いじめをしていた男がお坊さんに
私を中学のときに虐めていた男が今現在
日本最高学府の国立大学を卒業しお坊さんを継いでいます。
彼は裕福なお坊さんの家の生まれです。勉強はできましたが常に他者を見下し虐めに加わっていました。
私とは殆ど話をしたことなどないのに、私を虐めていた主犯格達の悪口を真に受けて、目をつけて虐めてきました。
当時私の中学の学年は学級崩壊をしており虐めも横行していて警察沙汰もしょっちゅうでした。
生徒に虐められて先生方も精神を病み入院するなどとにかく中学校とは思えないほどにめちゃくちゃな状態でした。
彼のような人格破綻者がどんな気持ちでお経を読んでいるのかと思うと腹わたが煮えくりかえります。
私ならあんな男に絶対に供養をしてもらいたくはありません。彼は虐めをしたことなどすっかり忘れてしまっているでしょう。心底腹が立ちます。
どう気持ちに折り合いをつければいいでしょうか。
彼につけられた傷は一生心に残る傷の一つです。
完璧な人間など私も含めて存在しないと言うことはわかってはいますが、割り切れませんし、許せません。
彼に一生不幸でいろなんて言いません。ですがせめて私が苦しんだ期間と苦しんだ分だけは、正直報いを受けて欲しいと思います。
回答は各僧侶の個人的な意見で、仏教教義や宗派見解と異なることがあります。
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怒りをお持ちですか
本当に心苦しい御質問頂いて有難うございます。中学時代のいじめられたという思いは恐らく心の奥底に残っていると思います。今は立派なお坊さんになられたという事ですが、中学時代は反抗期だったと思いますが、何年か過ぎてお坊さんになるために一生懸命に勉強して今お坊さんですが、お坊さんは勉強よりも、むしろ心がけが大切だという事に気付かれたのではないかと思いますよ。中学当時いじめていた事は悪かったという思いを持っておられると思いますよ、もやもやさんは中学時代いじめられた事に怒りをお持ちだと思いますが、お釈迦様の教えの四苦八苦の怨憎会苦という苦しみですが、私たちが生きているこの世界で、必ず嫌で腹立つ方と出逢わなければいけないという事です。どうしても心の底から怒りをお持ちであれば、同級生のお坊さん以上に勉強されたらどうでしょうか。自分の心も健やかになりますし、人生が楽しく怒りない日々を送れるのではないでしょうか。 合掌
人は変われる
仏教は、教えを学んだり修行をして、欲・怒り・怠け・プライドなどの煩悩を減らしたりコントロールできるようになる教えです。
人は修行すれば変われる。
完璧に悟るのは難しくても、仏教を学べばかなりマシな人間になれるはずです。
過去にいじめをしていた人でも、何年もたてば細胞が入れ替わり、別の物体です。
たとえば、20年前の阪神タイガースと今の阪神タイガースでは、メンバー全員が入れ替わり、別の人々です。
別の細胞になった別の人を、今恨んでも仕方ないのです。
あの日のいじめっ子はもうこの世にはいないのですから。
「自業自得」
もやもや様
川口英俊でございます。問いへの拙生のお答えでございます。
まあ、お坊さんであれ、誰であれども、自らの業は、必ず自らでその結果を受けることとなります。「自業自得」であります。
そのような行為によっての結果にて苦しむであろう彼に対して、可哀想にという憐れみと慈悲の思いを掛けてあげて頂けましたらと存じます。
また、真に僧侶としての改心、悔悟、慚愧、懺悔、贖罪等があれば、彼も彼なりとして自ら受くる結果を変えてゆくこともできることでしょう。
他人の過失を観て、他山の石として自らの行いを調えて参りたいものでございます。
反面教師、あるいは、大切なことを教えてくれる善知識として自省に役立てて参りたいものでございます。
川口英俊 合掌
質問者からのお礼
お忙しい中お返事をしていただきどうもありがとうございました。今まで仏教やキリスト教や著名人の人生観の本は軽く触れる程度でしたが読みました。そのときは感銘を受けるのですが、しばらくして仕事で疲れたときや布団に入って眠る前に思い出したりして怒りや憎しみが湧き上がってしまうのです。まだ私が本質を理解していないうえに未熟だからだと思います。
追記ですがいじめにより私は人格が変わるほどの影響を受けたので、勉強はしますがおそらく心理状態がいくらかマシになる程度で悟りの境地にはまだまだいけませんし、この苦しみ怒りは死ぬまで消えないと思います。
勉強して楽しく健やかになれるものならなりたいですがそう簡単にはいきません。
お応えいただいたみなさん、本当にどうもありがとうございました。なんだが心がスッとしました。誰かに聞いて欲しかったのかもしれません。そして百歳近いお坊さんも日々修行をしているのに私のようなペーペーの青二才が悟りの境地などと偉そうなことを言ってしまい、誠に申し訳ありませんでした。でも勉強は続けていきたいと思います。加害者の彼のことは近所なので嫌でも耳に入ってきます。彼がいい意味で変わっていればよいのですが当時のままなら極力遭遇したくありません…。
追記
すいません、一番最初に書くべき大切な挨拶を忘れてしまいました。あけましておめでとうございます。