりました。 今でも毎日、先生のことが心に浮かんできます。それだけ特別な存在であることには変わりありません。頂いた思い出、温かい言葉の数々が、前向きに仕事に取り組む原動力となってくれます。2月といえば、確定申告に自動車免許の更新の時期。両方ともクリアでき、特に下がると思っていた年収が微々たる上昇していました。驚きを隠せず、念願の学びのための貯金も着実に増えていること、とても有り難く思います。 他の先生からみても親しくなりすぎた故に、遠慮もなくなり、お互い言いたい放題で喧嘩状態にもなりました。本音を明かした(ぶつけ合った)ことは、それだけ相手を強く思うからでもあり、アンビバレントそのものでした。ひと月近く、間を空けた今、直筆の手紙で、お詫びとお礼、そして相手の未来の幸せを願う想いを伝えたいです。 共に成長しあえる良い関係でいられるよう、しっかりとした自分となるために、アドバイスいただけましたら幸いです。

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温かい気持ちになるお坊さん説法まとめ