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亡き祖母への執着心を捨てるには。

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初めて質問させて頂きます。 

8年前(享年94歳)をこの1か月寝ても覚めても思い出し、泣く日々を送っています。 

また、今になって、既に無い祖母の着物や洋服を触ってぬくもりを感じたいとまで思ってしまっています。 私のこの気持ちは異常でしょうか? 

私が、20歳まで一緒に住んで、働く両親と一緒に私たちの子育てをしてくれた、大好きな祖母でした。 

私はこの20数年海外に住んでおり、祖母が亡くなった際にお葬式には間に合ったものの、他の家族のように最後を見届けられなかった事に今更後悔をしています。 

また、5年ほど前に、祖母も死ぬまで住んでいた家を売却することになり、その際に、私が実家に置いてきた、私の思い出の品は全て取っておいてもらうよう父にお願いし、全てあるのですが、その際には私が気が回らず、祖母の物を取っておいてほしいとお願いしなかった為、祖母の物はほぼ処分されてしまいました。 アルバムはあります。 今更ながら祖母のぬくもりを感じたいと思い、着物や洋服など処分した、父を恨み、自分自身を攻めています。 

また、1冊のアルバムがどうしても見つからないことの後悔をしています。私は、去年まで20数年間香港に住んでいたのですが、私の生活がある程度落ち着いた頃には、祖母は既に80歳半ばになっていた為、香港に呼ぶ事が出来ませんでした。 ただ祖母が40数年前に香港を旅行しており、その時のアルバムを、一緒に見ることが私たちの唯一の共通の話題に出来る物でした。 それだけが、今見つからず、自分を攻め続けています。 

家の売却の際に、帰らなかった自分を攻め続けていますが、主人に言わせれば、子供もまだ一番下は乳飲み子で、仕事にも復帰し、とても帰れる状況ではなかったと。 また兄弟も、物がある方が切なくなるので、無いほうが良い。 お墓に行けば祖母の残像が残っている気がすると、年に数回はお墓参りに行っています。

今大事なのは、今の家族で、常に家族には明るくて、前向きな母親、妻でいたいと思っているのに。 今のこの気持ちを何とか忘れる、過去の状況を納得する。 物への執着心を捨てるには。 

どうぞ、お力をお貸しください。 


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お坊さんからの回答 2件

回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
多くの回答からあなたの人生を探してみてください。

軌道修正

私の祖父は亡くなって…何年だ?十数年経ちますが、私はいまだに祖父の足跡を追い掛けています。そんなモンでしょう。別に異常じゃないです。だってお坊さんもそうなんだもん。

去年だったかな?地元のお爺さんにこんな話を聞かせてもらいましてね、「あなたのお爺さんにとひいお爺さんは昔から在家仏教在家仏教ということを言ってましてね、あそこの駅前とか商店街の入り口の交差点に立ってよく辻説法をしていらっしゃいましたよ。」と。
んで、まぁ、私も同じ街角で辻説法はしてるわけではありませんけど、hasunohaもある意味で辻説法かなと。ネット辻説法。

それから、一時は祖父の遺した日記や原稿を読み漁った時期もありましたね。んで、「あぁ、やっぱりお爺ちゃんも同じことで悩み、同じことを考え、同じ答えに至ったんだな。」と感じては涙がにじむような勇気をもらったものです。お坊さんは自分よりはるかに歳上の人達に『お説教』をせねばなりませんが、それを物怖じせずできるのは「師匠も祖父も曽祖父も、道元禅師やお釈迦さまに至るまでみ〜んなこうだからだ!」という思うことが出来ればこそです。

さて、仏教では『大切なものは手放せ』と説きます。断捨離みたいに棄てろという意味ではありません。布施をしろ、つまり『分かち合え』ということです。
ミミ様のお祖母様を布施する…奇妙なフレーズですがどういうことかと申しますと、お祖母様の生き方を受け継ぐということです。

お祖母様の着物や洋服を取っておいたところで、それはお祖母様を私物化することにしかならなかったでしょう。そうじゃない。なぜ、あなたがそんなにお祖母様を好きになれたのか?どんな言葉を掛けてもらい、どんな風に笑わせてもらったのか?その足跡を追い、ミミ様のお子さんやお孫さんに同じようにしてあげましょう。もちろん押し付けにならないよう、お互いに前向きになれるよう。きっとお祖母様もそうだったのではありませんか?

忘れる必要はありません。でも、ちょっと追いかけ方を変えてみましょう。

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有り難し
おきもち

曹洞宗副住職。タイ系上座部仏教短期出家(捨戒済み)。仮面系お坊さんYouTuber「仏教・お寺ch 大慈」。 【現代日本仏教最大の課題のひとつはコミュニケーション不足】をミッションに10年以上、インターネット上で情報発信をしています。 YouTubeでは仏教の教えや読経だけでなく、お寺の真相やお坊さんの生活が分かる動画を配信しています。(リンクは↓のURL)

思い出は、思い出すもの!

ミミ さん 相談ありがとうございます。

御祖母様がお亡くなりに、今でも悲しい気持ちを抱えているのですね。
で、それは異常ではありません。
愛する人、親しい人の喪失感は、消えたようにみえても
また、復活したりします。フィードバックします。
どなたでも起こることです。

ですから、執着心を捨てようとするのではなく、
御祖母様とのことを十分思い出して、思い出せるだけ思い出して
泣いてもいいし、笑ってもいいし、
思い起こして、御祖母様との会話を楽しんでください。
(眼に見えない人との会話は周りから見ると変に見えるかもしれませんが!)
気にせず、たくさん会話をしましょう!!
出し切ることが肝心です。
自分の立場と御祖母様の立場と両方の感情を味わうといいですよ。
充分に味わったら
御祖母様に、こうお願いしましょう
「どうか、これからの私と私の家族を見守ってください。
 御祖母様が笑顔になるように、元気に過ごしますから、
 そして、いつか、この生を全うして、私がそちらに行ったら
 また、楽しい暖かい話をしましょう」
って。(これはひとつの例です)

こうして、日常生活に戻ればいいと思います。

そして、まだ、落ち込んだような、何ともやり切れない気持ちが続くなら
グリーフケア専門のカウンセラーに話を聞いてもらうことをお薦めします。
悲しみをじっくり聴いてもらうことで、癒しが訪れます。

また、過去のことで、家族を責めたり、自分を責めたりするのは
やめましょう。
過去の腹立たしい出来事は、何かの教訓として、心に留めておいて
すべてを許し、暖かい心で、接することを心がけてください。
ミミさんが、明るく暖かい心で振る舞えば、家族や周りの人も明るくなりますよ
試してみてください。
きっと大丈夫!!
ありがとうございました。m(__)m

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有り難し
おきもち

個別相談可能
お寺の法務(法事などのご先祖の供養)と 唱題行・写経・法話・カウンセリング、コーチングなどで活動しています。 メールでの相談も受け付けています。hasunohaの回答後のフォローアップはメールで致しておりますので、メールでお問い合わせください。また面接でのカウンセリングセラピーをご希望の方もメールで連絡をお願いします。 honsyoji.sk@ddknet.ne.jp へどうぞ。
昼間は、ほとんど法務に出ておりますので、夜の応対になります。 できれば、事前にメールで相談内容を教えていただければ、スムーズなセッションになるように思います。 プライバシー、相談内容の守秘義務は遵守いたします。

質問者からのお礼

お二人のお坊さんからのご返事誠にありがとうございます。 今まで、祖母が亡くなってから、仕事と子育てに忙しく、私の中で祖母の死をきちんと把握、目をつぶったままで過ごしてきた8年だったように思います。 

何年、何十年立っても、祖母との思い出を大事にする。 また今でもいつだって泣いても良いんだということ、私だけが変なのではないということ。 心がすっとなってきました。 

また祖母の物に対して、手元にあっても私物化するのとは違うということ。 勉強になりました。 私の兄弟の方がまさにそれを実践しており、私だけが前に進めていないのです。 弟は祖母の物があると余計切なくなるから、無い方が良い。 でも年に数回はきちんとお墓参りをしています。 妹も祖母が作ってくれたおかずの再現や、季節ごとに祖母が大事にしていた仕来りを、忘れずにいます。なぜ私はそれが出来ないのか、時間がもう少し必要ですが、早くそのような方向に考えが向けば良いなと思っています。 

ありがとうございました。 

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